『婦人之友』2018年 誌上対談・座談会
『婦人之友』では毎号誌上座談会を掲載しています。各分野で活躍する人たちを迎え、その時の話題や永遠のテーマを、楽しく深く話し合います。
2018年6月号のスペシャル対談は
「未来からの視点」
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5月11日発売の婦人之友6月号は、坂本龍一さんと国谷裕子さんの対談。坂本さんの8年ぶりのアルバムと新作映画について、また国谷さんが今力を入れていることなどから話は広がります。
婦人之友 2018年6月号
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2018年5月号 座談会「社会も自分も豊かになる “愉しい地域”のつくり方」
湯浅 誠(社会活動家・法政大学教授)
西川 正(NPO法人ハンズオン埼玉)
佐藤行子(横浜友の会会員)
櫻井美弥乃(主婦・ナレーター)
地元の人々との関わりは、地域のためだけでなく、その人自身の考え方・世界観を広げてくれます。
(湯浅)今は点と点をつなげて面にする「地域づくり」の過渡期ではないか、と感じます。
(櫻井)何でも近道を行こうとしていると、その型にはまらないときどうなるのかな、と。
(西川)直接の苦情は恐れることはなくて、むしろ理解し合うチャンスと考えればいい。
(佐藤)知らない人と知り合うことで「自分自身」が分かるし、精神的にも磨かれる。
2018年4月号 座談会「日本語のゆくえ―辞典をつくる」
阿刀田 高(作家)
平木靖成(広辞苑・編集責任者)
平山 泉(毎日新聞・校閲記者)
日本語の道しるべと言われる『広辞苑』が10年ぶりに改訂、1万項目が追加されました。新語をどう選ぶのかなど辞典づくりの舞台裏、そこから見える言葉の変化は?何でもネットで検索できる時代だからこそ、言葉の幅や奥行きを支えてきた辞典の面白さを味わってみませんか。
(平木)言葉は使われていけば、必ず変化するもの。最初から誤りとは言いたくない、と思っています。
(平山)辞書も本当に多様ですから、いろいろ引くのが楽しくて。
(阿刀田)家庭に一冊辞書を置くことは、家庭教育ですよ。
2018年3月号 対談「小さな絵に広がる宇宙 ― 画家・熊谷守一の世界」
熊谷 榧(画家・豊島区立熊谷守一美術館館長)
池田良平(天童市美術館館長・学芸員)
生きものを愛し、描きつづけた画家、熊谷守一。今なお新鮮で独特な作品は、多くの人を魅了しています。仙人とさえ言われた、その生き方は――。
(熊谷)守一の絵を見てもらいたいと思ってね。思い切って(美術館を)始めてよかったなと思います。
(池田)季節が変わると、光の色や差しこみ方が変わるから、いつも同じ電球の下で描いていたという説があります。
2018年2月号 座談会「うそ、ほんと?― 情報は誰のもの」
立岩陽一郎(ジャーナリスト)
金井啓子(近畿大学教授)
アーサー・ビナード(詩人)
昨年の流行語ともなった“フェイク(偽)ニュース”。あふれる情報の何が事実で、何が嘘なのか――。誰でも気軽に情報発信できるようになった時代に、私たちは、情報とどのように関わっていけばいいのでしょうか。
(立岩)日本で危ういと思うのは、生活の中や一般の人の間に、今日のような議論がないことです。
(金井)何となく持っているイメージで話すのはやめようと、学生によく言うんですね。
(ビナード)小さいところからほじくってみると、「あれ、違うんじゃない?」と思う。そしてもっと大きなズレへも。
2018年1月号 対談「里山に学ぶ持続可能性」
小林朋道(動物行動学者)
今森光彦(写真家・切り絵作家)
草木、昆虫、動物、そして人。多様ないのちが共存し、循環する里山には、持続可能な未来への鍵があります。
(小林)自然の面白さに気づき、微妙なものが分かるようになってくると、華やかなものでは物足りなくなってくる。感覚が繊細になってくるのですね。
(今森)「なんで赤トンボを守らにゃいかんか。トンボがいなくたって、米がとれたらいいやん」と。でも、その農家の方も生態系の中に入っているのですね。