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子どもの成長記録をつける
榎田二三子(武蔵野大学教授)
 


 子育てをしていると、日々の小さな成長やおもしろい出来事に出会います。「あっ! こんなことができるようになったんだ」と思っても、次の日からはそれが当たり前になりますね。うれしい発見は一瞬の出来事。忙しい毎日の中では、指の間からさらさらとこぼれ落ちる砂のように流れてしまうものです。
 今は、スマートフォンで手軽に写真や動画が撮れるようになりましたが、ときには子どものふとした仕草、つぶやきや感動を、子どもへ贈る手紙のように書き残してみるのはどうでしょう。ほんのひと言、一行でもよいので、あなたの字で書きとめてみてください。
子育てはよいことばかりではありません。「なんで泣いているのだろう」と心配したり、イライラしたりする自分もいます。書くということは、子どもや自分自身から少し距離をとって、客観的に見る機会をつくってくれます。子どもも大人も、うれしいことだけでなく、失敗したり悩んだりしたことも成長の軌跡のひとつです。成長の記録は、振り返ったときに、きっと親子の貴重な宝物になることでしょう。
そして、皆さんが乳幼児グループに送ってくださった成長記録から『乳幼児だより』の〜成長のあしあと〜が編集されます。他の人の記録を読むことで、子育てへの思いが共有できたり、「もう少し大きくなると、こんなふうに育つのかしら」と想像がついたり。自分の記録が誰かの助けになるかもしれません。
 書けないときがあってもよいのです。そのようなときは「書けなかった」と書いておく、自分の思いだけを書きとめる、ときにはお父さんに書いてもらうのもよいですね。
毎日メモのように書く、週末に書く、1カ月を振り返って書くなど、自分なりの書き方を決めると長続きするようです。そして、ぜひ乳幼児グループに送ってください。
 今しかない子どもの姿と子育てのようすを書き綴ってみましょう。
 
   
 
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