料理上手は味つけ上手
家庭料理を上手につくれるようになりたい方へ。素材の扱い、味つけ、だしの使い方など、おいしくつくるための基礎と理由を、料理講習歴35年の著者が手ほどきします。
著者紹介
1917年、東京に生まれる。金沢第一高等女学校卒業。
1936年より『婦人之友』の「友の会」会員。
東京第一友の会「若い女性の生活講習」責任講師。全国各地に招かれ、「家庭料理の基礎」の講習をつづけている。
都立新宿婦人高等職業技術専門校講師ほか、専門学校、女子大学、カルチャーセンター等の講師を経て今日に至る。
60年代中頃からイタリア料理に惹かれ、度々渡伊して研鑽をつみ、日本の家庭の食卓に合うイタリアの味の紹介に尽力した。
1983年東京都優秀技能賞、1986年北イタリア料理人連盟技術賞受賞。
目次
家庭の料理をいつもおいしく
料理の急所は4つ
- 素材の扱いをていねいに
- 味つけはめやすを知って加減する
- 火の調節は鍋の中の様子で判断を
- だしのある生活で気持ちにゆとり
だしのとり方・ブイヨンのとり方
目で計る・手で量る
PART1 味つけの基本は和食から
味つけの型紙―塩分濃度を手がかりにして
汁ものの塩加減はおいしさの基準
- 清汁
豆腐とわかめの清汁/かきたま汁/けんちん汁 - 味噌汁
蕪と油揚げの味噌汁/しじみ汁/さつま汁/じゃが芋の味噌汁
ちょうどよい味のご飯にちょうどよい味の具を
- 炊き込みご飯
豆ご飯/栗ご飯/筍ご飯/きのこご飯/五目ご飯/(菜めし) - おすし
酢めしと具の準備/細巻きずし/太巻きずし/いなりずし
<嬉しい日のご飯>ちらしずし/赤飯
合わせ酢や和え衣にもだしを
- 酢のもの・和えもの
胡瓜もみ/ほうれん草のおひたし/おろし和え/小松菜のからし和え/いんげんの胡麻和え/人参とこんにゃくの白和え/わけぎといかの辛子酢味噌和え
わが家の煮ものをおいしく
- 野菜を主にした煮もの
いろいろ野菜の“同時煮”/新じゃがの煮ころがし/筍と蕗とわかめの煮もの/茄子のそぼろ煮/蕪の葉と油揚げの煮びたし - 常備菜
五目豆/ひじきの炒り煮/切り干し大根の煮つけ/卯の花炒り - 煮魚
かれいの煮つけ/鰯の生姜炊き/鯖の味噌煮 - (甘煮)さつま芋/南瓜/金時豆/そら豆
PART2 メインディッシュをひとつの鍋で
手順の基本はシンプルです
- 魚・肉を油で焼く
鱈のムニエル/ポークソテー/さんまの鍋照り焼き/とりのつけ焼き - 魚・肉と野菜を合わせてかるく煮る
とり肉のきのこソース/牛肉のクリーム煮/鰯と野菜の蒸し煮/魚の野菜あん/(かたまり肉のロースト) - 肉も野菜もたっぷり煮こむ
ビーフシチュー/とり肉のトマト煮こみ/ラムとひよこ豆の煮こみ/ロールキャベツ/すきやき風煮/とりとじゃが芋の炒り煮 - ちょうどよい火加減で炒める
えびといかとグリンピースの炒めもの/挽肉と春雨の炒めもの/牛肉と野菜の炒めもの - (つけ合わせ 緑・白・赤)
- (シンプルスープ 9点)
- (シンプルサラダ 9点)
PART3 得意料理でおもてなし
献立は季節と段取どりを考えて
- サンドイッチ
サンドイッチ6種/ヨーグルトチーズケーキ - 薄焼きピッツァ
ピアディーニ3種/フルーツカクテル - パスタ3種
スパゲッティ・ペスカトーレ/ファルファッレのきのこソース/アーリオ・オーリオ・ペペロンチーニ/フレッシュサラダ - 大皿盛りのお惣菜
大根とスペアリブのべっこう煮/だし巻き卵/包み揚げ/豆腐のあんかけ/キャベツと胡瓜の甘酢漬け/お茶漬け - 松花堂弁当
コンソメスープ/ローストポーク/パンのチーズはさみ揚げ/〆魚ときのこのマリネ/ニース風野菜の煮こみ/ヨーグルトゼリー - お盆に和食の一揃い
ご飯(桜の塩漬け)/鰆の西京焼き/鯛の刺身のぽん酢和え/うどと里芋の含め煮/小柱と大豆のかき揚げ/菜の花の辛子和え/茶碗蒸し/抹茶羹 - 冷たい麺を主役に
素麺/たつた揚げ入り和風サラダ/グレープフルーツのデザート - 具だくさんの鍋もの
とりのスープの野菜鍋/段々漬け
クリスマスの食卓
- フルコースのディナー
野菜のマリネ/鰯のマリネ/クロスティーニ3種/トルテリーニのスープ仕立て/アスパラとトレビスのリゾット/とりのチーズ焼き/グリーンサラダ/モンテ・ビアンゴ
おせち料理
- 一の重(祝い肴 口取り)
黒豆/数の子/田づくり/市松かまぼこ/だて巻き/栗きんとん/かきたま寄せ/みかん羹 - 二の重(酢のもの 焼きもの)
水引なます/〆魚と黄菊の酢のもの/酢だこ/菊花蕪/矢羽根蓮根/いかの黄金焼き/巌どり/松葉銀杏 - 三の重(煮もの)
昆布巻き/えび/手まり麩/里芋/梅人参/くわい/花蓮根/ゆり根/ごぼう/椎茸/手綱こんにゃく
材料別料理名さくいん
著者 あとがき