魔法の鍋帽子®
かぶせておくだけ!ふっくら保温調理
鍋帽子は、火からおろしたばかりの熱々の鍋に、かぶせる保温調理グッズ。かぶせておくだけで味のしみた煮こみができあがります。そのほか、煮豆や、ごはん炊き、デザートなど、85のレシピを紹介。ふっくらおいしくできるのはもちろん、長時間火にかけないので、ガス代、電気代が節約できて省エネです。
鍋帽子の力はすばらしい……鍋帽子の10の実力
- ふっくらとやわらかく…、じんわり味がしみこんで、料理上手に!
- あたたかい食事がいつでもスタンバイ
- 火口がひとつ増えます
- 保温中は手があくので、別のことができます
- かぶせておけば「先手仕事」に
- ガス、電気の使用量が減り、家計の節約に貢献
- CО2削減のエコクッキング
- 手持ちの鍋を使えて経済的
- 加熱時間が短く、夏でも涼しいキッチンに
- 保冷にも役立ちます
調理時間をイラストで表示
鍋帽子(ダンガリーグレー)のご注文方法
全国友の会中央部 へお問い合わせください。
- TEL:03-3971-9359(火・金 10~16時)
- FAX:03-3971-5768
- メール:nabeboushi@zentomo.jp
目次
はじめに
この本をお使いになる前に
- 鍋帽子ってなんでしょう
鍋帽子10の実力
調理・使い方のきほん・大根と豚バラのスープ
調理の科学1 鍋帽子で調理するとなぜおいしいのでしょう
調理の科学2 鍋帽子調理の注意点 - これこそ鍋帽子で!おすすめ11品
チキンポトフ
煮豚
とりハム
茶碗蒸し3種(和風の茶碗蒸し/干しえびの茶碗蒸し/きのことほうれん草のフラン)
肉じゃが
おでん
ミネストローネ
炊きこみごはん2種(五目炊きこみごはん/すき昆布たっぷり炊きこみごはん) - 今夜の肉料理は、煮こみ、煮ものを中心に
ビーフシチュー
ボルシチ
豚の角煮
みそ煮豚
ポークカレー
豚肉のワイン煮
筑前煮
クリームシチュー
とりのトマト煮こみ
サムゲタン
とり手羽元のさっぱり煮
肉づめピーマン
大きな肉団子
ロールキャベツ
ミートソーススパゲッティ - 魚介のうまみ、たっぷり味わって
アクアパッツァ風
サーモンの香り蒸し
バーニャカウダソース
白身魚のムニエル
いかと根菜類の煮もの
さんまの甘露煮
さんまのピリ辛煮 - 「ゆでる」にも大活躍
ゆで豚
ゆでどり-コーヒーチキン・とりのはちみつ煮
野菜の下ゆで-1つの鍋で蒸し野菜いろいろ
ゆで卵いろいろ-温泉卵・半熟・かたゆで
大豆をゆでる- ぶどう豆
金時豆の甘煮
- こっくりほっくり野菜料理
ラタトゥイユ
畑の宿がえ
かんたん煮しめ
かぼちゃのそぼろ煮
かぼちゃのミルク煮
ぶり大根
大根とがんもどきの煮もの
じゃが芋と豚肉の蒸し煮 - スープ・汁ものは鍋帽子の得意技
豚汁
のっぺい汁
さけの粕汁
1kg野菜のポタージュ
白いんげん豆のスープ
ポタージュ2種-ヴィシソワーズ・かぼちゃのポタージュ
韓国風野菜スープ
キャベツと豚バラ肉のスープ煮 - 豆・乾物はふっくらと
五目豆
黒豆
ポークビーンズ
ひよこ豆のサラダ
ひよこ豆のディップ
高野豆腐の印ろう煮
昆布の佃煮
昆布だし - きょうからごはんは鍋帽子
ごはん
玄米ごはん
お粥
中華おこわ
パエリア
チキンライス
シンガポールチキンライス - デザートもおまかせ ほか
カスタードプリン
オレンジカスタード
くずきり
タピオカのぜんざい
人参ジャム
りんごジャム
甘酒の素
冷製料理2種
・牛すね肉と玉ねぎのマリネ
・サーモンの冷製
・保冷もできます
私の鍋帽子ライフ
- 1日3回 夜、朝、夕に集中して台所仕事 速水陽子
- いつのまにか鍋に「煮もの」の花が 岡﨑直子
- 鍋帽子を通して広まる「気持ち」 山﨑美津江
- 家族も笑顔!時間を生み出す鍋帽子 大谷雅江
- 一度の手間が数回分の食事に 竹山玲子
- 生活時間の違う家族を支える鍋帽子 井田典子
鍋帽子のルーツ
鍋帽子の手入れと洗濯方法 黒沢雅子
置き場所の工夫
縫ってみよう鍋帽子
まんまる鍋帽子/きんちゃく型鍋帽子/鍋ぶとん
型紙
材料別索引
チキンポトフ(P.18-P.19)
たっぷりのスープに、ごろごろサイズの具材がぎっしりつまったポトフ。保温中に、じわじわとうまみが出て、ふたをあけるとよい香りが広がります。澄んだスープ、ほろりとくずれる肉と野菜は、まさに鍋帽子のためのレシピです。
おでん(P.28-P.29)
おでんは、時間が味つけしてくれる料理。おつゆまでいただけるやさしい味なので、だしはP.99を参考においしくひきましょう。厚めに切った大根は、ほかの具材より火が通りにくいので下ゆでします。
ビーフシチュー(P.36-P.37)
すね肉の加熱時間は45分。普段の1/2以下に短縮されて、手間も肉のやわらかさも大満足。
大きな肉だんご(P.52-P.53)
肉のうまみがギュッとつまり、ふっくらしあがる肉だんごは、鍋帽子の得意技。大きくつくって、たっぷり味わいましょう。
「私の鍋帽子ライフ」より
いつのまにか鍋に「煮もの」の花が 岡﨑直子さん
古い毛布を綿がわりにして、お気に入りのマフラーをはぎ合わせてつくったのが私の鍋帽子、一代目。以来、子どものベビー布団カバーやセーターなど、思い出の生地を使ってつくりかえてきました。
「鍋帽子料理」といっても、わが家では、煮ものもスープも、ごはんものも味つけはふだんとほとんど同じです。しあげに、少し煮つめたり、味をととのえるだけ。煮くずれる心配もないので、今日はじゃが芋がたくさんあるから丸のままのポトフにしようとか、子どもも食べるから、小ぶりに切って、火にかける時間を短くしようなど、少しアレンジするだけで、材料の切り方も形も思いのまま。
また味の相性を考えて、とり肉のとなりにごぼうの乱切りをおき、その横に人参、大根、こんにゃくと、きれいに並べて下ごしらえしておけば、いつのまにか、味がよくしみた煮ものが、鍋にお花が咲いたようにできあがっているのです。
鍋帽子を通して広まる「気持ち」 山﨑美津江さん
15、6年前、「鍋帽子」に出合って間もなく「鍋帽子を縫う会」のリーダーになってしまいました。型紙から、4枚×2組の布を裁ち、帽子のように縫い合わせて、裏表重ねて綿を入れる……。意外に簡単です。裁断とはぎ合わせは家で。綿つめとしあげを、集まってしました。私も手持ちの布でつくりはじめたら、これが楽しい!勢いで4つも5つも縫ってしまい、娘や姪、兄嫁にと、もらわれていきました。
リタイアした夫も今では愛用者。東日本大震災後、夫婦で節電に試行錯誤し、6月には思い切って電気炊飯器を台所から撤去。ごはん炊き係の夫は目分量で水加減し、鍋帽子で上手に炊き上げてくれるようになりました。
一度の手間が数回分の食事に─野菜のくりまわし 竹山玲子さん
2人暮らしの食卓を、朝晩ととのえていますが、鍋帽子を使い始めてからは、半調理の野菜がいつもできているので、ぐっとスムーズになりました。季節の根菜を昆布水で多めに煮ておき、翌日や翌々日、煮もの、汁もの、サラダ、ソテーなどに展開。
生活時間の違う家族を支える鍋帽子 井田典子さん
鍋帽子との出合いは10年ほど前。広島友の会の母が送ってくれたときは、正直、こんなにかさばるものをどこに置こう……と、戸惑ったのを覚えています。初めは、押し入れの座布団の上に鎮座し、出番も少なかったのですが、しばらくして台所のつり戸棚の特等席に移動したら、とたんに、使用頻度が上がりました。今では、夜までしまう間もないほどの大活躍です。
ちょうどそのころから週に2日、自宅で学習教室を始めたため、生徒たちのいる部屋とひと続きの1階の台所は、夕方7時ごろまで使えません。教室のある日は、前もって煮ものやシチューをしこんだ鍋に鍋帽子をかぶせて2階に置いておきます。当時バレエに通っていた娘は、夕方、先に食べて行くことができました。中身はふたを開けるまでわからないけれど、必ず“あたたかいおかず”が入っている、期待を裏切らない“玉手帽子”が、私に代わって娘の腹ごしらえをして送り出してくれたのです。
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