わたしの すきな もの
2019年2月15日発売
『婦人之友』連載
「わたしの すきな もの」が一冊の本になりました。
ハカセが愛するものたちの小さな物語が、書き下ろしを加えて34篇。
真鍋 真氏(恐竜学者)との対談「恐竜の謎 生命の不思議」も掲載。
福岡伸一
生物学者。青山学院大学教授、米国ロックフェラー大学客員教授。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授を経て現職。著書『生物と無生物のあいだ』はサントリー学芸賞を受賞。『動的平衡』『フェルメール 光の王国』『センス・オブ・ワンダーを探して』、訳書『ドリトル先生航海記』ほか。2016年より『婦人之友』に「わたしの・すきな・もの」を連載。
四六判 オールカラー
装丁・本文デザイン 坂川栄治+鳴田小夜子(坂川事務所)
写真 齋藤海月
鈴木慶子(P42)・亀村俊二(P83)
明石多佳人・本社(P14、P33、P49、P55、P68、P74、P77)
装画 いしざきなおこ
本文イラスト 安斉 将(P119)
2019年6月7日 東京代官山 蒐集の楽しみ ~福岡伸一トークショー&サイン会~⇒終了しました
2019年4月21日 銀座教文館で出版記念トークイベントを開催します⇒終了しました
2019年2月14日 出版記念講演会+サイン会のお知らせ⇒終了しました
目次
第1章 少年の目、母の眼
- ハンミョウ(斑猫)
- 三つ折メガネ
- ドリトル先生
- はるみ
- ボルボックス
- カメの小物入れ
- ソーセージの缶詰
第2章 自然の神秘
- 青い蝶
- サンショウ
- 虫のお面
- 羽化
- 光る泥団子
第3章 だいじな友だち
- 鉛筆削りの少年
- 逆引き広辞苑
- 動的平衡の落款
- 人型定規
- 古いタイプライター
- 手作り万年筆
- ハンディ重量計
第4章 小さな至福
- ビスコッティとヴィンサント
- 竹生島
- エスエフ
- ルーベン
- ニューヨーク
- 三月書房
- ロゼッタストーンのマグカップ
第5章 “始まり”への旅
- デルフトのタイル
- スカラベの精密画
- 虫の脚のスケッチ画
- 古い銀貨
- 愚者の金
- アンモナイト
- 古代ザメの歯の化石
- せいめいのれきし
対談 恐竜の謎、生命の不思議
福岡伸一×真鍋 真
あとがき
本書は、『婦人之友』2016年1月号~2018年10月号に掲載された中から33篇と対談を加筆・修正したものに、書き下ろしの「光る泥団子」を加えたものです。
第2章 自然の神秘 / 青い蝶
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第3章 だいじな友だち / 動的平衡の落款 |
第5章 “始まり”への旅 / デルフトのタイル |
対談 恐竜の謎、生命の不思議 |
あとがきより 「わたしの・すきな・もの」とは、つまり、私を育み、励まし、守ってくれたもの。取り上げたすべての「もの」たちに、あらためて感謝の意を表したい。 |
読者の声
- 楽し気な表紙に魅かれ、書店で購入。写真も文も愉快で、一気に読みました。
それにしても、福岡さんの好奇心には脱帽!私の方が年下なのに、心が固くなっていたなと感じます。手放せない1冊になりました。(大阪・40代)
- 「わたしの・すきな・もの」は、『婦人之友』が届くと一番に開くページでしたから、新刊の発行を心待ちにしていました。本になって読んでみると、福岡さんの子ども時代から今に至るまでが立ち上がってくる感じで、ますます親近感が。
くすっと笑ったり、ふ~んと唸ったりしながらくり返し読む私を見ていた夫が、「おい、早く貸してくれよ」と。今では、夫から息子、娘へと渡り、わが家の愛読書となっています。(福岡・60代)
- 福岡さんの書かれるものが大好きです。児童書から科学的なものまで、だいたい読んできましたが、これはまた格別!ハカセとじかに話している気分になります。中でもお気に入りは「青い蝶」。青の不思議と魅力が凝縮され、ため息のでる一篇です。素敵な本を、ありがとうございます。(東京・50代)