未来の余白からⅡ | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

未来の余白からⅡ

著者:最上敏樹
価格:1,540円(税込)
サイズ:四六判
頁数:240ページ
ISBN:978-4-8292-0973-8

2021年12月8日発売


国際法学者が綴る珠玉のエッセイ!待望の続編!

 

『未来の余白から』の刊行から3年。映画、文学、スポーツ、音楽、そして平和……。幅広い話題の中に、静かで力強いメッセージがこめられたエッセイ集第2 弾。2018年後半から2021年までの『婦人之友』連載24篇に、書き下ろし1篇を加えました。
 

著者紹介

最上敏樹(もがみとしき)
国際法学者、バーゼル大学客員教授。1950年北海道生まれ。1980年より国際基督教大学教授、同大学平和研究所所長を経て、2011~21年まで早稲田大学教授。日本平和学会会長などを歴任。『国境なき平和に』『国際立憲主義の時代』ほか著書多数。

 

目次

第1章 痛みを感じる力―2018年

  • あなたを忘れない
  • 境界をまたぐ芸術家たち
  • クリスマスのかたわらで

 

第2章 記憶の共有―2019年

  • ひとつの勇気、たゆとう過去
  • ラ・ラーメン
  • 無垢に誘いざなわれて
  • 鏡の中の鏡
  • わたしたちの貴婦人
  • アメリカの寅さん
  • 正しさの基準
  • がれきの下の理想
  • エサイの根より

第3章 いま、ここで、支え合う―2020年

  • あとに続く人々
  • 光あれ
  • 立ち去らぬ日々
  • この、感謝のとき
  • カッコウの巣を閉じて
  • かたちのない時間
  • シンシアのワルツ

 

第4章 平和をあきらめない―2021年

  • 悲しみを担う人
  • 最後の砦
  • ヒマラヤ山麓の幸せ
  • それでも地球は動く
  • 平和ならざる世界で
  • 穏やかな時間

 

あとがき

 

読者の声

  • 神奈川県 MAさん
    1冊目の『未来の余白から』に感銘を受けて、2冊目を楽しみに手に取りました。ちょうど大きな手術を控えており、入院生活の楽しみにしたいと思っていました。術後の体調不良、今後の生活への不安に心乱され、なかなか文字が追えなかったのですが、ふと思いついて、インターネットで最上氏が紹介する楽曲(か、それに近いもの)を探しあて、それを聴きながら読むことにしました。確かに静謐な時が流れ、乱れた心がしずまるのを感じました。文章の美しさにひき込まれると共に、今まで知らなかった音楽の力にもふれることができました。ご本に救われた思いです。ありがとうございました。

 

  • 熊本県 HRさん
    『婦人之友』を読み始めてから40年以上になりますが、一番楽しみにしているのが「未来の余白から」です。はじめは何気なく読んでいましたが、今では、次が待ち遠しく、着いたらすぐに開きます。先生の優しさというか人間味あふれる人となりに全く感謝しております。コロナでバーゼルに帰れなくて日本に留まって居られるのが、かえってうれしく思われます。いつまでも続けていただけますように。

 

  • 神奈川県 KKさん
    国際法学者という肩書きが気になりましたが、エッセイと聞いて読んでみようかなと思って購入。最初はカタイというイメージでちょっと読みづらいと感じながら読みました。最上さんという方の人柄に共感し、楽しく読破。国際法について学びたいとも思いました。今、起きているロシアとウクライナの紛争問題にもこの法律は大いに関係がありそうです。バーゼルについても、もっと知りたくなりました。

 

  • 静岡県 MMさん
    ヨーロッパの香りが漂う作者の“本”が読むことができ、とても感謝です。

 

  • 東京都 FMさん
    『婦人之友』を母が購読していて私も引き続いて毎月楽しみにしています。真っ先にみるのが最上先生の頁です。私達に語りかけてくるような文章に正面から向きあい、時に、大いに納得し、時に触発され、励まされたこともあり、私もがんばろうと思ったり、知らない世界のことを見分広められたり、やっぱり心が広々として空を見上げるような読後感が毎回あります。続けてくださいませ。

 

  • 神奈川県 KMさん
    私は、1972年から76年まで主人の仕事のためにバーゼルで生活しました。
    毎月届く婦人之友に先生の随筆にバーゼルが出てくること、本当に懐かしく、また、今の日本の内向きの状況、根っこの浅さなどに息苦しくなっていた時に、心を大きく開いていただいている感じがします。どうして日本ではせわしく落ち着かないのだろうとずっと思っていましたが、50年経った今になって、自分の呼吸に合わせて自分らしく生活できたバーゼルでの生活がとっても貴重だったことに改めて気づかされます。バーゼルで生まれた娘は、1996年にICUを卒業しました。これからも、先生に目先のことにとらわれがちな毎日を軌道修正していただけることを楽しみにしています。

 

  • 北海道 SKさん
    故妻が友の会会員で婦人之友を購読、その後、引き継ぎ購入。各部読み鑑みながらの動機により購入。筆者のグローバルな視点からの著述に触発され紹介された著書も読み居ります。引き続きお忙しいと存じますが、エッセイを楽しみにしています。ご健勝を祈念す。

 

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