【2025年3月5日発売】フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる13人の物語
2025年3月5日発売
東日本大震災から14年、
能登半島地震から1年、
震災大国で生きる全ての人に届けたい
『婦人之友』誌上での好評連載「10年後のフクシマ 」で伝えた、被災して生きる人々を再訪。
また、2024年の能登半島地震後の能登で、現地の声をきく。
人々の言葉は、災害大国日本で生きる私たちに、深く響きます。
著者プロフィール
藍原寛子 あいはらひろこ
ジャーナリスト。福島県生まれ。福島民友新聞記者を経てJapan Perspective Newsを設立、内外に発信している。阪神淡路大震災、東日本大震災で支援・取材活動を重ね、能登半島地震では直後から被災地に通い、被災者の様子を伝える。2014年『婦人之友』に「福島のいま」、21年「10年後のフクシマ」、22年「コロナと医療」を連載。共著に『コロナと向き合う 私たちはどう生きるか』(小社刊)。2024年、被災地取材などにより日本外国特派員協会の報道の自由賞受賞。
被災地支援 オンラインイベント 3月12日開催 申し込み受付中⇒
フクシマ
「フォーラム福島」総支配人 災害後を生きる人々をつなぐ映画館 東日本大震災と続く未曾有の原発事故。それから14年、1日1日市民とともに歩み、日本で世界で被災して生きる暮らしを共有する映画館がある。
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「市民科学」をするキリスト者 安全かどうかは私が決める 「子どもの命を守りたい」の思いで、「会津放射能情報センター」を立ち上げ、水や食品、土などの放射能を自ら測定してきた人たち。その真ん中に、日本基督教団若松松栄町教会牧師の妻、片岡さんがいた。 |
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歌人 福島第一原発より、北へ約10キロの浪江町に生まれ育ち、ふるさとを詠んできた歌人・三原さん。震災後、思い出の学び舎は取り壊された……。 |
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元漁師 「原発反対」を生き続ける漁師 南相馬市でホッキ貝漁師だった志賀さん。原発に反対し、事故後は避難生活の中、被災地を案内。平和と憲法を護ろうと同市ゆかりの憲法学者・鈴木安蔵を伝え続ける。 |
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福島の子ども支援 子どもを被ばくから守りたい 「当事者を孤立させない」と、救援活動に半生を捧げてきた水戸さん。原発事故後、多くの被害者を支え続ける。 |
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ジャーナリスト いわきの言論空間を豊かに 福島第一原発の南、30~80キロ。県内で最も人口の多いいわき市で、たった2人で月2回つくる「日々の新聞」にこめるもの──。 |
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戦争被害の語り部 国産原爆のウラン採掘を伝える 阿武隈川東岸の石川町でかつて、国産の原爆のためのウラン採掘が行われた。最前線に立っていた、当時の中学生は今、戦争のない社会と平和の尊さを語り続ける。 |
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詩人 原発を問うた詩人 「原子力発電所」を〈核発電〉、「原爆」を〈核爆弾〉と表現した詩人は、傷を負った大地で、創作を続けた。 |
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講談師 平和と震災を語る講談師 原爆と原発事故、平和と戦争を伝え、命の尊さを訴える神田さんの語りに、人々は涙し、元気を取り戻す。 |
能登
海女 伝統の漁とウェットスーツ輪島の海女たち 奥能登(能登半島の先端部)を中心にした地域では、さまざまな被害が発生。伝統的な漁法を口伝で継承し、実践している海女の早瀬さんも被災した。 |
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圓龍寺住職 被災の現実を伝えたいと対話し続ける 孤立集落となり、寺は全壊。家族も被災する中、塚本さんは人々の声に耳を傾け、数十年貫く反原発への思いをさらに強くする。 |
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元教師・歌人 珠洲の海の美しさをともに守りたい 震災から11カ月。45年住み続けた、人生の詰まった自宅は更地になった。大きな喪失感とともに、ふるさと珠洲への思いは深まり、歌われる。 |
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元珠洲市議 原発誘致をしなくても暮らせる珠洲を 過疎対策には原発誘致による地域振興? 疑問をもった北野さんは無農薬農業を学び、珠洲に移住。誘致計画凍結につながる運動を続けた。地震後は志賀原発廃炉のために奔走する。 |
作家・髙村薫さんと藍原寛子さんの対談
「未知を生きる 原発を抱えた国で」を再録