生きる描く愛する 四十二人の名画家物語
明治、大正、昭和の美術史に残る42人の足跡。画家達の運命の物語と代表作をまとめた保存版!著者が美術評論家として名画の由来を伝えるために取組んだ7年間の集大成。
掲載画家
上村松園、奥村土牛、福田平八郎、東山魁夷、佐伯祐三、岡 鹿之助、梅原龍三郎、安井曾太郎、小倉遊亀、萬 鉄五郎、三岸節子、片岡球子、上村松篁、牛島憲之、杉山 寧、奥田元宋、平山郁夫、加山又造、小磯良平、吉岡堅二、荻須高徳、竹久夢二、髙山辰雄、山本丘人、守屋多々志、中川一政、清水多嘉示、山口蓬春、松本竣介、児島善三郎、熊谷守一、小林古径、林 武、川合玉堂、岸田劉生、小野竹喬、望月春江、中根 寛、速水御舟、荻 太郎、中村彝、相原求一朗
画家紹介:ワシオ・トシヒコ(美術評論家)
表紙画:小倉遊亀「径」
著者紹介
(1925年-2005年)神奈川県生まれ。美術評論家。作家。
読売新聞美術記者を経て、文筆活動に入る。
雑誌「明日の友」で、「心は億万長者」の連載を「生きる描く愛する」として出版。「見に行く、会いに行く」も書籍になる。
目次
- まず目をとめる 上村松園
- よく見る 奥村土牛
- 凝視する 福田平八郎
- 出会いが大切 東山魁夷
- 望郷 佐伯祐三
- 夢見る 岡鹿之助
- 真似(学ぶ) 梅原龍三郎
- 芽(眼)を開く 安井曾太郎
- 愛する 小倉遊亀
- 生地が原点 萬 鉄五郎
- 燃えて飛んで 三岸節子
- ビー・アンビシャス 片岡球子
- 鳥と花と 上村松篁
- ありのまま鷹揚に 牛島憲之
- きわめる 杉山 寧
- ふたり史のすすめ 奥田元宋
- 描く 平山郁夫
- 耐える 加山又造
- 仰げば尊し 小磯良平
- 深大なる素朴 吉岡堅二
- つらぬく 荻須高徳
- 暖かな春のような 竹久夢二
- 思うが故に 髙山辰雄
- 誠実と頽廃のはざま 山本丘人
- 同行二人 守屋多々志
- 奇骨のある 中川一政
- 本質(構造)をつかめ 清水多嘉示
- おおらかな華やぎ 山口蓬春
- 音を聴く 松本竣介
- 風を読む 児島善三郎
- へたこそがじょうず? 熊谷守一
- 郵便切手にもなった 小林古径
- 無心の一発 林 武
- “おらが古里”のような 川合玉堂
- 麗子を借りた自画像 岸田劉生
- まだ来ぬ春を 小野竹喬
- 花は偽らぬ 望月春江
- 峠の向こうの 中根 寛
- 時代と人に護られて 速水御舟
- 日記と同じに 荻 太郎
- 終わりの魂、きいさんに 中村 彝
- 油彩で描かれた日本画 相原求一朗
■画家略歴 ワシオ・トシヒコ
■あとがき 田中恵子