新版 聖書の人びと
アブラハムからイエスをめぐる人びとまで、旧・新約聖書を通して心惹かれる人間像を、40人の執筆者が描きます。
執筆者 植村 環/青山四郎/神戸照子/犬養道子/椎名麟三/鵜飼信成 ほか
表紙 田中忠雄・画 「イザヤの預言」
図版「モーセ」「最後の晩餐」「サマリアの女」「マルタとマリア」
目次
- 旧約聖書の人びと
- 信仰の父アブラハム 植村 環
- ヤコブの苦闘 青山四郎
- モーセにみる指導者のすがた 黒木あい
- ルツとナオミ 神戸照子
- ハンナの歌 由木 康
- 人間としてのダビデ 島村亀鶴
- 預言者エリヤの戦い 十時英二
- ホセアの悲劇 北森嘉蔵
- 預言者エレミアの歩んだ道 犬養道子
- 使命を果たしたエステル 熊野清子
- ヨブの教えるもの 浅野順一
- イエスの系図の中の旧約の女たち 船水衛司
- イエスの弟子たち
- 人を漁る者 使徒アンデレ 柳原貞次郎
- ペテロを思う 大賀一郎
- 思いちがい ユダの悲劇 椎名麟三
- デドモとよばれるトマス 谷口隆之助
- エマオの弟子たち 小川圭治
- 聖ステパノの死 今井正道
- 医者ルカ 日野原重明
- ルデヤの生き方 久米あつみ
- 使徒パウロの人間観 熊野義孝
- パウロの紹介者 バルナバ 山室民子
- 青年ヨハネ・マルコの成長 西川哲治
- 青年テモテとその母 小原鈴子
- イエスをめぐる人びと
- 考える母 マリア 柳瀬睦男
- シメオンとアンナの感激 関根文之助
- 洗礼者ヨハネ 最大・最小の人 大嶋 功
- イエスとやもめ 小川治郎
- サマリアの女との対話 川西田鶴子
- 姦淫の女 藤田若雄
- 罪ある女 霜山徳爾
- マグダラのマリアの像 森田宗一
- 貧しいやもめとレプタ二つ 日野綾子
- マルタとマリア 上沢謙二
- ラザロという人 大村 勇
- 十人の癩病人とイエス 渡辺信夫
- 盲人バルテマイの開眼 西村秀夫
- 富める青年 斎藤 勇
- 律法学者ニコデモと近代法 鵜飼信成
- クレネ人シモンの生涯 石井次郎
推薦します(婦人之友2011年1月号より)
渡辺和子 (ノートルダム清心学園理事長)
従来〝カタカナ的〟であった聖書の中の人々、イベントが、〝ひらがな的〟に受け止められる書である。この本が取り上げている人々のキリストとの多様な関わり、知らなかったエピソード等を紡ぎ合わせる時、そこにはおのずと、キリストの姿が、より身近で魅力的なものとして浮かび上がる。
近藤勝彦 (東京神学大学学長)
私たちは誰もが人生の確かな歩みを失いがちな時代に生きています。その私たちに、聖書は語りかけ、確かな道へと導いてくれます。『聖書の人びと』の中で、私たち自身のことも扱われています。本書はそのことを明らかにしてくれるでしょう。執筆者は戦後日本のキリスト教界の、さまざまな分野での代表者たちです。このこともまた本書の貴重な特徴でしょう。多くの人びとがお読みになるよう推薦いたします。