新版 聖書にみるドラマ | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

新版 聖書にみるドラマ

著者:婦人之友社編
価格:1,650円(税込)
サイズ:B6判並製
頁数:272頁
ISBN:978-4-8292-0624-9

1980年(昭和55年)前後の『婦人之友』に掲載された記事の中から31篇を再録。
旧・新約聖書に記述されたドラマが、各執筆者を通して読み解かれます。

執筆者 森 禮子/隅谷三喜男/大木英夫/田中澄江/秋田 稔/斎藤 勇 他

表紙 田中忠雄・画 「親切なサマリア人」

目次

  1. 天と地の間に〈旧約〉
    • 天地創造から十字架へ/啓示と科学のあいだ 斎藤文一
    • 愛のありか/ふりかえるロトの妻 森 禮子
    • 主の山に備えあり/アブラハムの愛と真実 平出 亨
    • 純愛と不純/水を汲む娘リベカ 久米あつみ

       

  2. 神と人と
    • 技術文明への問いかけ/バベルの塔 隅谷三喜男
    • 生きつづける預言者/モーセ 浅野順一
    • 王と農夫/アハブとナボテの場合 野村 実
    • 主よ語り給え/わらべサムエルをめぐる黙想 関田寛雄
    • 病床という聖所にて/サムソンを語る 大木英夫
    • 一びんの油/ある母子とエリシャ 牧野信次

       

  3. 苦悩をこえて
    • “あなたがその人です”/ダビデ王とナタンの直言 三井 明
    • “わが子よ わが子よ”/アブサロムの死とダビデ P・ネメシェギ
    • 早春に招かれた人/エレミヤ 松田智雄
    • 苦難の謎/ヨブ記のテーマ 船水衛司
    • 絶望への自由とその断念/「伝道の書」の詩的詠嘆 石原吉郎
    • 平安への遍歴/感謝と謝罪の詩 片岡美智

 

  1. イエス─光の到来<新約>
    • 私にとってのマリア/ひとりのみどり児われらのために生まれたり 田中澄江
    • 隣人とは誰のことか?/サマリア人・イエス・そして私 雨宮栄一
    • 富者と貧者/ラザロ物語と現実 宮崎 亮
    • 苦悩への感受性/女を癒した主の愛のまなざし 大塚野百合
    • 悪人に手向うな/永生への道程に立つ 藤林益三

       

  2. 出会い─父なる神を仰ぐ
    • 父の愛の物語/ある兄弟のたとえ話と現代 吉田新一
    • 何を求めるのか/ゼベダイの子らとその母 谷 昌恒
    • 渇きをいやすもの/サマリアの女と救主 栗山百合子
    • 人間至上主義の破綻/『罪と罰』にみる復活の意味 吉村善夫
    • 青年の生と死/パウロのローマ人への手紙から 吉田 満

       

  3. 新しき生─祈りつつ
    • 人格的破滅より新生へ/使徒ペテロの場合 秋田 稔
    • 遅れて死ぬ者たち/母マリヤとマグダラのマリヤ 安西 均
    • 名もなき民衆の中に/隠されたマリア 荒井 献
    • 新しい天と新しい地とを見た/ヨハネ黙示録の展望 佐竹 明
    • 主の祈り/人生を導くイエスの教え 齋藤 勇

       

 

旧約のイスラエル史と地図 山岡 健      
聖書 永遠に新しい本(解説) 平出 亨

推薦します(婦人之友2012年5月号より)

近藤勝彦 (東京神学大学学長)
現代という不安な時代を生きる私たちに、聖書は数多くのドラマを通して語りかけてきます。それらのドラマは,故郷を失い、安定を失い、自分自身を失う危険にいる私たちに、新しい自己発見の場を与えてくれます。多彩な執筆者が、橋渡しの労をとりました。聖書が証言している巨大な唯一のドラマ、神の恵みの救いの中に新しく生きはじめる案内として、既刊『聖書の人びと』とともに本書が読まれ、親しまれますよう、お薦めいたします。

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