田中穣が見た 羽仁吉一・もと子と婦人之友社100年
長年、記者として活躍した著者の幅広い視点から。
羽仁もと子、吉一の事業と家庭の歩みを資料と写真を用いてまとめた一冊です。婦人之友社と自由学園の創立からの歴史―明治、大正、昭和―が日本の100年史と合わせ、読みとれます。
著者紹介
(1925年-2005年)神奈川県生まれ。美術評論家。作家。
読売新聞美術記者時代に、「婦人之友」創刊75年記念表紙原画展のすぐれた文化史的意義に着目。編集委員を経て、文筆活動に入る。日本の代表的な画家との交流を基に、作品と作家の人となりをわかりやすく紹介するエッセイを、1998年から「明日の友」に連載。1999年からは同誌巻頭口絵で全国の美術館を訪ね、その土地の文化や風土におよんで執筆。
目次
第一章 婦人之友社の三つの顔
第二章 女性雑誌の枠を超えた
第三章 吉一・もと子と愛蔵・黒光
第四章 女性を生かしたミスタ
第五章 雑司ヶ谷までの「借家物語」
第六章 「家政学校」生徒から教師へ
第七章 友社と童画と竹久夢二
第八章 もと子著作集を読み解く鍵
第九章 フランク・ロイド・ライトと羽仁吉一
第十章 先生のいない自由学園
第十一章 新宿モンマントルから池袋モンパルナスへ
第十二章 表紙絵が雑誌の顔に