【2024年9月28日発売】カゴと器と古道具
2024年9月28日発売
骨董市めぐりが大好きな安部さんは、愛用品にも古道具がいっぱい。加えて、カゴや器など、道具への愛情もたっぷりで、それらは暮らしの中でさまざまに生かされています。
本書では、魅力的な道具との出会いの物語、使い方の工夫、手入れ方法などを紹介。古くても新しくても、自分にとって大切なモノに囲まれていると、暮らしはもっと愛おしくなる。そんな思いにあふれた一冊です。
著者紹介
安部智穂 あべちほ
森の暮らし案内人。1994年に桶職人の夫と岩手県早池峰山麓のタイマグラ集落に移住。山菜や木の実を採り、野菜を育てて保存食や発酵食にするほか、クラフト市を主宰するほど手づくりの道具が好き。たくさんの作家や職人とつながりを持ちつつ、自分でも草木染めやカゴづくりを楽しんでいる。著書に『森の恵みレシピ 春・夏・秋・冬』(婦人之友社)がある。
目次
はじめに
1章 古道具を暮らしの中に
●骨董市は眺めるだけでも楽しい
ガラスびん
……セピア色の思い出と駄菓子びん
……美しさにこだわりたい
- モルレンさん
- ガラスびんの洗い方
銅製の蒸し鍋
……風が吹けば桶屋の女房は…
菓子道具
……お菓子が先か、道具が先か
- 木型
- 三角棒、押し型
レシピ岩手の郷土菓子 きりせんしょ
レシピレンジで本格和菓子 練り切り
煎餅焼き器
……冬の朝のお楽しみ
片口鍋
……注ぎやすく愛らしい形
ろくろ挽きのおぼん
……年を重ねて変わる好み
折敷
……スタイルと枠を決める
- 猫にお膳
お重
……カジュアルに使う
- 重箱式弁当箱
レシピわが家の定番 車麩の唐揚げ
- お重の使い方と手入れ
繭皿
……本来の使い方に想いを馳せて
鏡
……もう一つの世界を想像する
- 古い鏡の取り扱い
時計
……おだやかに時間を刻む愛おしさ
電傘
……ミルクガラスのやわらかな灯り
ランプ
……いざというときの備えにも
- 蜜ろうのろうそく
箪笥
……思い出を譲り受けて
- 古い箪笥の手入れ
秤
……道具使いで遊ぶ
古釘
……小さな不便を解消するトキメキ
針
……針はどう思っているのかな?
ハサミ
……何を切っていたのかな?
2章 新しいものも好き
●器の力を信じています
豆皿
……古道具、初めの一歩
……図柄も形も多種多様
- 豆皿選びのコツ
印判皿
……濃い深い藍色、飽きがこない器
切子のコップ
……素朴な模様がめんこい
リキュールグラス
……キュンキュンする美しいグラス
デザート皿
……昭和レトロの魅力
新しい器
クラフトマンスタジオ冬扇
……しみじみ使いやすいまこちゃんの器
陶工房しゅうと
……自分にとっての使いやすさとは?
今野安健/安福由美子
……独特な存在感の黒い器
秋谷茂郎/陶房回青/うつわやみたす
……わが家に合う色と模様を探して
三温窯
……梅の花の形が愛らしい
小鹿田焼
……器を手にするたびによみがえる旅の風景
星耕硝子
……つくり手が見えるガラス器
漆器あれこれ
……朱漆の華やかさと落ち着きに魅かれて
……こづゆ椀の贅沢
……使い続ける愉しさ
- 漆器の手入れ
3章 人の手が生み出すカゴと木の道具
●土から生まれ、土に還る道具
イタヤカゴ
……カゴ誕生までの膨大な時間と労力
カッコべ
……北東北の智恵と工夫
ヨコタカゴ
……港町でつくられた竹カゴ
マダケの塩カゴ
……道具から見える暮らしの文化
マタタビの米とぎザル
……やわらかさと美しさの秘密
すず竹細工
……しなやかで丈夫で形も豊富
- 合わせの技法
フリカゴ
……すず竹・桜皮・藤の繊維で織るユニークなカゴ
根曲がり竹のりんごカゴ
……りんご産地で磨かれた屈強さ
箕
……古い民具を使う喜び
木の道具
木べら
……育てる愉しさ
木のスプーン
……出会う愉しさ
- 木のスプーンの手入れ
木皿
……使い込むほど美しく変化する
まな板
……手に伝わる木の感触
- カッティングボード
- 調理用まな板
- まな板の手入れ
桶
……挑戦する愉しさ
- 寿司桶の酢飯、おひつの冷やご飯
巻き簀
……唯一無二の愉しさ
レシピいつもの具材で わが家の海苔巻き
レシピおせちの定番 鬼巻き簀でつくる伊達巻
- 巻き簀の手入れ
4章 自分で手を動かす愉しみ
カゴを編む
……無骨さに愛着を感じて
クラフトバンドで体験! コースターを編んでみよう
ほうきをつくる
……手づくりすれば掃除も楽しい
漆を塗ってみる
……ときめくお直し
Column
- 古道具の手入れと日光浴
- 食器棚の管理 ~衣替えならぬ器替え~
- カゴの手入れ
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読者の声
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タイトルと猫ちゃんがちょこんと座った表紙に惹かれて(我が家にも白黒猫がいるので)パラパラと見てみると、私の好きなモノがいっぱい!カゴも器も大好きで、うっとりしながら楽しく読ませていただきました。便利さ、効率ばかりが優先される今の時代に豊かさとは何かを考える良い機会になりました。好きなものに囲まれ、愛着を持ちながら手入れし、道具を育ててゆく楽しさを私も味わいながら暮らしたいと思います。ステキな本をありがとうございます。(宮城県 OMさん 50代)
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「~手入れするほど愛着が増す心ときめく道具たち」という帯文に、その通りだと強く感じました。昔から生活の中で使われてきた道具たち。本当に大事に大事に使っていきたいです。私は山ぶどうのカゴが大好きで30年以上前から使ってきて今はアメ色に変化してきています。好きなものに囲まれた生活は、非常に心豊かで幸せに思います。智穂さんの暮らしぶり、本当にあこがれます。想いがあふれているからこそ、私たちに感動を与えてくださるのだと思います。(山口県 MRさん 70代)
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器、大好きです。お料理が好きなのは、器が好きだからです。嬉しく拝見しています。(SSさん)
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たぶん、、、同い年くらいの安部さん。都会のマンション暮らしの私とは真逆の生活を送っていらっしゃる。そんな暮らしが羨ましくもあり、私には出来ないだろうとあきらめもあり。でもそんな暮らしがあるということ、私にできないけどそのエッセンスだけでも感じたい。なんとなく今の暮らしに疲れたときに開くと、その写真に心を持っていかれます。「車麩」のレシピ、さっそく挑戦。都会でもちょっと安部さんの暮らしに触れられたよねって勝手にお仲間になっています。(神奈川県 MIさん 50代)
- かご、ざる、お重箱…etc、いいですね。憧れます。たまる雑誌や本、プラスチックの入れ物、段ボールもいいけれど、なにかしっくりきません。悩みはつきません。この本を参考に、楽しみながらいろいろと悩み考えて自分の身の回りを整えていきたいです。(神奈川県 HHさん 60代)
- 安部さんのお話を聞いて、自分の気にいったもの、好きなものにかこまれた生活は、心豊かな日常をつくってくれるように思いました。有意義な時間をありがとうございました。著書の中に気になるものがいろいろあったので探してみたいと、ささやかな楽しみができました。(東京都 NSさん 50代 安部智穂さん出版記念「お話の会」に参加して)
- カゴはいいなぁと思いました。ステンレスのカゴはさびしい感じがします。日用品として使用したいと思います。便の悪いところに住んでいるので、思うように手にとることができないので、本を見てためいきです。(静岡県 NRさん 70代)
- 「生きることは暮らすこと、暮らすことは生きること」自分と重ねながら読んでいます。ありがとうございました。(東京都 KYさん 50代)