家計簿をつけ通す同盟
「家計簿をつけ通す同盟」は、2021年12月末をもって、活動を終了しました。
戦後の日本は、1949年初めまで、日本社会は激しいインフレ(物価上昇)に見舞われました。家計の予算を立てるのは非常に難しく、一人ではくじけそうになる記帳……。
『婦人之友』は、1946(昭和21)年の6月号で、「現在の経済実相を深く研究し合い、女性の立場からよき経済生活をつくりだすため」にと、「家計簿をつけ通す同盟」の発足を呼びかけました。9月号に、参加希望は250名に達したとあり、「家計報告は経済生活史です。その大部分は物価高の食生活のために家計失調といわれるもの、文化費は最低限度で、食のために収入の全部をまた預金さえ引き出さなくてはならない家計が少なくありません。主食の遅配欠配は主婦の苦しい問題でした」と書かれています。
発足20年目に「同盟だより」第1号を発行。1981年からは主な収入が年金となる世帯が増え、集計も給料生活者と年金生活者を分けて行うようになり、2006年に、給料生活者と年金生活者の集計数が逆転しました。
2021年10月現在、会員減少が進み、70歳以上が6割を超えました。また、家族形態の多様化、女性の働き方や家計管理も変化し、従来の集計が困難になりました。そうしたことから、2021年を区切りに、同盟の活動を終えることにいたしました。長い間、共に記帳を続け報告表をお送りくださいました会員の方々には深く感謝いたします。
「励まし合って記帳を続ける」という同盟の役割については、今後、別の形で継続していくことを検討しております。
家計簿のつけ方の不明な点や質問には、引き続きお答えしています。
直通電話 03-3971―4059 (月・水・金 10時~15時)