東日本大震災から4年目の3月11日
東日本大震災から4年目の3月11日。
宮城県の十三浜相川地区の小山さかゑさんのお人形を皆さんとご一緒に心に飾りましょう。このお人形は、全壊した小山さんの親戚の家の土砂の中から見つかりました。なんと穏やかな表情。見つけたのは、ほかでもなく40年前に手作りした小山(おやま)さん。大津波に遭い、泥水に流され、彷徨っていたこのお人形は、奇跡的にも小山さんの手に帰ることができました。小山さんは嬉しくて、この木目込みのお人形を綺麗に洗い、毛髪も整えました。40年毎年、飾ってこられた親戚の方々は、きっと今年もご覧になっていらしたことでしょう。
当時の大惨事を思い起こせば、生死を分ける悪夢におかされたと、だれもが感じたことでした。この日に別れるはずではなかった家族との突然の別離、それも、あり得ない状況下で、、、。なんと言うことでしたでしょう。日本の多くの人達が、又世界の人々が、何が自分にできるかを問い続けつつ、行動に移してきました。それは、受け入れがたい被災に心を痛めつつ、東北の方々の気質をうかがい知りながら、自分たちへの問いかけでもあったことを振り返ります。4年目の現地の皆さんを想うと、まだまだ足りない私たちを思い知ります。「忘れません、これからもつながり続けます」。そして「想いと行動をこれからも続けていきましょう」。(婦人之友社 千葉公子)