『子供之友』原画展 描かれた大正モダン・キッズ 天童市美術館 2017/6/22-7/30
日時: | 2017年6月22日(木)~7月30日(日) 9:30~18:00(入館は17:30まで) 休館日=月曜日(但し7月17日開館、18日休館) |
場所: |
天童市美術館 |
入場料: | 一般 500円(400円)/高校・大学生 300円(240円)/小中学生 200円(160円) *( )内は20名以上の団体料金 *身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、および療育手帳を提示された方は表示料金の半額(同伴の介護者は無料) |
主催=天童市、公益財団法人天童市文化・スポーツ振興事業団、NHKプラネット東北 特別協力=婦人之友社 協力=愛知学泉大学
子どもたちに向けた、モダニズムの新たな文化が花開いた大正期。自由な風潮のなか、『子供之友』は、1914年(大正3)4月に婦人之友社の創業者羽仁もと子、吉一によって創刊されました。その後、1943年(昭和18)に第二次世界大戦下における用紙制限によって休刊するまでの30年間、子どもの自立による近代的な人間育成を一貫して掲げ、生活教育を積極的に展開した絵雑誌として、童話や伝記読物、漫画やクイズなどの多彩な内容で多くの子どもたちから愛されました。
創刊より絵画主任を務めた北澤楽天の洒脱でユーモアあふれる表現に、竹久夢二の豊かな情感が加味され、『子供之友』は当初から高い芸術性を誇りました。後年、童画家第一世代と呼ばれる武井武雄、村山知義らも独自の作品を発表し、休刊まで多彩な画家たちの魅力的な作品が毎号を飾りました。
本展では、北澤楽天、竹久夢二、武井武雄、村山知義を中心に、最終号を飾った深沢紅子にいたる数々の画家たちが『子供之友』のために描いた原画150余点を一堂に展示し、その芸術性とともに、絵雑誌における子どもに向けた美術の世界を紹介するものです。また、原画とあわせて、雑誌『子供之友』も展示します。子どもたちを取り巻く社会環境が激動する今だからこそ、『子供之友』の歩みは、未来の大人である子どもたちに何をすべきか、その指針を与えてくれるに違いありません。