明日の友
生活特集
人生後半の安心生活 してよかった30のこと
家事、趣味、ボランティア、仕事、孫の世話など、案外忙しい人生後半ですが、いかによく生き、最後を仕舞うかという課題も迫ってきます。84歳で自宅の建て替えを決断された樋口恵子さんをはじめ、前向きに生きる方々に、しておくとよいことのヒントをうかがいました。
老いは修行。生き抜くための備えを 樋口恵子さん
年代別に考える「夢」と「老い支度」
人生100年時代のライフイベント表
記入例:現在の年齢を書き込んでから、同居していない親や子どもの年齢も記入します(介護など自分の生活と関わることはメモを)。すでに過ぎた年代の欄には、実行したことなどを書きます。およその費用もメモしておくとよいでしょう。 |
インタビュー
自由を生きる 戦時の女学生が学んだ道
敗戦の翌年、京都大学は女子に門戸を開きました。戦争の中で育った少女は、お手本のない道をいかに歩み、自分の人生を探していったのでしょうか。
医王滋子さん(91歳)1926年生まれ。1946年、京都大学に初の女子学生の1人として入学。文学部国文科卒業後、高校教師を長く務める。安保法制等への危機感から、戦時の経験を『戦争と私』(2017)に綴り、出版した。
健康特集
圧迫骨折の痛みをとる
小林信雄(聖路加国際病院放射線科副医長)
骨粗鬆症が原因で、強い痛みが生ずる圧迫骨折を起こすと、鎮痛剤の投与や安静、コルセットの使用などの保存療法が行われます。痛みが改善しないと、長期に寝込むことになり、そのまま体が弱ってしまいかねません。骨折を治療して痛みをとる骨セメント治療についてご紹介します。
目次
生活特集
006 | 人生後半の安心生活 してよかった30のこと |
人生後半、してよかったこと
008 |
老いは修行。生き抜くための備えを 樋口恵子さん 身辺整理/居住環境を整える/できなくなることを受け入れる/楽しげに生きる/ご近所と気軽に/体の不自由に備えて/ライフワークを続ける間取り/蔵書を整理/無理せず助けを求める/登記済権利証の確認/リビング・ウイル |
016 | 最後まで人の役に立てるように 石井光子さん 朝の野菜スープ/経験を生かして仕事・ボランティア/耐震リフォーム/運動で膝痛を克服/3人の孫の世話/終活事項は早めに決断/ピアノに挑戦/おしゃべりでストレス解消 |
022 | “いま現在”を楽しむ 今岡 清さん |
024 | 海のそばに移住 伝統野菜と出会って 東 紀子さん |
025 | 万一の日を“無事に”迎えるために 朝田三惠子さん |
アンケートより
014 | 運動と健康法/リフォーム・転居・身辺整理 |
020 | 家計と財産の把握/もしも準備 |
026 | 人生100年時代のライフイベント表 |
インタビュー
058 | 自由を生きる 戦時の女学生が歩んだ道 |
医王滋子さん |
健康特集
070 | 圧迫骨折の痛みをとる 骨セメント治療 小林信雄 聖路加国際病院放射線科副医長 |
071 | 健康でも骨粗鬆症になりますか? |
072 | 圧迫骨折とはどのような骨折ですか? |
074 | 骨セメント治療とは? |
077 | 体験記 |
078 | 明日の友保健室 夏は、細菌性感染にご用心 白十字訪問看護ステーション |
003 | そらさんぽ 宮古島のもずく漁 加藤健志 |
050 | 旅・もの・出会い 平和を祈る、優しい旅 ──周南・山口 渡辺憲司 |
028 | 手放せないもの ルネラリック香水瓶「真夜中」 佐野ぬい |
035 | 料理 夏のお昼に 一味違う麺料理 大塚公子 |
042 |
季節の常備菜と保存食 |
080 | みんなのかいご 住宅改修②キッチン・トイレ・浴室 中澤まゆみ |
030 |
ターシャ・テューダー ミニミュージアム |
066 | アフガニスタンに 平和の用水路をつくる 中村 哲さん |
045 |
少しの工夫ですてきな装い2 |
084 | いつからでも遅くないIT シニアにやさしいタブレット 奈良 巧 |
088 | 人生百年学のすすめ 物の哀れ 84歳の建て替え引越し② 樋口恵子 |
090 | こんな本をひらいた 理想郷の行く末は…… 村田喜代子 |
092 | 随筆 墓地 森 武生 |
096 | 歌ってみたいシリーズ 白ばらのにおう夕べは 鈴木功男 |
098 | 毎日のヨガ 上手くなくてもいいのです セティ秀子 |
100 | 頭の体操をしましょう |
102 | 明日の友歌壇 松坂 弘選 |
104 | 明日の友俳壇 黒田杏子選 |
106 | バックナンバーのご案内 |
107 | 明日の友アンケート |
109 | 読者のたより |
112 | テーマ投稿 私のおいしい記憶② |
095 | お知らせ・募金箱 |
114 | 編集後記・次号予告 |
111 | 「歌舞伎観劇会」のお知らせ |
113 | 日野原重明先生を偲んで 阿部志郎 |
日野原重明先生が101歳の時、ひどい咳で圧迫骨折に。小林信雄医師による骨セメント治療を受け、術後4日目には福岡で立って講演!!戦争体験を語り継ぐことは、新老人の役目と語っていらした先生を偲び、読者の皆さまと共に、今号の記事から、心やいのちを蝕んだ戦争を振り返りたいと思います。
九州北部や東北の豪雨、砂漠化の進むアフガニスタン、異常気象が原因の自然災害で、悲しみの中にある方々を思います。まっとうな生活の上に平和はあると中村医師。酷暑の中、熱中症に気をつけてお過ごしください。
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今号のレシピ
【夏のお昼に一味違う麺料理】
明太豆乳うどん/バター醤油焼きうどん/カリカリ豚バラにゅうめん/そばサラダ・とろろドレッシング/にぎやか冷そば/和風ボンゴレスパゲティー
【季節の常備菜と保存食】
スイートピクルス/茄子入り肉味噌