245号 春 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

明日の友245号 春

表紙:大野八生
発売日:2020年4月3日
価格:730円(税込)

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生活特集

いきいき過ごす 24時間の使い方

60歳から101歳、5828人の生活時間しらべ

人生100 年時代。いくつになっても「今日はいい日だった」と感じられる暮らし方のコツは何でしょうか?
全国友の会「生活時間しらべ」のまとめと共に考えます。

いきいき生活のヒント

  1. 生活時間の軸をもつ
  2. 体の声を聴いて、無理をしない
  3. 一緒に笑う、お茶を飲む
  4. 脳を元気にする「表現する時間」を
  5. 記録をつけて生活を客観視

 

私の時間 私の暮らし①
まちの縁側 「ばやん」をひらく 塚田晃子さん(長野県・79 歳)
朝5時半、塚田さんの1日が始まります。身支度をすませ朝刊を読み、体操をして家事。8時に夫と朝食です。
月曜日と木曜日は、午後1時から自宅の1室で「まちの縁側・カフェばやん」をオープン。訪れる人たちを「コーヒー?紅茶ですか?」と笑顔で迎える塚田さん。初対面同士でも、すぐに話がはずみます。

 

私の時間 私の暮らし②
自然に逆らわずに生きる吉沼良子さん(茨城県・76歳)・靖浩さん(80歳)
茨城県那珂郡東海村。ひろびろとした大地に、しずかに寄り添うご夫婦の姿がありました。ゆったりと、しかし無駄なく手早く、人参を堀りあげ、ネギをぬいていきます。ふかふかな黒土は、50年、除草剤も農薬も使わずに耕しつづけた賜物です。

 

全国友の会の「生活時間しらべ」から
年齢とともに増えた時間・減った時間
昨年6月に行われた24時間の「生活時間しらべ」。最高齢の参加者は101歳でした。今回は年齢別集計に「90代以上」の項目が加わり、高齢後期の生活の変化が、よくわかります。

 

座談会

終わりから始まる

新潟水俣病 確認から54年当事者が消えゆく阿賀の岸辺に若い人が集まるといいます。何が起きているのでしょうか。

  • 旗野秀人(冥土のみやげ企画・大工)
    1950年新潟県北蒲原郡安田町生まれ。建築業のかたわら新潟水俣病患者を支えて50年。患者の日常を映画『阿賀に生きる』(1992,佐藤真監督)製作につなげるなど、水俣病事件を文化運動として表現。患者に冥土のみやげをもたせるその活動は若者のネットワーク「冥土連」によってひきつがれつつある。
  • 高倉鼓子(ガイアみなまた)
    1987年、患者支援のため水俣に移住した両親のもとに生まれる。進学で離れるが2013年帰郷、患者が育てた甘夏を販売するガイアみなまたを、兄とともに両親からひきつぐ。無農薬無肥料栽培をめざして奮闘中。
  • 松村圭一郎(文化人類学者)
    1975年熊本市生まれ。岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東でのフィールドワークから、日本社会の「あたりまえ」を問い直す。著書に『所有と分配の人類学』『文化人類学の思考法』ほか。

 

健康特集

「かかりつけ在宅医」のすすめ その見つけ方、上手なかかり方は?

「できるだけ長く家で過ごしたい」「自宅で最期を迎えたい」と願う一方で「きっと難しいだろう」「病院に入るしかない」と考えていませんか。諦めないでください。2018年度から在宅医療・介護連携推進事業が全市町村に義務化され、全国どこでも、在宅医療を受ける基盤が整いつつあります。在宅医をかかりつけ医に。その可能性を考えてみませんか?

辻? 彼南雄(医療法人社団互酬会 水道橋東口クリニック 院長)
北海道大学医学部卒業。群馬大学医学部附属病院、東京逓信病院、東京大学医学部附属病院、白十字診療所勤務を経て、現職。一般社団法人ライフケアシステム代表理事。東京大学医学部非常勤講師。専門は内科、老年内科。本誌顧問。
山内和枝(同看護師)
医療法人社団互酬会水道橋東口クリニック 看護師。一般社団法人ライフケアシステムナーシングマネージャー。
工藤香代(同医療ソーシャルワーカー)
同クリニック 医療ソーシャルワーカー。同ライフケアシステム ケアコーディネーター。

 

新連載

郷愁 日本のふるさと(1)白川郷 五島健司

 

四コマ漫画(1)番犬ダイダイ 神沢礼江

本と幸せ(1)ひとつの顔 北村 薫

目次

生活特集

008

いきいき過ごす

24時間の使い方

 

私の時間 私の暮らし

010 まちの縁側「ばやん」をひらく 塚田晃子さん
013 自然に逆らわずに生きる 吉沼良子さん・靖浩さん
022 体の声を聴く暮らし 丸谷和子さん

 

全国友の会の「生活時間しらべ」から

016 年齢とともに増えた時間・減った時間
020 介護時間の改善点は? 石原富美子

 

024 私の好きな時間 大切な時間 読者アンケート
026 Dr.イワタの老い研究
脳によい時間の使い方 ふつうの生活+音楽 岩田 誠
029 表紙絵が生まれる時間
植物を描く はぐくむ 大野八生

 

座談会

040 終わりから始まる
旗野秀人(冥途のみやげ企画・大工)
高倉鼓子(ガイアみなまた)
松村圭一郎(文化人類学者)

 

健康特集

069

「かかりつけ在宅医」のすすめ
その見つけ方、上手なかかり方は?

辻? 彼南雄(医療法人社団互酬会水道橋東口クリニック院長)
山内和枝(同看護師)

工藤香代(同医療ソーシャルワーカー)

070 在宅医療は、今
072 向いている人は?
074 在宅医の探し方
075 費用は?
076 在宅医療を受ける準備
077 Q&A
078 体験記 自宅でもホームでも同じ在宅医に 岸上トキさん

 

032 旅・もの・出会い
根津・谷中そぞろ歩き
―東京
057 料理
春を味わう 藤川あおい
065

つくる
グラスコード ビーズでつくるめがねチェーン 編集部

068 商品紹介
手作業をするための拡大鏡3種 浜田きよ子
084

いつの間に進化! ?家電(16)
実はかんたん テレビの選び方 奈良 巧

 

080

よろず相談室
ナンバープレイスに挑戦してみたい

 

006 郷愁 日本のふるさと(1)新連載
白川郷 五島健司
050 アート 変身しようそうしよう(6)
ふかふかな力 成相 肇
052 四コマ漫画(1)新連載
番犬ダイダイ 神沢礼江
088 人生百年学 ヨタヘロ航海記(23)
終活ならぬヨタ活について 樋口恵子
090 記憶の小舟(7)
講演ぎらい 井坂洋子
092 本と幸せ(1)新連載
ひとつの顔 北村 薫
094

あの歌をプレイバック!(13)
花の首飾り 本城和治

096

毎日のヨガ(37)
何が大事か? セティ秀子

 

 

098 頭の体操をしましょう
100 明日の友歌壇 松坂 弘選
102 明日の友俳壇 黒田杏子選
106 バックナンバーのご案内
107 明日の友アンケート
109 読者のたより
113 お知らせ
114 編集後記・次号予告
083 家計簿サービスのお知らせ
104 十三浜塩蔵わかめ・こんぶ購入のご案内
056 定期購読のおすすめ・一筆箋プレゼント

 

編集後記

新型コロナウイルス感染症の影響が続きます。編集顧問の辻彼南雄医師に、「暮らし方の原則」を伺いました。

  1. 不特定多数の人混みにいかない(発熱患者の来る医療機関の待合室を含む)
  2. 手洗い、マスクの徹底(基本的に人との濃厚接触をしない)
  3. 屋外の散歩の勧め(生活不活発とストレス解消のため)
  4. 噂に惑わされない(オレオレ詐欺と同じ。買い占めなどする前に人に相談)

皆さまお体大切にお過ごし下さい。『明日の友』は創刊48年目に。春号がお役に立つことを願います。

■明日の友編集部へのメッセージは asunotomo@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今号の料理

春を味わう 藤川あおい
ほろ苦い山菜や、芽吹きが感じられるアスパラガスなど、目にも舌にも春の恵みを感じる料理をご紹介します。

  • こごみの白和え
    しゃきしゃきした食感が嬉しい。意外な隠し味の正体は……?
  • たらの芽の海老しんじょ
    山菜といえば、天ぷら。面倒なすり身づくりは、はんぺんで代用します。
  • 三つ葉のリゾット
    スープを常に熱々にしておくのが、おいしさのコツ。
  • 洋風金沙粉(ジンシャフン)
    何にかけてもおいしくなる魔法の粉。魚介のフライにもよくあいます。
  • クロアチア風シチュー
    野菜の煮込み加減はお好みで。
  • そら豆のサンドイッチ
    チーズの塩けに珈琲シロップがベストマッチ。
  • 干しガレイのほうじ茶茶漬け
    思わず「ほぅ…」と声が出る、気持ちが落ち着くお茶漬けです。

 

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