「ものを気持ちよく手放す」ことは、多くの人にとって課題のようです。
今回取材をした皆さんに、“ものの手放し方”について聞くと、「まずは、自分の大切なものについて考えてみては？」と、経験豊富な方ならではのお答えが。

思い出は失わず人に楽しく譲るコツ　樋口恵子さん
家の改築を機にものを減らすことになった樋口さん。片づけが苦手なゆえに編み出された、ものを楽しく気持ちよく手放す方法を聞きました。

“どう生きたい” が見えてくる　Myコーナーの充実で今よりもっと快適に　山﨑美津江さん
自分にとっての「だいじなもの」を集めることで、おのずと要・不要の判断がラクになると山﨑美津江さん。必要なものを、使いやすい方法で収めた“Myコーナー”をつくってみませんか？

ものを生かしものに生かされる暮らし　松場登美さん
築230年の武家屋敷、「他郷阿部家」をはじめ、数々の古民家を再生してきた松場登美さん。復古創新―古きもののよき本質を生かしつつ、楽しみながら新しいものをつくることを大切にする登美さんの、暮らしへの思いとは。

<インタビュー>買っては手放す、人生はそのくり返し　岸本葉子

<エッセイ>「一つに絞る」　沢野ひとし

脳を鍛えて 悩みを解決　加藤俊徳
片づけ下手で、ものが溢れてしまうのはあなたのせいではなく「脳の“ある部分”が弱っている」から。100歳でも成長する脳を鍛えて、「片づけ上手・手放し上手」に！

安全・快適な住まいをつくるシニアの片づけ3ステップ　橋本麻紀
今まであたり前にしていたことが億劫になり、気づくと、机や床の上が雑然としているということはありませんか。無理なく片づく、住まいの整え方とは―。

「捨てない選択」がモノを生かす
しまい込んでいたものをつくり変えたり、保存の仕方を見直すことで、再び表舞台で活躍し始めるーそのヒントをご紹介します。

編集後記

“手放すことで得られるものもある” と、希望を語るホークスさん。「段ボールに入ったままのものもあるけれど、日の目を見る時がきっと来る」と、再会を楽しみにするように笑う。皆さんとものとの新たな関係づくりに、役立つ1冊になればと願う。

■別冊編集部へのメッセージは　be@fujinnotomo.co.jp　へお送りください。

読者アンケートはがきより

• 施設暮らし12年目です。収納スペースが少ないので『明日の友』も必要記事を切り取ってあとは処分しています。別冊を作っていただいて、そのまま手元に残し利用できるのでとても助かります。紙質が上質で保存にぴったりです。『婦人之友』『明日の友』に支えられて暮してまいりました。有難く思っております。（TKさん　熊本県　80代）

• 手放すことだけでは、とても寂しいと思っていました。岸本葉子さんの「買っては手放す」と「老い上手は楽しみ上手」の言葉に救われました。家の中で過ごす時間が多くなっている毎日。楽しい日記のつけ方など知りたいと思っています。（HYさん　千葉県　60代）

• 断捨離を上手にしたいと思い、参考にしたくて購入しました。急がず毎日コツコツ、必要か否か、好きか嫌いかなど、見きわめて、後悔せず、生活しやすい空間を作っていきたいと思います。（MYさん　愛媛県　60代）

• 字が大きくとても見やすく、読みやすかった。全ての記事が役に立った。シニアのおちいりやすい片付けのポイントが適所に書いてあり、リバウンドなしでできると思います。長野の読者の例は知っている方で思い出がつまったものの整理の仕方が書いてあり、すごく共感いたしました。（THさん　新潟県　70代）

• 年をとってからの引っ越しが大変。自分は将来、夫の実家で暮したいと思っていますが、いろんな問題があると思います。『明日の友』で他の人も同じだなと思いました。「モノ」もいろいろですが、「時間」の使い方も大切と思う今日このごろです。（KKさん　東京都　60代）

• 私の感想が掲載されていて嬉しくなりました。感謝です。5年前の私に出会いました。物は大分処理しました。売れそうな物は「かにた後援会」に送っています。バザーでの売上げの額の多さにびっくりです。小さい力も集まると大きな力になるのですね。（SYさん　秋田県　70代）