2018年 11月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2018年 11月号

表紙:網中いづる
発売日:2018年10月12日
価格:784円(税込)

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■2018年11月号 編集後記

猫のいる部屋、どこか安心感が漂います。 身勝手で人のことなんておかまいなし……と思われがちの猫ですが、本当は人をよく見ている。先日のf-tomoカフェでの海原純子さんのお話を思い出しました。日常のひとコマがあたたかい表紙です。

家計特集1

子どもが自立する、お金の生かし方・貯め方

――全国3,354世帯の教育費しらべから――

子どもの成長にともない、教育にはお金がかかるものです。
婦人之友の読者の集まりである「全国友の会」が5年に1度行う、「教育費しらべ」に現れる、家計簿の数字には、親子のやりとりや子どもの成長と、お金の生かし方が見えてきます。その中からご紹介します。

●教育の目的は何だと思いますか?
●教育費、見える化マップ――保育園、幼稚園から大学までの費用
●“貯めどき”を逃さないために

各家庭がどのような考えでお金を扱っているか調べました。

 

子どもが自立する家計①
“まかせる”おこづかいで 願いを叶えるレッスン
短大1年の紗友美さん、中2の美鳴さんと両親の4人家族の伊東家。紗友美さんが小学1年のときに、月500円のおこづかいからはじまった金銭教育。その後、お年玉やお祝い金を預けた通帳も本人へ。おこづかいを通じて、何かをするにはお金が必要なこと、限られた額の中で実現するにはどうしたらよいか少しずつ自分で考えるようになりました。

撮影 米谷 亨

子どもが自立する家計②
それぞれの夢に続く道を探して
6人家族の浅井さんは、夫の転勤に伴う社宅生活を経て、京都に家を建てました。ところが35年ローンがはじまった矢先、30代半ばだった夫が司法書士の資格が取りたいと退職。アルバイトをしながら専門学校に通う夫、パートをはじめた浅井さん。収入は1/2となり、生活と家計を見直しました。そんな中、子どもたちが高校生になったのを機に、1年分12万円のこづかいを銀行に振込み、予定を立てて使うようにとまかせています。

 

子どもが自立する家計③
家族で“予算”を守る
教育費を貯金から引き出す生活。暮らし方の基となる予算を立てて歩んでいます。

 

子どもが自立する家計④
高額な塾、本当に必要?
講師の一言をきっかけに塾をやめ、塾に頼りきりの受験勉強を方向転換しました。

 

子どもが自立する家計⑤
経済ノート、続けてます
「一人暮らしのお金を、自分でやりくりするのはおもしろい」という大学生の実例。

 

そのほか、子どもの自立とは? について、大日向雅美さん(恵泉女学園大学学長)のお話もあります。

 

母娘対談

歌のある暮らし

何気ない毎日にある驚きや発見を三十一音にこめられたら、私たちの生活はどんなに豊かになるでしょうか。

本誌「生活歌集」選者の小島ゆかりさんと、長女で歌人のなおさん、母娘の対談です。
「人生にはいろいろな局面があり、若い時の失恋などから始まって、悲しみの質が実に多岐にわたる。こうしたら解決するというようなことではなく、そのまま受け入れていくことが、自分が生きることにもなる。……“普通”の深さを歌いたい」と、ゆかりさん。
1300年前から受け継がれた形に、あなたの思いをのせてみませんか。歌は、苦しい時にも生きる力を与えてくれます。

小島ゆかりさん 1956 年、愛知県生まれ。大学在学中の78 年より「コスモス」短歌会に入会、宮柊二に師事。現在、同会選者・編集委員。2001年より本誌「生活歌集」選者。歌集に『憂春』(迢空賞)、『泥と青葉』『馬上』ほか多数。昨秋、紫綬褒章を受章。

小島なおさん 1986年、東京生まれ。「コスモス」短歌会所属。2004年に17歳で、「乱反射」で角川短歌賞受賞。07年の第一歌集『乱反射』(現代短歌新人賞)は映画化。11年『サリンジャーは死んでしまった』。16年度NHK短歌選者。

この秋、アイロン好きになろう

最近ではノーアイロンの洋服も増えて、アイロンかけのチャンスが減っています。でもときにはアイロンをきかせた服を、パリッと着こなしたいもの。シャツ1枚、ブラウス1枚がちょうどいいこの季節、コツをつかんで、アイロン好きになりましょう!
指導:宮越千代子(東京第四友の会)

 

 


4月にオープンした「f-tomoカフェ」。本誌執筆陣に月がわりでお越しいただき、皆さまと自由に語り合っていただく場です。筆者の方のご専門を入り口に「心地よい暮らしとは」「生きる力とは?」など、月に一度平日の夜、ご一緒に心豊かなひとときをもちませんか。(筆者トーク60分、オープントーク30分)

第7回:11月8日(木)18:30~20:00
小島ゆかりさん(歌人「生活歌集」選者)と語る 「生活の歌・こころのうた」

詳細はこちら⇒

目次

■家計特集
子どもが自立する、
お金の生かし方・貯め方

028 教育の目的は何だと思いますか?
030 教育費、見える化マップ
032 “貯めどき”を逃さないために
034 子どもが自立する家計・5つの実例

  • “まかせる”おこづかいで願いを叶えるレッスン
  • それぞれの夢に続く道を探して
  • 家族で“予算”を守る
  • 高額な塾、本当に必要?
  • 経済ノート、続けてます
046 家計簿があってよかったこと
048 親子で知ろう!“困らない奨学金”の話
052 自立とは“ともに生き合う”こと 大日向雅美
146 家計簿をつけ通す同盟 保健・衛生費
148 家事家計講習会のお知らせ

 

■母娘対談

014 歌のある暮らし
小島ゆかり(歌人)/小島なお(歌人)

 

 

078 羽仁もと子著作集 教育か生活か
著作集『家庭教育篇(下)』より抜粋
118 今日のいのり 聖書で出会った植物と、出会う 小林洋一
112 未来の余白から 境界をまたぐ芸術家たち 最上敏樹
100 視角 「原発輸出入ノー」でつながる日英の人々(下) 藍原寛子
010 わたしの・すきな・もの 現代アート風のペン立て 福岡伸一
012 エッセイ スキマの風景 23 ははは。 平松洋子
098 思春期の悩み相談
「どっちの約束が大事ですか?」(中2・男子) 回答者・湯浅 誠
070

読者を訪ねて 14 キッチンは私の研究室 堤 美知子さん(東京都)

082 この秋、アイロン好きになろう! 指導・宮越千代子
104 災害 北海道胆振東部地震――被災地からの便り

 

■暮らし

054 50代からの身軽な暮らし 11 多様性のハーモニー 井田典子
056

料理 元気のでる和のごはん Mako

062 つくる手・えらぶ目 秋は家のすみっこを見直して 小川奈緒
091 健康往来 薬とのつき合い方 中野重行

 

■読み物

065 絵本 あのね 11 中表にぬう ごとうみづき
110 こころの深呼吸 友へ 海原純子
126 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
122 Book ひとつになる 若松英輔
124 cinema 原発を巡って――日本とドイツ 松本侑壬子

 

■口絵

007 時空しまめぐり パラワン島(フィリピン) 加藤庸二

 

 

080 新刊『未来の余白から』ご案内
134 生活歌集 選・小島ゆかり
138 生活句集 選・山西雅子
142 自由学園だより 高橋和也
144 友の会ニュース 全国子ども研究会
154 トークイベント f-tomoカフェ
157 バックナンバー
158 f-tomoひろば
161 12月号予告
162 編集室日記

 

編集後記

大型台風、北海道の地震と大きな災害が続きました。寄せられたお便りからは、被害の深刻さと同時に、その中で支え合う様子が伝わってきます。深まりゆく秋に、被災された方々の健康が守られ、いち早く日常が取り戻されますようにと、切に祈ります。
歌人母娘の対談では、歌は心の折れかけた時にも、明日へ向かう気もちを与えてくれることが語られました。三十一音の豊かな世界へ、足を踏み入れてみませんか。
毎号、反響の大きい最上敏樹さんの随筆が、いよいよ一冊に。混迷する今の時代や日本を生きる私たちを温かく包む知恵の書を、ぜひお手元へ。
「バリアのない社会へ」は次号に掲載します。

 

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号のレシピ

【今日のおかず 元気のでる和のごはん】
たっぷり満足!にんにく味噌カツ/ごぼうご飯/かぼちゃのこっくり煮/鶏手羽の柚子こしょうスープ/れんこんのカレーきんぴら

【読者を訪ねて】
にんじんケーキ

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