2018年 12月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2018年 12月号

表紙:網中いづる
発売日:2018年11月12日
価格:784円(税込)

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■2018年12月号 編集後記

私たちの暮らしは十人十色。そしてお金の使い方も人それぞれ。12月号の表紙の色とりどりの丸は、それを表したかのようです。みなさんには、なにに見えるでしょうか。2年間、表紙を描いてくださった網中いづるさん、ありがとうございました。

 

家計特集 2

人生100年時代の暮らしと家計の知恵50

“人生100年”と言われる時代になりました。今までよりもっと先を見据えて生活するために、家族や生活や社会にどうお金を使い、何を実現するかが重要になってきます。
本誌に登場していただいた方々の暮らしと家計の知恵50を紹介。みなさんの心豊かな日々のヒントになりますように。

 

イラスト/イオクサツキ

 

心豊かな毎日と、将来の夢のために お金より頭を使う暮らし
小林芳子さん(30代・群馬県)
酪農の仕事を営む小林さん一家。毎年10月に来年のお金の使い方を決める家族会議を開きます。『希望表』にそれぞれが書き込み、家計の中からどうしたらできるか、とことん話し合います。子どもたちや農場の将来のために、工夫を重ねてよりよくお金を使いたいと、芳子さんは話します。

 

撮影/米谷 享

 

 

暮らしも生き方も変わる!? はじめての家計簿つけ
[教わる人]松本あかねさん
[教える人]若松紀子さん(家計簿歴50年)
度々家計簿記帳に挫折してきた5人家族の松本さん。試しに支出を記録したら、思っていたより余裕がなく……家計簿のベテラン若松さんに、つけ方を教わりました。
現金もキャッシュレスも含めて、お金の動きを把握するなど、工夫を楽しみながら生活をよりよくできるよう、家計簿の“信頼性の高め方”を学びます。

撮影/金子 睦

 

 

家計簿習慣化のアイディア
つけ始めるとその良さが実感できる家計簿ですが、続けるのがたいへんそう……と敬遠してしまう方も少なくないようです。記帳歴の長い方々に、習慣化するためのヒントを聞きました。

 

 

 

不安を解消 50代からの収支プラン
助言・金子明美
40〜50代はまだまだ教育費の支出が多かったり、ローンが残っていたりと、思うように貯金ができない世代。しかし、退職や年金生活も視野に入れて、早めに先の見通しを立てたい。年金額を調べたり、税金や社会保険制度を理解して、不安を減らしていけるよう、アドバイスしていただきました。

 

*そのほか、経済的で手軽にできる野菜いっぱいの料理や、はぎれで作るクリスマスリース、家計簿記帳ででてくる疑問に応えるページなどもりだくさんです。

 

バリアのない社会へ

ボランティアは何のために?

2018年は災害の多い年でした。多くの被災地でボランティアが求められ、参加された方も多いでしょう。活動してみると、その必要性も楽しさも、さまざまな課題も見えてきます。災害ボランティアとは? また、2020年に迎える東京オリンピックのボランティアについても考えます。

増島智子(被災地NGO恊働センター)/関口宏聡(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 代表理事)/大学生の声ほか

 

 

座談会 生活の記録

日記を書く・読む・語る

70年ほど前に、三陸の漁村で一人の女性が書き残した日記には、毎日数行ながら、浜の暮らしや季節の移ろいなどが心豊かに記されていました。それを読んだ孫の一人が、『八重子の日記』としてネットで発信。注目を集め、小冊子化されるまでに。
「日記をつけるということは、明日をより良いものにしようということ」と、50年「主婦日記」をつけ続けている加藤圭子さん、日々の生活を記録する意味について、八重子さんの孫の佐藤恵子さん、環境社会学者の宮内泰介さんと考えました。2019年、あなたも日記をつけてみませんか。

 

 

目次

■家計特集2
人生百年時代の 暮らしと家計の知恵50

017 お金・健康・暮らし 家計簿のベテランアンケートから
020 実例 お金より頭を使う暮らし 小林芳子さん
026 はじめての家計簿つけ 助言・若松紀子
032 ようこそ家計簿カフェへ
034 家計簿習慣化のアイディア
036 野菜たっぷり 健康おかず 安齋昭子
043 はぎれで作るリース 根本道子
044 不安を解消 50代からの収支プラン 助言・金子明美
054 キャッシュレスの記帳、どうする?
065 家計簿をつけ通す同盟のお誘い
066 家事家計講習会のご案内
059 視角 親子で考える 膨らむ社会保険料のゆくえ 井手英策

 

■座談会

115 日記を書く・読む・語る―― 生活の記録
宮内泰介/佐藤恵子/加藤圭子

 

■シリーズ バリアのない社会へ

076

ボランティアは何のために?

「最後の1人まで」 被災地NGO恊働センター 増島智子

「誰かのため」を大切に 関口宏聡

オリンピックボランティア、あなたは参加しますか? 大学生の声・仁平典宏

 

010 わたしの・すきな・もの 麻雀牌 福岡伸一
012 エッセイ スキマの風景24 強い思いで 平松洋子
086

羽仁もと子著作集 われら友あり

著作集『教育三十年』より抜粋

136 今日のいのり 謙遜の極みの中で 渡部 満
126 未来の余白から クリスマスのかたわらで 最上敏樹
088 2019年アートカレンダー 吉岡堅二先生の思い出 滝沢具幸
074 思春期の悩み相談 「自分勝手な人にイラっとします」(中2・女子) 回答者・あさのあつこ

 

■暮らし

014 50代からの身軽な暮らし12 人生の仕切り直し 井田典子

098

料理 手間なくととのうクリスマスの食卓 上田淳子
106 気軽にできる今日のお菓子 ショコラクリームケーキ 舘野鏡子
110 シンプル刺繍 メリークリスマス! 山梨幹子
170 十三浜わかめクラブ通信

 

■読み物

093 絵本 あのね 12 たべたいたい ごとうみづき
112 今日、なに着ていこう ミニタオル ひびのこづえ
134 こころの深呼吸 時間の密度 海原純子
144 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
140 Book 繰り返される営みの愛おしさ 鈴木 潤
142 cinema 痛みから生まれた傑作 松本侑壬子

 

■口絵

007 時空しまめぐり 佐渡島(新潟県) 加藤庸二

 

132 新刊『未来の余白から』ご案内
152 生活歌集 選・小島ゆかり
156 生活句集 選・山西雅子
160 自由学園だより 更科幸一
162 友の会ニュース 苫小牧/大阪
166 トークイベント f-tomoカフェ
172 f-tomoひろば
164 バックナンバー
174 2018年「婦人之友」索引
180 編集室日記
178 新年号予告

編集後記

今年も12月号をお届けする季節となりました。前号に続く家計特集。家計簿から見えてくるわが家のお金と暮らしを、膨らむ社会保険料の問題などと合わせて捉え、新年に向かう助けに。
ナディア・ムラドさんのノーベル平和賞受賞に、昨年8月号・林典子さんの「イラク・ヤズディへの想像」を思い出します。「私たち1人1人、そして社会がナディアの思いをどう受けとめるかに、彼女の受賞の意味がある」と林さんからメールが。
2年間、色鮮やかな表紙絵を届けて下さった網中いづるさん、連載を担っていただいた平松洋子さん、あさのあつこさんほか、皆さまに御礼申しあげます。地震や台風など大きな災害の続いた1年。少しでも心穏やかなクリスマスの訪れを、お祈りします。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号のレシピ

【暮らしと家計の知恵50】
青菜と海藻の和え物/にらとじゃが芋のチヂミ風/大急ぎ豚大根/根菜とさんまの即席煮/鶏と野菜の蒸し煮/えびと豚のナシゴレン風
【手間なくととのうクリスマスの食卓】
鶏肉のグランメール風/ブロッコリーとカリフラワーの彩り蒸し/れんこんのトマト煮/白菜のクリーム煮/シーフードピラフ
【気軽にできる今日のお菓子】
ショコラクリームケーキ

 

 

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