婦人之友
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■2018年12月号 編集後記
私たちの暮らしは十人十色。そしてお金の使い方も人それぞれ。12月号の表紙の色とりどりの丸は、それを表したかのようです。みなさんには、なにに見えるでしょうか。2年間、表紙を描いてくださった網中いづるさん、ありがとうございました。
家計特集 2
人生100年時代の暮らしと家計の知恵50
“人生100年”と言われる時代になりました。今までよりもっと先を見据えて生活するために、家族や生活や社会にどうお金を使い、何を実現するかが重要になってきます。
本誌に登場していただいた方々の暮らしと家計の知恵50を紹介。みなさんの心豊かな日々のヒントになりますように。
イラスト/イオクサツキ
心豊かな毎日と、将来の夢のために お金より頭を使う暮らし
小林芳子さん(30代・群馬県)
酪農の仕事を営む小林さん一家。毎年10月に来年のお金の使い方を決める家族会議を開きます。『希望表』にそれぞれが書き込み、家計の中からどうしたらできるか、とことん話し合います。子どもたちや農場の将来のために、工夫を重ねてよりよくお金を使いたいと、芳子さんは話します。
暮らしも生き方も変わる!? はじめての家計簿つけ
[教わる人]松本あかねさん
[教える人]若松紀子さん(家計簿歴50年)
度々家計簿記帳に挫折してきた5人家族の松本さん。試しに支出を記録したら、思っていたより余裕がなく……家計簿のベテラン若松さんに、つけ方を教わりました。
現金もキャッシュレスも含めて、お金の動きを把握するなど、工夫を楽しみながら生活をよりよくできるよう、家計簿の“信頼性の高め方”を学びます。
家計簿習慣化のアイディア
つけ始めるとその良さが実感できる家計簿ですが、続けるのがたいへんそう……と敬遠してしまう方も少なくないようです。記帳歴の長い方々に、習慣化するためのヒントを聞きました。
不安を解消 50代からの収支プラン
助言・金子明美
40〜50代はまだまだ教育費の支出が多かったり、ローンが残っていたりと、思うように貯金ができない世代。しかし、退職や年金生活も視野に入れて、早めに先の見通しを立てたい。年金額を調べたり、税金や社会保険制度を理解して、不安を減らしていけるよう、アドバイスしていただきました。
*そのほか、経済的で手軽にできる野菜いっぱいの料理や、はぎれで作るクリスマスリース、家計簿記帳ででてくる疑問に応えるページなどもりだくさんです。
バリアのない社会へ
ボランティアは何のために?
2018年は災害の多い年でした。多くの被災地でボランティアが求められ、参加された方も多いでしょう。活動してみると、その必要性も楽しさも、さまざまな課題も見えてきます。災害ボランティアとは? また、2020年に迎える東京オリンピックのボランティアについても考えます。
増島智子(被災地NGO恊働センター)/関口宏聡(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 代表理事)/大学生の声ほか
座談会 生活の記録
日記を書く・読む・語る
70年ほど前に、三陸の漁村で一人の女性が書き残した日記には、毎日数行ながら、浜の暮らしや季節の移ろいなどが心豊かに記されていました。それを読んだ孫の一人が、『八重子の日記』としてネットで発信。注目を集め、小冊子化されるまでに。
「日記をつけるということは、明日をより良いものにしようということ」と、50年「主婦日記」をつけ続けている加藤圭子さん、日々の生活を記録する意味について、八重子さんの孫の佐藤恵子さん、環境社会学者の宮内泰介さんと考えました。2019年、あなたも日記をつけてみませんか。
目次
■家計特集2
人生百年時代の 暮らしと家計の知恵50
017 | お金・健康・暮らし 家計簿のベテランアンケートから |
020 | 実例 お金より頭を使う暮らし 小林芳子さん |
026 | はじめての家計簿つけ 助言・若松紀子 |
032 | ようこそ家計簿カフェへ |
034 | 家計簿習慣化のアイディア |
036 | 野菜たっぷり 健康おかず 安齋昭子 |
043 | はぎれで作るリース 根本道子 |
044 | 不安を解消 50代からの収支プラン 助言・金子明美 |
054 | キャッシュレスの記帳、どうする? |
065 | 家計簿をつけ通す同盟のお誘い |
066 | 家事家計講習会のご案内 |
059 | 視角 親子で考える 膨らむ社会保険料のゆくえ 井手英策 |
■座談会
115 | 日記を書く・読む・語る―― 生活の記録 |
宮内泰介/佐藤恵子/加藤圭子 |
■シリーズ バリアのない社会へ
076 |
ボランティアは何のために? |
「最後の1人まで」 被災地NGO恊働センター 増島智子 「誰かのため」を大切に 関口宏聡 オリンピックボランティア、あなたは参加しますか? 大学生の声・仁平典宏 |
010 | わたしの・すきな・もの 麻雀牌 福岡伸一 |
012 | エッセイ スキマの風景24 強い思いで 平松洋子 |
086 |
羽仁もと子著作集 われら友あり |
136 | 今日のいのり 謙遜の極みの中で 渡部 満 |
126 | 未来の余白から クリスマスのかたわらで 最上敏樹 |
088 | 2019年アートカレンダー 吉岡堅二先生の思い出 滝沢具幸 |
074 | 思春期の悩み相談 「自分勝手な人にイラっとします」(中2・女子) 回答者・あさのあつこ |
■暮らし
014 | 50代からの身軽な暮らし12 人生の仕切り直し 井田典子 |
098 |
料理 手間なくととのうクリスマスの食卓 上田淳子 |
106 | 気軽にできる今日のお菓子 ショコラクリームケーキ 舘野鏡子 |
110 | シンプル刺繍 メリークリスマス! 山梨幹子 |
170 | 十三浜わかめクラブ通信 |
■読み物
093 | 絵本 あのね 12 たべたいたい ごとうみづき |
112 | 今日、なに着ていこう ミニタオル ひびのこづえ |
134 | こころの深呼吸 時間の密度 海原純子 |
144 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 |
140 | Book 繰り返される営みの愛おしさ 鈴木 潤 |
142 | cinema 痛みから生まれた傑作 松本侑壬子 |
■口絵
007 | 時空しまめぐり 佐渡島(新潟県) 加藤庸二 |
132 | 新刊『未来の余白から』ご案内 |
152 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
156 | 生活句集 選・山西雅子 |
160 | 自由学園だより 更科幸一 |
162 | 友の会ニュース 苫小牧/大阪 |
166 | トークイベント f-tomoカフェ |
172 | f-tomoひろば |
164 | バックナンバー |
174 | 2018年「婦人之友」索引 |
180 | 編集室日記 |
178 | 新年号予告 |
今年も12月号をお届けする季節となりました。前号に続く家計特集。家計簿から見えてくるわが家のお金と暮らしを、膨らむ社会保険料の問題などと合わせて捉え、新年に向かう助けに。
ナディア・ムラドさんのノーベル平和賞受賞に、昨年8月号・林典子さんの「イラク・ヤズディへの想像」を思い出します。「私たち1人1人、そして社会がナディアの思いをどう受けとめるかに、彼女の受賞の意味がある」と林さんからメールが。
2年間、色鮮やかな表紙絵を届けて下さった網中いづるさん、連載を担っていただいた平松洋子さん、あさのあつこさんほか、皆さまに御礼申しあげます。地震や台風など大きな災害の続いた1年。少しでも心穏やかなクリスマスの訪れを、お祈りします。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号のレシピ
【暮らしと家計の知恵50】
青菜と海藻の和え物/にらとじゃが芋のチヂミ風/大急ぎ豚大根/根菜とさんまの即席煮/鶏と野菜の蒸し煮/えびと豚のナシゴレン風
【手間なくととのうクリスマスの食卓】
鶏肉のグランメール風/ブロッコリーとカリフラワーの彩り蒸し/れんこんのトマト煮/白菜のクリーム煮/シーフードピラフ
【気軽にできる今日のお菓子】
ショコラクリームケーキ