2019年 1月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2019年 1月号

表紙:てらおかなつみ
発売日:2018年12月12日
価格:784円(税込)

  • 定期購読 お申し込み
  • バックナンバー
  • 次号予告

←2018年12月号 2019年2月号→
■2019年1月号 編集後記

レモンイエローの地に、ふんわりまあるいうさぎ。明るい表紙の2019年1月号ができあがりました。描いてくださったのは、てらおかなつみさん。新しい年を、みなさんと一緒に歩んでいきたいと願っています。

特集

その「モノサシ」変えてみませんか?

毎日ニュースなどで目にする自然環境や社会の変化は、これまでの私たちの常識や尺度では測れなくなっています。これからもっと柔軟に、そして、未来につながるように、さまざまな方向から新しい「モノサシ」を探していきます。

 

座談会

地球のモノサシ

梶谷宣子(染織品修復保存)/福岡伸一(分子生物学)/藤井一至(土壌学)

撮影 鈴木慶子

 

46歳の地球おばあさんが5年前に家庭菜園を始めて、1年前からいた恐竜兄さんが半年前に失踪し、10日前に生まれた小人(人類)たちが大規模な温室栽培を始めた――いずれ地中を掘ると、ホモサピエンスという種の化石が出てくる?――地球の時間軸で考えると、人間の歴史は浅く、「もし人類史が100万年続いたとしても、それは進化の一瞬」と福岡さんは話します。
受け継がれてきた生命や文化と向き合う3人が考える、「地球のモノサシ」とは? 今を生きる私たちに、きっと新しい視点をきっと与えてくれます。

 


「自然がつくったものを、大事にしたい」――梶谷宣子さんの京都の暮らしから
座談会に出席されたの梶谷さんのお宅から。自然と人との関わりを考え、大切に、美しくものを使う暮らしです。

 

“流しの洋裁人”原田陽子さんを訪ねて
裁縫箱と布、ミシンを携えて、各地をまわり注文主の目の前で服をつくる原田さん。布から服が生まれるまでを伝える活動には、新しい働き方のヒントも。

 

イタリア・ボローニャ 60歳の大学1年生 中村秀明さん
新聞社を早期退職し、イタリアへ渡り哲学を学ぶ中村さん。これまでのものさしを超えての発見や出会いが新たな可能性を広げていきます。

 

私たちの“新しいモノサシ”
日々の中で、少しだけ視点を変えて見ると。さまざまな分野で活躍する4人に寄せていただきました。
小野寺 愛(一般社団法人そっか共同代表)/河瀨直美(映画監督)/青木志帆(弁護士)/川上浩司(京都大学特定教授)

©2015“AN”film partners/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE

 

 

<新シリーズ>始めよう!プラスチックフリー・ライフ

プラスチック製のストローを紙製のものに代える、と発表した大手チェーン店。レジ袋やペットボトルなど私たちの暮らしの中にいつの間にか増えているプラスチック製品。今、その裏側が問題となっています。自然に還らない素材がこのままたまっていったら、地球は……。

どうしたら減らしていけるか、1年間を通して考え実践していきます。
第1回目は、「プラスチック 何が問題?」。ぜひご一緒に考えましょう。

 

体にやさしいお正月膳

村岡奈弥
お正月を祝うおせち料理。体を内側からととのえてくれる、薬膳効果のある素材を取り入れて、目にもおいしいお膳を紹介します。

 

1月号からの新連載・新シリーズ

自然の恵みをおやつに 飯田下伊那地方 干し柿のミルフィーユ/雲龍巻き

時の手ざわり 写真・文 本橋成一 写真家で映画監督の本橋さんがとらえた、時代の一瞬をお届けします。

巻頭口絵  the world of drops ひかりの宝石 浅井美紀

目次

■特集
その「モノサシ」変えてみませんか?
今年の婦人之友は、持続可能な社会のための「生き方のモノサシ」について、みなさんと考え、行動します。

 

■座談会

010 地球のモノサシ
福岡伸一/藤井一至/梶谷宣子
 
024 自然がつくったものを大事にしたい 梶谷宣子さん
028 富士吉田 “流しの洋裁人” 原田陽子さんを訪ねて
036 イタリア・ボローニャ 60歳の大学1年生 中村秀明
042

私たちの“新しいモノサシ”
小野寺 愛/河瀨直美/青木志帆/川上浩司

086 新春詠 小島ゆかり/山西雅子
078 羽仁もと子著作集 「めでたし、恵まるるものよ」
著作集『みどりごの心』より抜粋
122 今日のいのり 仕合わせの網を降ろすや海の日に 前田万葉
114 未来の余白から 運命との和解 最上敏樹
080

わたしの・すきな・もの ハンバーガーのお財布 福岡伸一

106 視角 私たちはどの温暖化を選ぶのか? 竹内敬二
104 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠
「コミュニケーションの節度がわかりません」
110 <新連載>時の手ざわり ベラルーシ共和国 本橋成一

 

 

■<新シリーズ>はじめよう! プラスチックフリー・ライフ①

052

プラスチック 何が問題?
日本で使われている量/ひろがる海の汚染

 

■暮らし

062 料理 体にやさしいお正月膳 村岡奈弥
070

自然の恵みをおやつに 干し柿のミルフィーユ (飯田下伊那)

074

50代からの身軽な暮らし13 旧と新のコラボレーション 井田典子

076 つくる手・えらぶ目 ほんのり、冬のぬくもり 小川奈緒
088 家計ルーム 家計簿3回目のチャレンジ
098 健康往来 「大人のニキビ」 相澤 浩

 

■読み物

057 絵本 あのね ファファファ ごとうみづき
120 こころの深呼吸 よく忘れよく生きる 海原純子
130 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
126 Book パンだけではなく詩を 若松英輔
142 cinema ─ 女と男 硝煙と葡萄畑 松本侑壬子

 

■口絵

006

ひかりの宝石 浅井美紀

 

 

084 新刊のご案内
096 家計簿をつけ通す同盟 住居・家具費
138 生活歌集 選・小島ゆかり
142 生活句集 選・山西雅子
146 自由学園だより 高橋和也
148 友の会ニュース サンパウロ/佐久
150 十三浜わかめクラブ通信
154 トークイベント f-tomoカフェ
156 f-tomoひろば
160 バックナンバー
161 2月号予告
162 編集室日記

編集後記

新しい年に、これまでのモノサシを見直して、新しい生活をつくっていきたい──特集には、そんな願いを込めました。登場してくださった方々の言葉に、小さな思い込みから自由になるだけでも、一歩ふみ出せることを感じます。
世界では、130年間、「国際キログラム原器」によって定義されてきた「キログラム」が、新しい定義に変わることも決まりました。皆さまと、新しいモノサシを見つける1年に、と思います。
平成という時代の変わり目を迎える2019年。本橋成一さんの新連載では、レンズを通して「変わりゆくもの・変わらないもの」を見つめます。
たった今、最上敏樹さんの新刊『未来の余白から』が刷り上がりました。連載から生まれたこの本が、さらに多くの方に届きますように。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号のレシピ

【体にやさしいお正月膳】

鶏ののし焼き/海老の松の実ソース/百合根の甘煮柚子風味/紅白なます/福寿草/紅鯛手まり寿司
【自然の恵みをおやつに】
干し柿のミルフィーユ/雲龍巻き

 


定期購読のお申し込みはこちらから⇒

関連商品