2019年 3月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2019年 3月号

表紙:てらおかなつみ
発売日:2019年2月12日
価格:784円(税込)

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■2019年3月号 編集後記

特集

菌を味方に!発酵生活のススメ

食材や空気中の菌、そして時間の力が、おいしい変化を生む発酵。保存の知恵、健康の助けにと、古今東西の暮らしの中にあります。なにかとせわしい現代に、古くて新しい食の“モノサシ”はいかがですか?

 

おいしい、ヘルシー 発酵マジック 小泉武夫(発酵文化推進機構理事長)
発酵とは、「目に見えない生き物、微生物が人類のために素晴らしいことをしてくれること」。発酵食品に限らず、医薬品やアミノ酸や生理活性物質などの生産、環境浄化など、実に広範囲にわたり、人類に光明をもたらすもので、微生物の能力は驚くべきものです。

 

韓国“待つ美学”と玉ねぎエキス キムスジン
玉ねぎと砂糖を重ねて待つだけの万能エキス!
玉ねぎエキスを使う5品(牛肉のヤンニョム焼き/水キムチ/じゃが芋の韓国風煮/玉ねぎエキス・ドレッシング/魚の香味野菜煮)

玉ねぎエキスを使って 水キムチ

撮影:徳山喜行

 

風土が育むロシアの味 荻野恭子
春のシンボル「ブリヌィ」と「乳酸発酵漬け」
冬の長いロシアでは、昔から保存食や季節を楽しむ料理が受け継がれてきました。発酵の力を借りた伝統の味を教えていただきます。
ロシアのクレープ/キャベツの乳酸発酵漬け/キャベツのスープ

キャベツの乳酸発酵漬け(左 漬けてすぐ 右2日目)

撮影:原 務

 

仲間と仕込む味の味わい 渋谷裕子(神奈川県川崎市)
を手づくりして35年。5年前から、友人とつくるようになりました。今年もにぎやかに仲間が集まります。
毎日の食卓に味を(基本の玉味/パプリカの塩麹炒め)

撮影:徳山喜行

 

発酵の国、日本のヒミツ 小倉ヒラク(発酵デザイナー)
~ローカル発酵文化から多様性を読み解いてみよう~

  • 捕鯨一族の執念が生んだ鯨の軟骨漬け
  • 火山島の閉じられた環境で醸される幻の焼酎
  • 大陸の発酵茶文化が受け継がれた二段階発酵茶
  • 水害から偶然生まれた発酵くず餅
  • 発酵を読み解くと、日本の姿が見えてくる

 

 

対談

不可能を可能に 世界の危機の現場から

国連の軍縮部門トップを務める中満さん、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの長、木内さん。日々、世界の現場に向き合う2人の女性が、昨年12月に東京で語りあいました。

木内真理子(ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長) 中満 泉(国連軍縮担当事務次長・上級代表)

撮影:米谷 享

 

始めよう!プラスチックフリー・ライフ③

まず、台所を見てみる・下

たくさんのプラスチック製品が溢れる台所。プラごみを減らすには? 今月は実践編。少し手間に感じることも、習慣化することが鍵です。

目次

■特集
菌を味方に!発酵生活のススメ

024 おいしい、ヘルシー 発酵マジック 小泉武夫
028 韓国 “待つ美学”と玉ねぎエキス キムスジン
034 風土が育むロシアの味 乳酸発酵漬け 荻野恭子
038 仲間と仕込む味の味わい 渋谷裕子
045 発酵の国、日本のヒミツ 小倉ヒラク

 

 

■対談

010 不可能を可能に 世界の危機の現場から
中満 泉/ 木内真理子

 

 

080

羽仁もと子著作集 夕あり朝ありき

著作集『友への手紙』より抜粋

126 今日のいのり 祈り待つ人 村上実基
008 わたしの・すきな・もの 近距離双眼鏡 福岡伸一
083 視角 「キログラム」の新しいモノサシ 池内 了
114 未来の余白から ラ・ラーメン 最上敏樹
120 祈りのうちに書く 『未来の余白から』出版記念講演会・抄録
108 建築家ブルーノ・タウト没後80年展と婦人之友 田中辰明
104 時の手ざわり サーカスの時間 本橋成一
088 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠
「話しかけてくれなくなるかも……」

■始めよう! プラスチックフリー・ライフ

055 まず、台所を見てみる・下

 

 

■暮らし

064 料理 春を待つ食卓 門倉多仁亜
070 つくってみたいお菓子 シュークリーム 大泉恵子
050 50代からの身軽な暮らし15 第3ステージを軽やかに 井田典子
052 つくる手・えらぶ目 気持ちいいから続くエコ 小川奈緒
090 家計ルーム 定番レシピ活用で外食費が減った
098 健康往来 増えている大腸がん 石黒めぐみ

 

 

■読み物

075 絵本 あのね 最終回 だれのしろいうま ごとうみづき
124 こころの深呼吸 年齢を超える 海原純子
134 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
130 Book 歴史との対話 若松英輔
132 cinema 小さな町の片隅で 松本侑壬子

 

 

■口絵

006 ひかりの宝石 浅井美紀

 

 

096 家計簿をつけ通す同盟 副食物費
142 生活歌集 選・小島ゆかり
146 生活句集 選・山西雅子
150 自由学園だより 高橋和也
152 友の会ニュース 佐賀
154 十三浜わかめクラブ通信
156 f-tomoひろば
159 トークイベント f-tomoカフェ
160 バックナンバー
161 4月号予告
162 編集室日記

編集後記

インフルエンザや風邪がはやっています。体調はいかがですか。特集の「発酵生活」が、健康維持のお役にたちますように!
対談の中満泉さんが務める国連事務次長職は、事務総長、副事務総長に次ぐ立場で、日本人女性では初めて。その重責の中、「逆風の今だからこそ軍縮は重要」の言葉と、しなやかな姿勢は、数々の厳しい現場での経験を感じさせるものでした。お2人の、母親としての一面も印象的です。
連載「あのね」が最終回に。斬新な色づかいと自由な発想で毎号楽しませてくださった、ごとうみづきさんに感謝いたします。
今年初めてのf-tomoカフェを3月8日(金)に開きます。東日本大震災から8年の時を、藍原寛子さんと共に。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号のレシピ

特集 菌を味方に!発酵生活のススメ
玉ねぎエキス/牛肉のヤンニョム焼き/水キムチ/じゃが芋の韓国風煮/玉ねぎエキス・ドレッシング/魚の香味野菜煮/ブリヌィ(ロシアのクレープ)/キャベツの乳酸発酵漬け/キャベツのスープ/基本の玉味/パプリカの塩麹炒め

 

今日のおかず 春を待つ食卓
ヒュナーフリカッセ(鶏肉のクリーム煮込み)/ドイツ風ポテトサラダ/ロースト玉ねぎ/アスパラガス ミモザ風/トマトとグリーンピースのパスタ

撮影:青山紀子

つくってみたいお菓子
シュークリーム

撮影:原 務


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