婦人之友
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■2019年6月号 編集後記
特集
平成からの伝言 これまでの30年 これからの30年
あなたの30年は、どんな時代でしたか?生きる喜びと同じくらいつらく、悲しいことがあったかもしれません。
この時の変化のうえに今日、そして明日を日々新たに、よりよい未来をつくりませんか。
「羽仁もと子案家計簿」愛用者50 名アンケート
平成の家計簿から見た“私たちはどう生きるか”
2度の経済危機と、いくつもの災害があった時代。家庭の経済や人の意識にも、大きな変化がありました。家計簿をつけている30~80代の50家庭が、30年間で感じたこととは?
30年のできごとと
「あがった」モノ 「さがった」モノ
人口構造や雇用形態の変化など、社会の動きを振り返り、家計簿集計から30年の推移を見ると──
誰も取りこぼさない社会へ
時代をつなぐ「こども食堂」
湯浅 誠 社会活動家・東京大学特任教授
高齢者や若者を中心に、今や全世帯の35%が一人世帯。平成の最終盤に急速に広がった「こども食堂」は、多世代が支え合う、次の時代のあり方を示しています。
東アジアの中の日本
変わる元号、変わらぬ課題
樋口陽一 東北大学、東京大学名誉教授・憲法学
切れ目のない時間の流れを元号で区切ると、そこにひとつの「時代」の姿が現れます。そして、その時代が解決できなかった課題も。「平成」は何を残し、いま始まる「令和」に、私たちのすべきことは――。
座談会
育てたい これからの食文化
この30年、家庭の食卓には、私たちの食を取り巻く状況には、どんな変化があったでしょうか。平成を振り返り、次の時代に大事にしたいことを話し合いました。
- 柳原一成(近茶流宗家)
「柳原料理教室」を長男尚之氏と共に主宰。日本料理の傍ら、全国の食材の研究を重ねる。食の歴史、歳時記など食文化への造詣も深い。著書に『美味しい暮らし 季節の手仕事』ほか。 - 舘野鏡子(料理研究家)
料理番組のアシスタントなどを経て独立。子育て中ならではの手早さと工夫を凝らしたレシピが好評。著書に『ちょこっと下ごしらえで夜ラク!絶品ごはん』ほか。今号の料理ページも担当。 - 島村菜津(ノンフィクション作家)
日本、イタリアを中心に、食についての取材、執筆を行なう。2000年に著書『スローフードな人生!』で、スローフード運動を日本に紹介。小さな町の試みを追った『スローな未来へ』ほか。
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
<読者投稿>わが家の知恵と工夫
毎日の小さい工夫から、こんなことまで!?の楽しい実践です。
- マイバッグを2つ(町田市)
- せめて個別包装でないものを(函館市)
- 袋をくり返し使う(千葉市)
- 娘のごみ拾いと、日々の工夫(千葉市)
- 容器持参で買いもの(逗子市)
- 手間を惜しまずに(京都府)
- 家族で目を光らせて(豊岡市)
- 丈夫な傘のマイバッグ(竹田市)
- 気に入ったものをいつまでも(名古屋市)
- 取り扱いに注意(釧路市)
引き続き、ご意見を募集しています。
日々の暮らしで便利に楽しく使え、「プラスチックフリー」のシンボルができたら、と制作したふろしきも初公開!
目次
■特集
平成からの伝言
これまでの30年 これからの30年
024 | 家計簿から見た“私たちはどう生きるか” 家計簿愛用者50名アンケート |
034 | 時代をつなぐ「こども食堂」 湯浅 誠 |
041 | 東アジアの中の日本 変わる元号、変わらぬ課題 樋口陽一 |
045 | 『婦人之友』30冊の1月号 |
■座談会
012 | 育てたい これからの食文化 柳原一成/ 舘野鏡子/ 島村菜津 |
048 | 羽仁もと子著作集 光にあゆむ |
124 | 今日のいのり 心の空洞を埋めるもの 冨永憲司 |
008 | わたしの・すきな・もの ラウンドテーブル 福岡伸一 |
116 | 未来の余白から 人間の限界 最上敏樹 |
108 | 時の手ざわり バオバブ 人と木と大地と 本橋成一 |
102 | f-tomoカフェ抄録 3・11から8年 福島のいま 藍原寛子 |
100 | 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子 「女子女子したつき合いが憂鬱です」 |
050 |
読者を訪ねて ふくらむパン、広がる交流 櫻井恵子さん(韓国) |
■始めよう! プラスチックフリー・ライフ
081 | <読者投稿>わが家の知恵と工夫 |
■暮らし
060 | 料理 さっとできる+ひと品の知恵 舘野鏡子 |
068 | つくってみたいお菓子 カフェババロア 泉名彩乃 |
088 | 季節の家事 住まいのカビと対策 高鳥美奈子 梅雨時の浴室掃除 岩尾明子 |
058 | 50代からの身軽な暮らし 手間をかける「時」の恵み 井田典子 |
094 | 健康往来 五十肩? いいえ、肩腱板断裂 中道憲明 |
■読み物
072 | 今日、なに着ていこう 愛 ひびのこづえ |
075 | 絵本 ジェムくん故郷へカエル ポール・スミザー |
122 | こころの深呼吸 ブーメラン 海原純子 |
132 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 |
128 | Book 謎を追う、「私」を生きる 角田光代 |
130 | cinema 忘れてはいけない 松本侑壬子 |
■口絵
006 | ひかりの宝石 浅井美紀 |
140 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
144 | 生活句集 選・山西雅子 |
148 | 自由学園だより 大隈 賢 |
150 | 友の会ニュース 平塚 |
152 | 家計簿をつけ通す同盟 主食費 |
154 | 十三浜わかめクラブ通信 |
156 | f-tomoひろば |
160 | バックナンバー |
161 | 7月号予告 |
162 | 編集室日記 |
日本がひとつの時代を終える時、それはこれからの日々が始まる時という視点から、特集と座談会を企画しました。家計簿の実際や、お話しくださった方々の言葉から、私たちの生活が、社会全体の動きや経済の中にあることを、改めて感じます。だからこそ、まわりの社会に興味をもち、軽やかに働きかけられたら──。そういう時代を、皆さんと共に歩む本誌でありたいと思います。
プラスチックフリー・ライフのシリーズには、大きな反響があります。今号では、読者の実践の数々を紹介。婦人之友社オリジナルの“ふろしき”も、どうぞお役立てください。
羽仁もと子著作集全21巻が、このたび電子書籍になりました。創立者の言葉がより多くの方に届くことを願っています。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号のレシピ
今日のおかず さっとできる+ひと品の知恵
キャベツチップのキムチバターパスタ/スパイシーおからとサンドイッチ/そのまんまエビ餃子/たたききゅうりとわかめのスピード梅サラダ/ニラとえのきの蒸し炒め
撮影:青山紀子 |
つくってみたいお菓子
カフェババロア