2019年 7月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2019年 7月号

表紙:てらおかなつみ
発売日:2019年6月12日
価格:784円(税込)

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■2019年7月号 編集後記

特集

拡大版 始めよう!プラスチックフリー・ライフ

7月は「プラスチックフリー月間」。1日でも2日でもプラスチックを使わずに生活しようと、世界中で呼びかけられています。今月は、連載を拡大して各地の取り組みを紹介、小さなことでもまた1つ、今日から楽しく始めてみましょう。

 

写真:石川奈都子

プラスチックごみゼロ宣言の町 京都府亀岡市を訪ねて
亀岡市は昨年12月13日、全国に先駆けて、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」をしたことで注目されています。今年4月号の本誌座談会「プラごみ汚染 どう解決?」に出席下さった市内在住の原田禎夫さん(大阪商業大学准教授・公共経済学)の案内で、2日間にわたって、宣言の根底にある亀岡市民の古くからの取り組みと、歩き始めた脱プラスチックへの道を見せていただきました。

 

  • 川はみんなの財産 保津川クリーン作戦
    毎月1回、川での掃除を続けて15年のプロジェクト保津川。拾っても拾ってもなくならないごみを、根気よく集めてきました。

    写真:石川奈都子

 

  • 船頭さんが始めた川の掃除
    プロジェクト保津川は20数年前、保津川下りの船頭、豊田知八さんと森田孝義さんが、川のごみを見るに見かねて拾い始めたのがルーツ。2人の活動が今、広がりを生んでいます。

    写真:石川奈都子

 

  • 亀岡市長に聞く まずは自分たちの町で
    プロジェクト保津川の発足以前から「一緒にごみを拾っていた人」が市長になった、と原田さんや船頭さん。今も機会を見つけて清掃に参加する亀岡市長・桂川孝裕さんに、プラスチックごみゼロ宣言について伺いました。

 

コットンたわしでプラスチック減
本誌でも長年紹介してきたアクリルたわしの繊維くずが、海のプラスチック汚染の一因となっていることが、近年わかりました。広島友の会の大岩寛子さんと昌子英子さんに、自然素材の食器洗い用ネットの作り方を教えていただきます。

撮影:明石多佳人

 

ポリ袋を減らしたい 生ごみが消える!?「森のしくみ」 伊藤ゆり子
生ごみを捨てるたびに使うポリ袋を減らせたら―家で生ごみを「ほぼ消す」ことができる、処理の方法です。

撮影:徳山喜行

“森のしくみ”は、腐葉土に混ぜた生ごみを、土中の微生物が分解・発酵するシンプルな方法。土に還ったものは、次の生ごみ分解に利用します。森の中でおきているプロセスを、小さなバケツの中で再現しているのです。
私は東京・江東区のマンションの自宅で20年以上活用し、区とも連携して生ごみ減量を広めています。
森のしくみは、腐葉土に脱臭効果があるので嫌なにおいがせず、台所のすみにバケツを置くこともでき、失敗が少ないのも、おすすめポイント。旅行時など1〜2週間放置しても、再び水分を与えれば復活するので、気軽に続けられます。

 

対談

心の火種に 風、渡らせて

撮影:稲垣早苗・宇佐美智子

「手しごとのモノサシ」第2回は、和紙造形家のにしむらあきこさん。古い民家を改装し、2週間後に移転予定という工房を、稲垣早苗さんが訪ねました。

 紙を漉いているときの心の安心感や、操れるようで操れない、水に委ねる感じもいいのです。(にしむら)

自分の蓄えが誰かの養分になる。与え、与えられて、ともに育つ場を作りたい。 (稲垣)
  • にしむらあきこ(和紙造形作家)
    和紙造形家。1974年京都府生まれ。文化女子大学卒業後、和紙造形大学で学ぶ。今立現代美術紙展大賞受賞。東村山市「百才」(ももとせ)内に和紙工房を構える。
  • 稲垣早苗(工芸ギャラリー店主)
    工芸ギャラリー、ヒナタノオト店主。ニッケコルトンプラザ「 工房からの風」にディレクターとして携わり、「メセナ大賞」「グッドデザイン賞」を受賞。著書に『北欧の和み』など。

目次

■特集
拡大版 始めよう!
プラスチックフリー・ライフ

012 プラスチックごみゼロ宣言の町 京都府亀岡市を訪ねて
保津川クリーン作戦/お店も減プラ/市長インタビュー
026 コットンたわしでプラスチック減 広島友の会
032 ごみ袋を使わずに 消える生ごみ!? “森のしくみ” 伊藤ゆり子
038 プラスチックの行方/重さを量ってみませんか?

 

■対談

068 手しごとのモノサシ
心の火種に風、渡らせて
にしむらあきこ(和紙造形作家)/ 稲垣早苗(工芸ギャラリー店主)

 

 

042 羽仁もと子著作集 現実と理想
124 今日のいのり 聖霊による潤い 藤盛勇紀
116 未来の余白から わたしたちの貴婦人 最上敏樹
108 視角 ハンセン病家族訴訟 德田靖之
112 時の手ざわり 与那国島の海人 本橋成一
008

わたしの・すきな・もの 青いフレームのメガネ 福岡伸一

080 広がっています 一歩進んだ産直スタイル「CSA」
106 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠
「つい、無理をしてしまいます」

■暮らし

056 料理 元気みなぎる初夏の中国料理 岡田めぐみ
062 自然の恵みをおやつに 葛まんじゅうと葛切り(京都)
079
088

季節の家事 手軽においしく夏の冷茶

044 50代からの身軽な暮らし 「惰性」の衣を脱ぎすてる 井田典子
046 つくる手・えらぶ目 室内でも木と緑に癒されて 小川奈緒
049

梅雨も愉しい苔歩き 芝生かおり

092 家計ルーム シングルマザーの家計と息子の高校進学
100 健康往来 歯科でのいびき症治療 池松武直

 

■読み物

122 こころの深呼吸 この次に 海原純子
132 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
128 Book いのちのコトバ、いのちの糧 若松英輔
130 cinema 親がダメでも…… 松本侑壬子

 

■口絵

006 ひかりの宝石 浅井美紀

 

098 家計簿をつけ通す同盟 衣服費
140 生活歌集 選・小島ゆかり
144 生活句集 選・山西雅子
148 十三浜わかめクラブ通信
150 自由学園だより 高橋和也
152 全国友の会大会速報
156 f-tomoひろば
160 バックナンバー
161 8月号予告
162 編集室日記

 

編集後記

早くも真夏の暑さ、お変わりありませんか。体が暑さに慣れないときは特に、水分補給を忘れずに。おいしい冷茶をマイボトルで。
特集では、プラスチックフリー・ライフの連載を拡大し、市民、町、商店などの動きを、京都、広島、東京からお伝えします。世界規模の問題の大きさに、一体どうしたら?と思うとき、各地の実践に励まされ、少しずつ続ける大切さを感じます。オリジナル“ふろしき”も、私たちの生活に「プラスチックフリー」がさりげなく、でもいつもある、そのシンボルになったらと思います。
食と農、作り手と食べ手をつなぐCSA。今回は仕組みに焦点をあて、進化している姿を紹介。
子どもをめぐり、胸の痛む事件が続きます。社会で見守る目を、自分の周囲から。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号のレシピ

今日のおかず 元気みなぎる 初夏の中国料理
牛薄切り肉の一口ステーキ 茄子とトマトのソース/豆もやしと豆苗のスープ 肉みそのせ/鶏ささみとモロッコいんげんのすり胡麻あえ/ズッキーニの唐辛子炒め/トマトの茶碗蒸し/ゴーヤゼリー レモンシロップがけ

撮影:青山紀子

 

自然の恵みをおやつに
葛まんじゅう/葛切り

写真:亀村俊二

 

手軽においしく夏の冷茶
水出し冷茶/ロックアイス冷茶

写真:米谷 亨


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