2020年 1月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2020年 1月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2019年12月12日
価格:780円(税込)

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■2020年1月号 編集後記

特集

あなたにとって 多様性って何ですか?

生活習慣の違いを越えて「互いを知る接点づくり」を試みる川口芝園団地の住民たち。
障害を持っていても、家族みんなが心地よく暮らせる家づくり。
鶴と人間の共生を模索する北海道鶴居村、N Yの多様なファッション。
誰もが生きやすい社会への「ちがうって大変、でもおもしろい」の歩みから、"多様性"を探ります。

 

わたしを生かすファッション  ダイバーシティの街NYから
様々な国籍や人種、そして文化を持つ人たちが集まるニューヨーク。エリアによって集住する民族が異なれば、ファッションもまた然り。アメリカに暮らし、街ゆく人たちを撮り続けてきたワインスタイン今井絹江さんが、この街に見る「多様性」は――。

 

共存・共生は接点づくりから 川口芝園団地の取り組み
入居者の約56%が外国人(9割が中国人)となった川口芝園団地(埼玉県)。旧住民は高齢となり、新住民の外国人は若く、2~3年で引越していきます。国籍や慣習、世代の違いから生じる生活トラブルを解決しつつ、共存から共生への試行錯誤を重ねている様子は、日本がこれから迎える地域社会の一歩先の姿です。

 

心のバリアもはずす家を
ある日突然、事故や病気で体が不自由になったら……高齢の親が倒れたら……玄関の段差は?トイレの手すりは?
障害を持っていても、介助をしていても、みんな安心して暮らせる空間づくりに取り組む人たちがいます。

 

人と生物の共生とは? ツルの村で今、起きていること
和田正宏(写真家・北海道鶴居村)
国の特別天然記念物、タンチョウ。保護活動により、生息数が増えてきた近年、人との関わり方が問われています。長年、その姿を撮ってきた和田さんに、その様子を寄せていただきました。

 

新春対談

「文化のちがい」を聴く・読む・味わう

ひとつの言葉、一節の調べも、それを受けとめる文化によって、まったく異なる意味をもってきます。シューベルトの「菩提樹」から、そんな「ちがい」に分け入ると……。多様性の時代を生きる私たちへのメッセージ。

  • 八巻和彦(哲学者)
    1947年生まれ。早稲田大学名誉教授。和歌山大学を経て、90年より早稲田大学勤務。早稲田中学校・高等学校の校長も務めた。近刊『クザーヌスの思索のプリズム』、著書『クザーヌスの世界像』ほか多数。
  • 梅津時比古(音楽評論家)
    1948年生まれ。ジャーナリスト、桐朋学園大学学長。毎日新聞の記者となり、ケルン音楽大学留学を経て、学芸部専門編集委員に。10年から桐朋学園大学音楽部特任教授、13年より現職。11年~16年、本誌に「おんがくてちょう」を連載。近刊『死せる菩提樹』、著書『音のかなたへ』ほか多数。

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

未来のために知っておきたい 海とプラスチックの話

大阪商業大学准教授・NPO法人プロジェクト保津川代表理事 原田禎夫

昨年、全国友の会(婦人之友読者の会)近畿部で勉強会「プラスチックフリーについて考えてみませんか」が行われ、原田さんによる講演と各地の取り組みの報告がありました。深刻な事態を前に私たちにできることは――

 

新シリーズ・新連載

 暮らし   あなたの・みんなの悩み研究室

編集部に届く「困っています!」の声から、皆さんと一緒に考える「お悩み研究室」。今回は「おせち」です。お祝い料理、作りたいけれど暮れは忙しくて、少し気が重い……そんな人でも気軽においしくできるレシピと工夫です。

 

  暮らし   暮らしの引きだし 松場登美

ゆるやかな時の流れる石見銀山で、自然に寄り添った暮らしを楽しむ松場登美さん。そんな登美さんの「引きだし」には、懐かしくて新しい暮らしの種がつまっています。めぐる季節とともに、ごいっしょに種まきを。今日より明日が、ちょっぴり楽しくなりますように。

 

  暮らし   幸せをつくる整理術 井田典子

 

  口絵    本のある風景


目次

特集
あなたにとって
多様性って何ですか?

012 わたしを生かすファッション
ダイバーシティの街NY ワインスタイン今井絹江
020 共存・共生は接点づくりから
外国人が過半数の川口芝園団地
028 心のバリアもはずす家を 阿部建設
035 ツルの村で今、起きていること 和田正宏(北海道)

 

対談

040 「文化のちがい」を聴く、読む、味わう
梅津時比古/八巻和彦

 

 

099 新春詠 山西雅子/小島ゆかり/小島なお
084 羽仁もと子著作集 「金の頭脳」「金の仕事」
086 今日のいのり 天を見上げて 米内宏明
128 未来の余白から ピッピの平和主義 最上敏樹
008 わたしの・すきな・もの 釣り浮き 福岡伸一
124

視角 決断の人 緒方貞子さん 中満 泉

090

こころの深呼吸 本当のイエスを言う 海原純子

102 海原純子さん『こころの深呼吸』 出版記念講演会・抄録

 

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

075 未来のために知っておきたい 海とプラスチックの話
原田禎夫

 

 

108

思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠
「勝ち負けにこだわり過ぎてしまいます」

 

 

暮らし

050 <新シリーズ>あなたの・みんなの悩み研究室 「おせち料理、少し負担です」
054 <新連載>暮らしの引きだし 新年を迎える 松場登美
060 料理・お菓子 お祝いの食卓をロシア風に 荻野恭子
070 <新連載>幸せをつくる整理術 「げた箱を開けると雪崩が起こります」 井田典子
072 つくる手・えらぶ目 お手入れとDIYで家を元気に 小川奈緒
110

家計ルーム 子どもたちの自立と、親ができること ――教育費

118

健康往来 冬に起こりやすい心筋梗塞 三角和雄

 

 

読み物

134 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
092

Book 読書の「質」 若松英輔

094

cinema ヴァルダという自由 松本侑壬子

 

口絵

006 <新連載>本のある風景 蔵の図書館(千葉県)

 

 

096 自由学園だより 高橋和也
116 家計簿をつけ通す同盟 交際費
142 生活歌集 選・小島ゆかり
145  生活句集 選・山西雅子
148 生活歌集の新選者紹介
150 友の会ニュース 大阪/長野
152 十三浜わかめクラブ通信
154 アフタヌーン・コンサート報告
156 トークイベント f-tomoカフェ
158 f-tomoひろば
161 2月号予告
162 編集室日記

 

編集後記

2020年への希望と祈りをこめて、表紙も新しく新年号をお届けします。特集と対談は、「多様性」が頻繁に語られる中で、その何を大切に、何と向き合いたいのか、生活の中からご一緒に考えたいと企画しました。
「あるものを生かしきることが楽しくて」と、新連載「暮らしの引きだし」の松場登美さん。そんな復古創新の1年を紹介します。「幸せをつくる整理術」では井田典子さんが、片づけてきた約300軒の家から問題点と解決法を、隔月で連載。
国家ではなく人の命を守る「人間の安全保障」への道を拓いた緒方貞子さんはまた、家庭をもちながら働く女性の生き方をも切り拓いた方でした。その後に続き、国連事務次長の要職にありながら、追悼をお寄せ下さった中満泉さん(2019年3月号対談)に感謝いたします。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・お菓子

    お祝いの食卓をロシア風に 荻野恭子
    年末年始の集いの席、今年はちょっと新鮮に、ロシア料理で祝いませんか?味つけもつくり方もシンプルでおおらか。ごはんにも合います。
    いわしのマリネ/チーズボール/ビーツのサラダ/ペリメーニ(シベリア風水餃子)/ピローグ(ロシア風大型ミートパン)/レモンタルト

    撮影:青山紀子

    ペリメーニ(シベリア風餃子)の生地ののばし方 ピローグ(大きなピロシキ)の飾りつけ

     

     

    登美さんの暮らしの引きだし
    冬のレシピから 大根ステーキ/柚子巻き大根

    写真:三浦編集室

     

    あなたの・みんなの悩み研究室
    くるみ入り田作り/黒豆/大根甘酢漬け/炒め五目煮〆

    撮影:金井美智(くるみ入り田作り・黒豆)/原 務(大根甘酢漬け・炒め五目煮〆)

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