2020年 2月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2020年 2月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2020年1月11日
価格:780円(税込)

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■2020年2月号 編集後記

特集

ぐっと料理の腕があがる 調味料の極意

何気なく使っている調味料、特性を生かした使い方ができたら、いつもの料理が何倍もおいしくなります。松本忠子さんに、その極意を伺いました。また使い慣れず、余らせてしまいがちなバルサミコ酢などの、とり入れ方も紹介、食卓をより豊かに!

組み合わせ、量、タイミングで旨味をぐんぐん引き出す  松本忠子
調味料は味つけのためだけだと思っていませんか?素材を柔らかく/かたく、殺菌、防腐など、たくさんの働きが、おいしさをつくります。

  • 砂糖/塩/酢/醤油/酒/みりん
  

 

便利調味料は台所の味方
長女が幼稚園の時から23年、お弁当をつくり続けました。忙しい朝、だしをとるところから始めるのは大変で、あらかじめ昆布やかつお節の風味を出しておく「便利調味料」を思いつきました。いくつかのバージョンの中から、3つ紹介します。 少し時間のある時に一手間をかけておき、忙しい時は一手間抜く、台所の知恵です。

  • 昆布酒醤油/かつお節醤油/昆布酢

 

バルサミコ酢、豆板醤、黒酢…もてあました調味料、どう使う? 村岡奈弥
この料理のために、と買いそろえた調味料が冷蔵庫にたまっていませんか?ふだんの料理に、健康的で便利に楽しく登場させる工夫を村岡奈弥さんに伺いました。

  • 白ワインビネガー/黒酢/ナンプラー/バルサミコ酢/豆板醤

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

愉快に自己流、イタリア流

「やらされている感」があったのが、今勢いを増すイタリアのプラスチックフリー。ボローニャから中村秀明さんのレポートです。

  • なかむらひであき・元毎日新聞記者、『婦人之友』に「人と地球の経済学」を連載(2016年)

 

座談会

パラスポーツの魅力と可能性

東京2020を前に、パラスポーツへの関心が高まってきています。ハンディがあってもあきらめない人間の可能性、サポートする道具の進歩など、これまでなかなか知ること、観る機会の少なかったパラスポーツの魅力を語っていただきます。パラスポーツを通し、共生社会への扉が開かれていくことも願いつつ。

  • 増田明美(スポーツジャーナリスト)
    女子マラソンのトップランナーとして日本記録、世界記録を更新。引退後は解説や執筆、ナレーションなどで活躍。’18年より日本パラ陸上競技連盟会長に就任、日本障がい者スポーツ協会評議員なども務める。
  • 臼井二美男(義肢装具士)
    (公財)鉄道弘済会義肢装具サポートセンター。スポーツ用義足の開発・製作の第一人者。義足で走ることを目的にしたランニングクラブ「スタートラインTOKYO」を設立。自らが先頭に立ち、義足ユーザーがスポーツをすることの大切さを説いている。
  • 佐藤圭太(パラアスリート/トヨタ・スポーツ所属)
    15歳で、右膝下切断。中京大学時代にロンドンパラリンピックに初出場。リオデジャネイロパラリンピック陸上男子400mリレーの銅メダリスト。「ギソクの図書館」(東京都豊洲)の理事。
  • 吉村もと(スポーツカメラマン)
    高校時代に見た「高校野球の写真」に感動し、カメラマンを目指す。アテネパラリンピック(’04年)から撮影を開始し、以来、障がい者スポーツを中心に活躍。

目次

特集

ぐっと料理の腕があがる
調味料の極意

012 組み合わせ、量、タイミングで
旨味をぐんぐん引き出す 松本忠子
028 バルサミコ酢、豆板醤、黒酢……
もてあました調味料、どう使う? 村岡奈弥
038 エッセイ 最大のスパイス いしいしんじ
040

料理 きのこ、甘酒、塩豚鍋&4種のたれ 河合真理

 

座談会

090 語ろう、パラスポーツの魅力と可能性
増田明美/臼井二美男/佐藤圭太/吉村もと

 

 

076 羽仁もと子著作集 家庭味
080 今日のいのり この世界が祈りに満ちていることを信じ 植松 誠
132 未来の余白から あとに続く人々 最上敏樹
008 わたしの・すきな・もの エッシャーの作品 福岡伸一
128 視角 ローマ教皇訪日――フランシスコの言葉 石田博士

 

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

062

愉快に自己流、イタリア流/旅するフロシキ 中村秀明

 

112 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子
「人に頼むことができません」

 

 

104 読者投稿 “忘れられない”忘れもの

 

 

暮らし 

050

みんなの悩み研究室 「なべ・ヤカン、すぐ黒くなります」

071

暮らしの引きだし 心落ち着く冬の手仕事 松場登美

046

お菓子 プチあんぱん 藤野幸子

114 家計ルーム キャッシュレス記帳はこれで大丈夫
124

健康往来 背反らし・背伸ばし体操で 肩コリ・腰痛を解消 佐野裕司

 

読み物

060 今日、なに着ていこう 春を呼ぶブローチ ひびのこづえ
055 絵本 ジェムくん故郷へカエル ポール・スミザー
084 こころの深呼吸 “本当のイエス”の伝え方 海原純子
138 小説 ひと箱のライフ 楊 逸
086 Book 未来のためにできること 田中恒子
088 cinema 断絶した世界に牙を剥くとき 大久保清朗

 

口絵

006

本のある風景 ARC・N・BOOK(韓国) 山口規子

 

078 自由学園だより
110 幼児生活団通信グループより
120 家計簿をつけ通す同盟 副食物費
146 生活歌集 選・小島ゆかり
149 生活句集 選・山西雅子
152 友の会ニュース 福岡/東北部
154 十三浜わかめクラブ通信
156 f-tomoひろば
160 バックナンバー
161 3月号予告
162 編集室日記

編集後記

2月の厳しい寒さの中の暮らしには、体も心もあたたまる鍋料理を。それぞれ奥の深い調味料と、その活かし方を知って、さらにおいしく。表紙にも、そんな思いをこめました。
昨年12月、アフガニスタンの人道支援に命を懸けて来た医師・中村哲さんが殺害されました。理不尽な暴力に、やりきれなさを感じた方も多いでしょう。連載60回を迎えた「未来の余白から」では、「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」との信念に立った、その生き方が綴られています。
プラスチックフリー・ライフの中村秀明さんは、60歳を機にイタリアで哲学を勉強中、試験も迫る中ご執筆くださいました。昨年1月号の続編にも読める生活の様子に、今は「学生、時々文筆家」と添えられました。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・お菓子

    【特集】ぐっと料理の腕があがる 調味料の極意

    焼き豚/塩にぎり/蓮根の源平煮/里芋の白煮/里芋のてり煮

     

     

    昆布酒醤油/かつお節醤油/昆布酢/鯵の焼き漬け 2種

     

    カリフラワーのサラダピクルス/牛すじのバルサミコ酢煮込み/白身魚のチリソース/黒酢入りきのこ酸辣湯

     

    バルサミコ酢・みりんソース/バニラ風味ワインビネガー/黒酢の醤/ナンプラー・レモンソース

    バニラ風味ワインビネガーの飲みもの/かぶの黒酢の醤炒め

    撮影:徳山喜行

     

    【料理】ひと味ちがう、もっとおいしい!きのこ、甘酒、塩豚鍋 河合真理
    栄養たっぷりのあたたかいお鍋がうれしい季節です。「お鍋はいつも似たようになってしまう」という方は、材料をシンプルに、組み合わせやたれで変化をつけてみませんか?

    野菜とナッツでつくるたれ4種

    みじん切り香味野菜のたれ

    ナッツと胡麻のまろやかたれ

    生姜と柚子胡椒のたれ

    パプリカと豆板醤のたれ

     

    たっぷりきのこと鶏つくねの鍋
    きのこはじっくり煮ると、ほっとする味の上等なスープに。長ねぎと油揚げは焼いてから入れて、風味と食感に変化を。 

     

    塩豚とねぎの蒸し鍋
    豚肉を塩漬けにすると、肉のうまみが凝縮され、ベーコンのような濃いだしが出ます。数種類のねぎは長めに切って、たっぷりどうぞ。

     

    骨つき鶏と大根のおでん風鍋
    甘酒を使うと、肉も大根もほろっとやわらかく、ほのかに甘いコクのある味わいに。骨つきの鶏肉から、いいだしが出ます。

     

    ぶりのすき焼き
    魚と玉ねぎ、舞茸、生麩で、いつもとは違うすき焼きを。甘酒入りの割り下で下味をつけたぶりは、しっとり、ふわふわに仕上がります。

    撮影:青山紀子

     

    【つくってみたいお菓子】プチあんぱん 藤野幸子
    今月は「あんぱん」。市販のものもおいしいけれど、手づくりはまた格別です。

    撮影:原 務

     

    【登美さんの暮らしの引きだし】黒豆ビスコッティ
    煎った黒豆が香ばしく、カフェオレやミルクティーに浸していただきます。

    写真:根のある暮らし編集室

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