婦人之友
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■2020年3月号 編集後記
特集
どうしてわが家は片づかない?
暮らし方と脳のクセ。 知れば、あなたの部屋もスッキリ!
テレビや雑誌、SNSなどで見る素敵な収納写真に 「あ~なんでこうならないの」 「うちは物が多いからムリ!」などと感じて、あきらめモードになる方が増えています。 片づかない理由を知って、できるところから始めませんか?
チェックリストで あなたがラクになる 片づけを
タスカジ seaさん 家族の片づけコンサルタント
「“物を減らすこと”や“見映え”ばかり意識してしまい、自分になぜ片づけが必要?何が課題?が 見えにくい人が多いなと感じます」とseaさん。“片づかないワケ”を知ると、もっと気楽にとり組めます。
sea(しー)さん●これまでに、のべ6000軒の家庭をサポート。現在は家事代行サービス「タスカジ」にて、予約のとれない家政婦として活躍中。著書に『タスカジ seaさんのリセット5分の収納術』。 |
片づかない 理由がわかる15のチェックリスト
なぜ片づかないかは、人それぞれ違います。現状を知ると、何から始めればいいかが明らかになります。A~Eの中であてはまる項目の多かった順に、p.16~ 21の内容を参考にとり組んでください。
“片づけ脳”へ切りかえるコツ
加藤俊徳 脳の学校・加藤プラチナクリニック代表
「脳のクセを知れば、片づけられる人になります」これまで1万人以上の脳を診断してきた加藤先生に、“片づけ脳”の秘密をうかがいました。
かとうとしのり●脳内科医。脳の成長を画像化する独自の技術を開発。人間の活動に関わる「脳番地」の鍛え方などを提案。著書多数、近著に『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』(自由国民社)。 |
登美さんの暮らしの引きだし
里山の冬は長く厳しいからこそ、早春は一番心が浮き立つ季節です。芽吹きを迎えた草花の姿は、生命のたくましさを私に教えてくれます。
家族の成長ものがたり
ニワトリと卵と、 息子の思春期Ⅱ 繁延あづさ
「ゲームを買う代わりに、鶏飼わせて!」一昨年、長男のそんなひと言から始まった、養鶏計画。産卵のよろこび(前回・2018年7月号)もつかの間、長男の新たなプランが発覚!さて、今回のニワトリ男子の物語やいかに。
●前回記事 ニワトリと卵と息子の思春期(『婦人之友』2018年7月号掲載)はこちら⇒
始めよう!プラスチックフリー・ライフ
レジ袋辞退率約8割 買い物から変わる意識
今年7月から、すべての小売店を対象にレジ袋の有料化が義務づけられます。全国で3番目に県全体でレジ袋の有料化を進めた沖縄県。その推進役を担った「沖縄リサイクル運動市民の会」を訪ねました。
東日本大震災から9年 対談
災害と人のこころ
予想もつかない出来事に遭ったとき、私たちはどのようにショックに向き合い、悲しみや憤りを受け入れていくのでしょうか。被災の場に通い続ける2人の対話です。
●海原純子(心療内科医・ジャズ歌手) |
●藍原寛子(ジャーナリスト) 福島在住。元福島民友新聞記者。東日本大震災直後には、被災地にボランティアに入り、その後 Japan Perspective Newsを設立、現地から内外に情報を発信。2014年、本誌に「福島のいま」を連載。現在も東京と行き来し取材を続ける。 |
撮影/鈴木慶子
目次
特集
暮らし方と脳のクセ 知れば部屋がスッキリ!
どうしてわが家は片づかない?
012 | チェックリストで、あなたがラクになる片づけを sea さん |
024 | “片づけ脳”に切りかえるコツ 加藤俊徳 |
022 | 暮らし上手の達人に聞く “スッキリした部屋”とは? |
030 | 暮らし上手の達人に聞く 習慣化のコツ ほか |
東日本大震災から9年
092 | 対談 災害と人のこころ 海原純子/藍原寛子 |
080 | 羽仁もと子著作集 教育は交わりである |
084 | 今日のいのり 沈黙の声 渡辺晋哉 |
132 | 未来の余白から 光あれ 最上敏樹 |
008 |
わたしの・すきな・もの 戦前の昆虫図鑑 福岡伸一 |
074 |
創立100周年 バウハウスと女性たち 田中辰明 |
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
068 | レジ袋辞退率約8割 買い物から変わる意識(沖縄) |
124 |
思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠 |
052 | ニワトリと卵と、息子の思春期Ⅱ 繁延あづさ |
060 |
「霧島・食の文化祭」 地域の家庭料理が大集合! |
暮らし
046 | 料理 毎日うれしい シンプル卵料理 丸山久美 |
034 |
幸せをつくる整理術 「あれどこ? と聞かれない家にしたいです」 井田典子 |
038 | つくる手・えらぶ目 しみじみおいしい玄米定食 小川奈緒 |
121 |
みんなの悩み研究室 「皆さんの声をお寄せください!」 |
041 | 暮らしの引きだし 「竹」を生活の中に 松場登美 |
110 |
家計ルーム どうする!?夫が55歳で早期退職
|
126 |
健康往来 アトピー性皮膚炎 もとの肌をとりもどす 上出良一 |
読み物
138 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 |
088 | Book 今と永遠をつなぐ 若松英輔 |
090 | cinema 時の扉をくぐって 松本侑壬子 |
口絵
006 105 |
本のある風景 次の1ページへ 一頁堂書店(岩手県大槌町) |
082 | 自由学園だより |
118 | 家計簿をつけ通す同盟 保健・衛生費 |
146 | 生活歌集 選・小島なお |
149 | 生活句集 選・山西雅子 |
152 | 友の会ニュース 札幌第二/多摩 |
154 | 十三浜わかめクラブ通信 |
156 | f-tomoひろば |
161 | 4月号予告 |
162 | 編集室日記 |
東日本大震災から、9年が経ちます。あの日のことを、どのように覚えていらっしゃいますか。未曽有の衝撃や体験から始まり、ここまできたこと、9年の時があって今思うこと、話せることがあると、対談や「本のある風景」の言葉、十三浜通信から感じます。それらを、これからにつなげていくことができたら、と思います。
「今、竹垣を組んでいるんですよ。おもしろくて、毎日、わくわくしながら眺めています。こういう技術も次代に受け継いでいきたい」と、暮らしの引きだしの松場登美さん。霧島の記事からも、伝えあい、分かちあう楽しさの中で、文化が育っていく様子がわかります。
卒業や転勤など、別れの季節でもある3月。感謝の上に、また新しい出会いがありますように。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
【登美さんの 暮らしの引きだし】
筍のつくだ煮 春の力を、甘辛煮に。ご飯やお弁当に、うれしいおいしさです。
蕗みそ 毎年つくりたくなる春一番の味。
写真/根のある暮らし編集室
【料理】毎日うれしい シンプル卵料理 丸山久美
みんなが大好きな卵料理。 スペインの人たちは、フライドポテトに揚げた卵をのせたり、マッシュポテトに混ぜたりすることもあります。身近な材料でつくりやすい、家庭で愛される味をどうぞ。
撮影/青山紀子
キューバ風ライス
スペイン植民地時代にキューバから伝わり、トマトソースを使うなど変化していった料理です。卵は半熟状に揚げ焼きにし、混ぜながら食べるのがスペイン流。
スペインオムレツ(トルティージャ)
スペインの国民食とも言える、ボリュームのあるオムレツ。中を半熟にふんわり仕上げるには、じゃが芋を油煮し、熱々のうちに卵と混ぜて一気に焼くのがポイントです。
スペインオムレツ(トルティージャ)の焼き方
ねぎのパステル
卵と、たっぷりの長ねぎのやさしい甘みを味わえる一品。おもてなしの前菜にも向きます。
鶏肉のペピトリア
ペピトリアとは、卵の黄身を使ったソースのこと。シンプルな鶏肉のソテーに、コクのあるソースがからみます。アーモンドの食感がアクセントに。