婦人之友
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■2020年5月号 編集後記
特集
つなぐ つながる 働き方と暮らし方
子育てと仕事を切り離さずに、いい循環をつくれたら。食を真ん中に、近隣の人が家族のように集えたら。障がい者の新しい働き方と地域のつながりを自然栽培から。今ある枠から自由になって、みんなの「場」づくりをしている人たちがいます。
子育ても仕事もひとりじゃない
認定NPO法人 こまちぷらす(戸塚)
子育て中の人たちが孤独を感じないためのまちの居場所「こまちカフェ」。そこで働くのは、子育てをしながら自分らしく働ける社会を目指す“お母さん”たちです。
昼はチョコレート工房、夜は地域の食卓
ZENと「寓」
ZENと「寓」は、東京都青梅市の小さな古民家にあります。日中は工房とカフェ、夜は年代も職業もさまざまな人たちがわいわい食卓を囲む――そんなユニークな場所です。
大地に触れて、食と農で社会を変えよう!
各地の福祉施設が、自然栽培に取り組みながら、障がい者の新しい働き方と地域社会とのつながりを築いていく、「農福連携」。立ち上げた巨人を愛媛に訪ねた。
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
読者50人が量った「わが家のプラごみ1週間」
昨年7月号で、プラスチックフリー・ライフの1歩として、1週間単位でプラごみを量ってみたいと募集しました。寄せられた49人の数字と感想から紹介します。
対談
母の味、父の味
あなたにとって、「母の味」「父の味」とは?味の記憶をたどると、思いがけない物語が。家族ですごす機会の多いこの時期、みんなで話してみませんか。
本谷惠津子(料理研究家) 家庭料理の基礎を沢崎梅子さん、本谷滋子さんに師事。イタリアの家庭料理を学ぶためにたびたび渡伊。段取り上手な手早い料理が魅力。現在は、4人の孫の食事づくりで息子夫婦を応援。1947年生まれ。 |
松本春野(絵本作家・イラストレーター) NHK・E テレや教科書の表紙絵などでも活躍。著書に、子育て体験を交えた『ノノちゃんとママのおはなし』、辰巳芳子監修の絵本『まほうのおまめ だいずのたび』。1984年生まれ。祖母は画家・絵本作家いわさきちひろ。 |
新連載 ルピナス・ヴァレーの庭から
夢の花園
2008年、家族で岡山県に移り住んだ森本佳代さん、二太郎さん(写真家)家族。ルピナス・ヴァレーと名づけた庭からの便りを1年間お届けします。
目次
特集
つなぐつながる 働き方と暮らし方
012 | 子育ても仕事もひとりじゃない 認定NPO法人こまちぷらす(戸塚) |
022 | 昼はチョコレート工房、夜は地域の食卓 ZENと寓(青梅) |
030 | 食と農で社会を変えよう! 島村菜津(愛媛) |
対談
100 | 母の味、父の味 本谷惠津子/松本春野 |
080 | 羽仁もと子著作集 生活合理化 |
084 | 今日のいのり 子育て、親育ち 吉村和雄 |
136 | 未来の余白から 三たび境界について 最上敏樹 |
132 | 視角 「桜を見る会」問題を伝える 日下部 聡 |
008 |
わたしの・すきな・もの ハチの巣 福岡伸一 |
始めよう!プラスチックフリー・ライフ
064 | 読者50人が量った「わが家のプラごみ1週間」 |
124 | 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠 「考えを押しつける大人にどう接したら」 |
094 112 |
読者投書 私の「じぶん時間」 |
158 | 新型ウイルス こんな時こそ知恵と工夫を |
暮らし
072 | 新連載 ルピナス・ヴァレーの庭から 夢の花園 森本佳代・二太郎 |
041 |
暮らしの引きだし 見て楽、着て楽、心が元気 松場登美 |
054 | 料理 春を味わう“新定番”レシピ Mako |
038 |
幸せをつくる整理術「学習机が物置になっています」 井田典子 |
046 |
つくる手・えらぶ目 気軽なDIYで心地よい暮らし 小川奈緒 |
060 | みんなの悩み研究室 「毎日、救急車を呼ぶお年寄りがいて、気がかりです」 |
116 | 家計ルーム 娘2人大学遊学中の家計 |
126 | 健康往来 あなたのその不調、低血圧かも 永田勝太郎 |
読み物
088 | こころの深呼吸 アサーティブに不安を乗りきる 海原純子 |
142 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 |
090 | Book 試練の時に 若松英輔 |
092 | cinema フィナーレは、思いのままに…… 松本侑壬子 |
口絵
006 | 本のある風景 移動図書館 かけはし号(鹿児島県)加藤庸二 |
082 | 自由学園だより |
122 | 家計簿をつけ通す同盟 調味料費 |
150 | 生活歌集 選・小島なお |
153 | 生活句集 選・山西雅子 |
156 | 友の会ニュース 郡山 |
164 | f-tomoひろば |
163 | 6月号予告 |
166 | 編集室日記 |
例年よりかなり早く、東京では桜が一斉に開花、新緑も萌えだし、春を迎えました。緊迫した社会状況の中で、その明るさが目に沁みます。
新型コロナウイルスの感染拡大と、亡くなる方が日々増えていくことに心痛む日々。誰にとっても経験のない事態で、先の見えない不安もありますが、できることを冷静にと思います。一方で、これだけ多様な世界の国々が、一つの問題をわがことと共有する体験の大きさも感じます。複数の方がお寄せくださった他の国の暮らしの様子も合わせて、5月号がお役に立てばと願います。
新連載「ルピナス・ヴァレーの庭から」の美しい写真と、風を感じる園芸だよりが、心を癒してくれますように。「味」をめぐる愉快な対談も、お楽しみください。皆さまのご健康と、1日も早い事態の収束を祈りつつ。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・お菓子
暮らしの引きだし
おからといちごのケーキ
いちごが顔をのぞかせ、ほっと気持ちが和む和風ケーキです。
写真:根のある暮らし編集室
春を味わう“新定番”レシピ Mako
春野菜の甘みや、魚介の旨みを生かしたごはんは、体の中から元気がわいてくるよう。決まったレシピになりがちな練り物も、旬の野菜と合わせると、新鮮な味わいに。みなさんの食卓の“新定番”に、ぜひどうぞ。
撮影:青山紀子
- あさりのパエリア
あさりの旨みをとじこめた、手軽でムラがなくできるパエリアです。春が旬のホタルイカ、えび、たこ、牡蠣などでも。魚介は最初に火を入れすぎないのがポイント。 - 春キャベツとはんぺんのサラダ
やわらかくて甘い春キャベツとはんぺんに、クリーミーなソースがからみます。皮ごと使うレモンがさわやか。菜の花やじゃが芋でも。 - ポークソテーフレッシュトマトソース
春から初夏が旬といわれるトマトを生のまま使ったソースは、冷蔵庫で1 週間保存でき、オムレツ、パスタ、ピザ、ドリアなどにも。 - アスパラちくわフライ
ちくわが食べごたえのあるおかずに変身。バッター液を使うと、衣つけも簡単です。お弁当にもぴったり。玉ねぎの甘みを味わえるよう、シンプルに仕上げました。水分が多めだと煮崩れるので、鍋は大きすぎない方がよいでしょう。 - 新玉ねぎのスープ
玉ねぎの甘みを味わえるよう、シンプルに仕上げました。水分が多めだと煮崩れるので、鍋は大きすぎない方がよいでしょう。