婦人之友
特集
この夏だからしてみたい7のこと
コロナ対策で変わった日常や、ものの見方。そこには新しい暮らしの発見もありました。そんな時を経て迎える、あなたの夏のヒントに。
自然の恵みを味わう 岩手県・タイマグラの短い夏
「いま、いつも以上に、自然の営みの力強さ、美しさに励まされる」という、安部智穂さんの夏は――。
描いてみよう わたしの散歩マップ 楠木雪野(イラストレーター)
「家じかん」が増えて、平日でも、気持ちのよい早朝や、夕方に近所を散歩する人を見かけるようになりました。
歩いて心と体をリフレッシュした後は、お気に入りの場所を描きこんだ、自分なりの楽しい「散歩マップ」をつくってみませんか?
家族の“使いやすい”がつづく引き出しを
みんなで使う引き出しは、いつの間にかゴチャゴチャに。そうならないための収納のコツを、イラストレーターの堀川波さんに教わります。家族と一緒に、整理してみませんか?
豆腐のスイーツ
暑い日には冷奴! でも、ひんやりスイーツもおすすめです。お豆腐屋さんに育った登美さんの「夏の味」、どうぞお試しください。
「マインドフルネス」でこころを元気に
関屋裕希 東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 客員研究員
ステイホームの疲れや、「新しい生活様式」など変化への不安で、なんだか落ち着かない……。そんなときにぜひ、「マインドフルネス」を。
熱中症予防と夏のマスク
コロナ対策で習慣になったマスク。暑い季節はどうするか、熱中症が心配との声も。兵庫県立こども病院救急科・林卓郎医師に聞きました。
この夏してみたい“ちょっとした”こと
大きな計画も、もちろんいいけれど、この夏は、日常の中にささやかな目標や楽しみをもって、気軽に取り組んでみませんか。読者の例を参考に、あなたの「この夏の楽しみ」をぜひみつけてください。
前屈を深める/今年こそ、本格スパイスカレーを/空想!アナログ時刻表の旅へ
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
身の回りのマイクロプラスチックを知る
海に出ると回収することのできないマイクロプラスチック。私たちの身近にもたくさんあります。生活者の視点から、環境問題に取り組んできた栗岡理子さんに伺いました。
平和特集
対談 “弱さ”に向き合うちからを
コロナウイルスの感染拡大は、日本のさまざまな脆さを明らかにしました。コロナ禍という共同の体験の先に、私たちが目ざしたい社会は――。
ロバート キャンベル(日本文学研究者) |
若松英輔(批評家・随筆家) |
語り継ぎたい"聖福寮"のこと 博多・引揚げ孤児との日々
終戦から1年を経た1946(昭和21)年8月15日。福岡市博多の街中にある聖福寺(しょうふくじ)の片隅に、病気の引揚げ孤児を収容する「聖福寮」が建てられました。博多港には朝鮮や満州の奥地からの引揚げ者が続々と上陸。1日1万人とも言われ、中には両親を失った子どもたちが多く含まれていました。
目次
特集
この夏だからしてみたい7のこと
012 | 自然の恵みを味わう 岩手県・タイマグラの短い夏 安部智穂 |
017 | 描いてみよう 散歩マップ 楠木雪野 |
022 | 家族の“使いやすい”がつづく引き出しを 堀川 波 |
026 | 豆腐のスイーツ 松場登美 |
028 | 「マインドフルネス」で元気に 関屋裕希 |
032 | 熱中症予防と夏のマスク |
034 | わたしの“小さな”計画 |
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
052 | 身の回りのマイクロプラを知る 栗岡理子 |
070 | 羽仁もと子著作集 「自由」の生産と消費 |
074 | 今日のいのり 分かち合って生きる 小友 聡 |
130 | 未来の余白から 凛として生き直す 最上敏樹 |
008 |
わたしの・すきな・もの 1000リラ紙幣 福岡伸一 |
平和特集
084 | 対談 コロナという体験の先へ “弱さ”に向き合うちからを ロバート キャンベル/若松英輔 |
098 | 戦後75年 語り継ぎたい「聖福寮」 博多・引揚げ孤児との日々 朝山紀美 |
105 |
感染して知ったコロナの怖さ |
122 | 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠 「友だちと自分の家の、考え方の違いにモヤモヤ」 |
暮らし
036 | 料理 暑さを乗りきる わが家の人気レシピ 座波慈子 |
042 |
お菓子 マンゴームース 伊藤佳代 |
047 | 暮らしの引きだし 籠が大好き 松場登美 |
060 |
みんなの悩み研究室 「自分らしい、心のこもった贈り物をしたい」 |
064 | ルピナス・ヴァレーの庭から 楽しくて賑やかな夏休み 森本佳代・二太郎 |
110 | 家計ルーム パート収入23%減 記帳で心を落ち着けて |
124 |
健康往来 ラジオ体操でからだを伸ばしましょう 多胡 肇 |
読み物
068 | 今日、なに着ていこう 羊のTシャツ ひびのこづえ |
078 | こころの深呼吸 「おせっかい」いろいろ 海原純子 |
136 | 小説 ひと箱のライフ 楊 逸 |
080 | Book 心かよわせて 田中恒子 |
082 | cinema 峻厳さの中に流れるユーモア 大久保清朗 |
口絵
006 | 本のある風景 book cafe 火星の庭 (宮城県) 堀内 孝 |
072 | 自由学園だより |
116 | 家計簿をつけ通す同盟 光熱費 |
118 | クラウド家計簿 キャッシュレス管理 |
144 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
147 | 生活句集 選・山西雅子 |
150 | 友の会ニュース 静岡/広島/川越/千葉 |
152 | 十三浜わかめクラブ便り |
155 | f-tomoひろば |
160 | バックナンバー |
161 | 9月号予告 |
162 | 編集室日記 |
戦後75年の8月を迎え、コロナウイルス感染拡大という事態の中で、一人ひとりが自分の暮らし方、生き方について思うときに、そばにありたいと、今号を送り出します。
特集の7つのことをヒントに、この夏を心豊かにすごせたら。暑さを乗りきる料理、マンゴームースも、ぜひお試しください。
キャンベルさん、若松さんの対談はオンラインで。「コロナ後」や「新しい生活様式」が言われる今、私たちが変えていくべきものは?
コロナ感染の実際を少しでも共有したいと、かかった方の体験を伺いました。大変な中、お話しくださった加藤さん、5月より少しずつ電話で聞き書きをされた藍原さんのお力です。「事実は重い。今、闘病している方、退院した方に届きますように」と、藍原さん。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・お菓子
特集 この夏だからしてみたい7のこと
- 紫蘇巻き/さしす梅
- 豆腐と小豆のひんやりプリン
暑さを乗りきるわが家の人気レシピ 座波慈子
食欲が落ちがちなこの時期こそ、元気の出る肉料理や、さっぱりとした味わいのおかずで、バランスのよい食卓を。子どもたちが食べ盛りの頃から今もつくり続ける、わが家の定番5品です。
- 茹で豚の玉ねぎソース
玉ねぎの甘みと、バター風味のソースで食欲アップ。豚肉はにんにくと茹でることで、くさみがとれます。
- まぐろの胡麻だれ丼
醤油味の“漬け丼”とひと味違う、まろやかな胡麻だれも、ぜひお試しください。10分でしっかり漬かるので、忙しい日やお昼ごはんにも。
- じゃが芋とみょうがのサラダ
シャキシャキのじゃが芋に、みょうがとわさびがさわやかに香ります。みょうがの代わりにきゅうりを使い、胡麻油を足して中華風にも。
- エスカベッチェ (白身魚のオレンジマリネ)
オレンジの甘みがポイントの、見た目も鮮やかなマリネ。産卵期前がおいしいといわれる、夏の鱈がおすすめです。
- トマトゼリー
トマトのうまみをたっぷり味わえる、ほんのり甘いゼリー。バットに固めてクラッシュすれば、サラダのドレッシングにも。
つくってみたいお菓子 マンゴームース 伊藤佳代
きっかけは、学生のころ出合った「りんごのムース」。とても口当たりがよく、おいしかったので、何度もつくりました。夏向けには、南国フルーツのマンゴーがおすすめ。ムース部分はピューレにするので、冷凍マンゴーで。ゼリーはマンゴージュースでつくり、フレッシュマンゴーを飾ります。3つのハーモニーをお楽しみください。 - まぐろの胡麻だれ丼