2020年 9月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2020年 9月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2020年8月12日
価格:780円(税込)

  • 定期購読 お申し込み
  • バックナンバー
  • 次号予告

←2020年8月号 2020年10月号→

特集

地震・水害・入院 コロナ時代の備え

全世界で起こっている新型コロナウイルス感染、年々深刻になる水害など、心痛むニュースが続くなか迎える「防災月間」。一人一人の備えが、社会全体への備えにも通じることを願って、私たちに今できることを具体的に紹介します。

 

備えて安心! 非常持ち出しベスト 東京 由里尚子
緊急の際に持ち運べる、“非常持ち出しベスト”があるととっさのときにあわてません。その工夫と、家のなかのストックを調べて気づいたポイントを伺いました。

 

知っておきたい、災害時の“避難”
この7月は、各地で記録的豪雨による被害が続きました。身の安全を守るための避難も、今年は避難先での新型ウイルス感染が心配です。私たちはまず何を考え、どう行動したらよいのでしょう。防災・減災を研究する室﨑益輝教授に聞きました。

 

ストックの新常識 「在宅避難」の準備 釜石 徹(災害対策研究会主任研究員)
災害時、家屋の倒壊や命の危険がある場合は、一刻も早い避難所への移動が必要ですが、そうでなければ、家での避難生活が始まります。その心がけは──。

 

今日から見直そう 子どものいる家庭の防災
東京第一友の会が開催する「おさなごと母のつどい」では、防災について学び合い、活かしています。小さな子どもに必要なものや、家族で食べる“防災クッキング”など、その実践から紹介します。

 

急な入院に困らない「入院セット」
病気や怪我などで、急な入院が必要になったとき、持ちものの心づもりがあると、心配事が一つなくなります。コロナ禍、体調不良に備えた「枕元セット」も紹介します。

 

座談会

オンラインで進む?新しい学びのカタチ

新型コロナで注目される「オンラインを使った学び」。教室では、子どもたちには、どんな変化や課題が見えてきたでしょう。オンラインで話し合っていただきました。

豊福晋平(国際大学GLOCOM・准教授・主幹研究員)

教育情報化をテーマに取り組む。全日本小学校ホームページ大賞企画運営、文部科学省・緊急スクールカウンセラー等派遣事業(2011年~)など。

山田眞理子(九州大谷短期大学名誉教授)

短大教員として30年以上、保育者養成に携わる。「NPO法人子どもとメディア」「NPOチャイルドライン」代表理事。

福田よう子(看護師)

小1女子、小3、中3男子の母親。老人介護施設の看護師として週4日勤務。埼玉県在住。

蓑手章吾(東京都小金井市立前原小学校教諭)

担任する6年生では、3年ほど前から1人1台端末を使った授業を展開している。教師対象のICT勉強会なども主催。

 

つくり手のモノサシ
勢司恵美さん・竹細工作家

まっすぐ一途、竹のように

朗らかでおおらかな作り手の編む竹は、作り手と同じく繊細で行き届いた心配りで、形づくられていました。

●竹細工展のご案内⇒

目次

特集
地震・水害・入院
コロナ時代の備え

012 備えて安心 非常持ち出しベスト 由里尚子
017 知っておきたい、災害時の〝避難〟 室﨑益輝
021 ストックの新常識 「在宅避難」の準備 釜石 徹
029 子どものいる家庭の防災 オバーン京子
035 急な入院に困らない「入院セット」 金井智子

 

 

座談会

088 オンラインで進む? 新しい学びのカタチ
豊福晋平/山田眞理子/蓑手章吾/福田よう子

 

 

074 羽仁もと子著作集 買い置きの不利益
078 今日のいのり ハクナ・マタタの国で 市橋さら
134 未来の余白から カッコウの巣を閉じて 最上敏樹
106 視角 わかったつもりにならないで ロバート キャンベル/若松英輔
008

わたしの・すきな・もの トラバントの絵葉書 福岡伸一

110

平和特集 Ⅱ・戦後75年 14歳の日記から 寺嶋禮子

102 新型コロナと私たち 子どもたちの食は地域で支える(東京都豊島区)

 

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

056

環境を守るため 私たちに今日からできること

 

 

066 つくり手のモノサシ まっすぐ一途、竹のように 勢司恵美(竹細工作家)
126 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子
「勉強嫌いな私が志望校を決めるには?」

 

暮らし

040 幸せをつくる整理術 「どんどん書類がふえて処理しきれません…」 井田典子
042 つくる手・えらぶ目 普段着のおしゃれを模索中 小川奈緒
044 料理 元気が出る秋の朝ごはん 栁川かおり
051

暮らしの引きだし 山のごちそう 松場登美

062

ルピナス・ヴァレーの庭から 秋の訪れを告げる花たち 森本佳代・二太郎

116 家計ルーム コロナ禍、酪農家の家計
128 健康往来 違いを知って 「健康食品」とつきあう 梅垣敬三

 

読み物

082 こころの深呼吸 「ポジティビティ比」でコロナを生きる 海原純子
140 小説 最終回 ひと箱のライフ 楊 逸
084 Book 使命を受け継ぐ 若松英輔
086 cinema いま、この時も 松本侑壬子

 

口絵

006
100
本のある風景 シリア・ダラヤの「秘密図書館」 小国綾子

 

 

076 自由学園だより
122 家計簿をつけ通す同盟 衣服費
124 クラウド家計簿 利用者の声
148 生活歌集 選・小島なお
151 生活句集 選・山西雅子
154 友の会ニュース 飯田 丸亀 仙台
156 7月豪雨の被災地から
159 f-tomoひろば
161 10月号予告
162 編集室日記

 

編集後記

 この号がお手元に届くころには、長い梅雨も明けているでしょうか。全国に広がった7月の豪雨災害。被災された方々にお見舞い申し上げ、1日も早く日常の戻りますことをお祈りします。
 被害の状況が伝えられる中で、特集では感染症流行下の防災を考えました。台風到来の季節、備えの助けになりますように。
 前号の平和特集には、続々反響が届いています。今回は、75年前に14歳、育ちざかりだった少女の生活の体験を。日々の記録から、戦争が大人から子どもまでにもたらす深い影響が伝わってきます。
 3年にわたり小説を執筆してくださった楊逸さんに感謝いたします。10月号では、連載を終えてを、秦野くみこさんのカラーの挿絵と掲載します。
 皆さま、どうぞ気をつけてお過ごしください。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

 

今月号の料理・お菓子

ポリ袋で“防災クッキング”
高密度ポリエチレンの袋とカセットコンロがあれば、台所にある材料で節水調理ができます。
一品つくって手順を覚えておくのがおすすめです。

  • ツナトマトスープパスタ
  • 蒸しパン
  • 肉じゃが風 ツナの煮物

 

元気が出る秋の朝ごはん 栁川かおり
夏の疲れが出る頃です。朝、しっかりと食べ、シャキッと1日を始めませんか? 「似たようになりがち…」な朝の献立のヒントに、ぜひどうぞ。

  • ワンタンスープ
  • あさりとトマトの生姜スープ
  • きのこのスープ
  • 生姜ごはん
  • なめことほうれん草、卵の味噌汁
  • グラタントースト
  • オムレツトースト
  • グリーンスムージー
  • ぶどうとセロリのスムージー
  • 人参ラペ

 

登美さんの暮らしの引きだし
栗の肉じゃが 鶏を使った肉じゃがに栗を入れると、秋のごちそうに。

写真:根のある暮らし編集室

関連商品