婦人之友
特集
地震・水害・入院 コロナ時代の備え
全世界で起こっている新型コロナウイルス感染、年々深刻になる水害など、心痛むニュースが続くなか迎える「防災月間」。一人一人の備えが、社会全体への備えにも通じることを願って、私たちに今できることを具体的に紹介します。
備えて安心! 非常持ち出しベスト 東京 由里尚子
緊急の際に持ち運べる、“非常持ち出しベスト”があるととっさのときにあわてません。その工夫と、家のなかのストックを調べて気づいたポイントを伺いました。
知っておきたい、災害時の“避難”
この7月は、各地で記録的豪雨による被害が続きました。身の安全を守るための避難も、今年は避難先での新型ウイルス感染が心配です。私たちはまず何を考え、どう行動したらよいのでしょう。防災・減災を研究する室﨑益輝教授に聞きました。
ストックの新常識 「在宅避難」の準備 釜石 徹(災害対策研究会主任研究員)
災害時、家屋の倒壊や命の危険がある場合は、一刻も早い避難所への移動が必要ですが、そうでなければ、家での避難生活が始まります。その心がけは──。
今日から見直そう 子どものいる家庭の防災
東京第一友の会が開催する「おさなごと母のつどい」では、防災について学び合い、活かしています。小さな子どもに必要なものや、家族で食べる“防災クッキング”など、その実践から紹介します。
急な入院に困らない「入院セット」
病気や怪我などで、急な入院が必要になったとき、持ちものの心づもりがあると、心配事が一つなくなります。コロナ禍、体調不良に備えた「枕元セット」も紹介します。
座談会
オンラインで進む?新しい学びのカタチ
新型コロナで注目される「オンラインを使った学び」。教室では、子どもたちには、どんな変化や課題が見えてきたでしょう。オンラインで話し合っていただきました。
豊福晋平(国際大学GLOCOM・准教授・主幹研究員) 教育情報化をテーマに取り組む。全日本小学校ホームページ大賞企画運営、文部科学省・緊急スクールカウンセラー等派遣事業(2011年~)など。 |
山田眞理子(九州大谷短期大学名誉教授) 短大教員として30年以上、保育者養成に携わる。「NPO法人子どもとメディア」「NPOチャイルドライン」代表理事。 |
福田よう子(看護師) 小1女子、小3、中3男子の母親。老人介護施設の看護師として週4日勤務。埼玉県在住。 |
蓑手章吾(東京都小金井市立前原小学校教諭) 担任する6年生では、3年ほど前から1人1台端末を使った授業を展開している。教師対象のICT勉強会なども主催。 |
つくり手のモノサシ
勢司恵美さん・竹細工作家
まっすぐ一途、竹のように
朗らかでおおらかな作り手の編む竹は、作り手と同じく繊細で行き届いた心配りで、形づくられていました。
目次
特集
地震・水害・入院
コロナ時代の備え
012 | 備えて安心 非常持ち出しベスト 由里尚子 |
017 | 知っておきたい、災害時の〝避難〟 室﨑益輝 |
021 | ストックの新常識 「在宅避難」の準備 釜石 徹 |
029 | 子どものいる家庭の防災 オバーン京子 |
035 | 急な入院に困らない「入院セット」 金井智子 |
座談会
088 | オンラインで進む? 新しい学びのカタチ 豊福晋平/山田眞理子/蓑手章吾/福田よう子 |
074 | 羽仁もと子著作集 買い置きの不利益 |
078 | 今日のいのり ハクナ・マタタの国で 市橋さら |
134 | 未来の余白から カッコウの巣を閉じて 最上敏樹 |
106 | 視角 わかったつもりにならないで ロバート キャンベル/若松英輔 |
008 |
わたしの・すきな・もの トラバントの絵葉書 福岡伸一 |
110 |
平和特集 Ⅱ・戦後75年 14歳の日記から 寺嶋禮子 |
102 | 新型コロナと私たち 子どもたちの食は地域で支える(東京都豊島区) |
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
056 |
環境を守るため 私たちに今日からできること |
066 | つくり手のモノサシ まっすぐ一途、竹のように 勢司恵美(竹細工作家) |
126 | 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子 「勉強嫌いな私が志望校を決めるには?」 |
暮らし
040 | 幸せをつくる整理術 「どんどん書類がふえて処理しきれません…」 井田典子 |
042 | つくる手・えらぶ目 普段着のおしゃれを模索中 小川奈緒 |
044 | 料理 元気が出る秋の朝ごはん 栁川かおり |
051 |
暮らしの引きだし 山のごちそう 松場登美 |
062 |
ルピナス・ヴァレーの庭から 秋の訪れを告げる花たち 森本佳代・二太郎 |
116 | 家計ルーム コロナ禍、酪農家の家計 |
128 | 健康往来 違いを知って 「健康食品」とつきあう 梅垣敬三 |
読み物
082 | こころの深呼吸 「ポジティビティ比」でコロナを生きる 海原純子 |
140 | 小説 最終回 ひと箱のライフ 楊 逸 |
084 | Book 使命を受け継ぐ 若松英輔 |
086 | cinema いま、この時も 松本侑壬子 |
口絵
006 100 |
本のある風景 シリア・ダラヤの「秘密図書館」 小国綾子 |
076 | 自由学園だより |
122 | 家計簿をつけ通す同盟 衣服費 |
124 | クラウド家計簿 利用者の声 |
148 | 生活歌集 選・小島なお |
151 | 生活句集 選・山西雅子 |
154 | 友の会ニュース 飯田 丸亀 仙台 |
156 | 7月豪雨の被災地から |
159 | f-tomoひろば |
161 | 10月号予告 |
162 | 編集室日記 |
この号がお手元に届くころには、長い梅雨も明けているでしょうか。全国に広がった7月の豪雨災害。被災された方々にお見舞い申し上げ、1日も早く日常の戻りますことをお祈りします。
被害の状況が伝えられる中で、特集では感染症流行下の防災を考えました。台風到来の季節、備えの助けになりますように。
前号の平和特集には、続々反響が届いています。今回は、75年前に14歳、育ちざかりだった少女の生活の体験を。日々の記録から、戦争が大人から子どもまでにもたらす深い影響が伝わってきます。
3年にわたり小説を執筆してくださった楊逸さんに感謝いたします。10月号では、連載を終えてを、秦野くみこさんのカラーの挿絵と掲載します。
皆さま、どうぞ気をつけてお過ごしください。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・お菓子
ポリ袋で“防災クッキング”
高密度ポリエチレンの袋とカセットコンロがあれば、台所にある材料で節水調理ができます。
一品つくって手順を覚えておくのがおすすめです。
- ツナトマトスープパスタ
- 蒸しパン
- 肉じゃが風 ツナの煮物
元気が出る秋の朝ごはん 栁川かおり
夏の疲れが出る頃です。朝、しっかりと食べ、シャキッと1日を始めませんか? 「似たようになりがち…」な朝の献立のヒントに、ぜひどうぞ。
- ワンタンスープ
- あさりとトマトの生姜スープ
- きのこのスープ
- 生姜ごはん
- なめことほうれん草、卵の味噌汁
- グラタントースト
- オムレツトースト
- グリーンスムージー
- ぶどうとセロリのスムージー
- 人参ラペ
登美さんの暮らしの引きだし
栗の肉じゃが 鶏を使った肉じゃがに栗を入れると、秋のごちそうに。
写真:根のある暮らし編集室