2021年 1月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2021年 1月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2020年12月11日
価格:780円(税込)

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特集

コロナから未来へ “持続可能SDGs”は心地いい

毎日食べるパンも、手を洗う石けんも、日々の小さな選択ひとつが、私たちの未来をより確かにしていきます。
世界中で取り組む「持続可能な開発目標= SDGs」を、身近なことから考えてみませんか。

 

パンから生まれる自然、人、経済のゆるやかな関係 タルマーリー(鳥取)
パンをつくって売るほどに、経済が活性化し、環境や人の暮らしも豊かになる──。
そんな仕組みづくりを目指す「タルマーリー」。
町の人たちがつながり、“地域内循環”が始まっています。

 

暮らしを楽しむ ヒントはフランス母にあった  ジュリ・ブランシャン・フジタ/藤田一世
いまあるものを自分らしく生かし、自然体で生きる――。
“フランス流・暮らしの楽しみ方”を、ジュリさんと、夫の一世さんが案内します。

今も昔も変わらない 石けん物語 三木晴雄
私たちの健康を守り、気持ちのよい暮らしを支える「石けん」。その5000 年の歴史は、持続可能な未来への鍵に。ひと抱えの釜で焚き始めて130年。今も石けん作り一筋に歩む、三木晴雄さん(ミヨシ石鹸株式会社会長)が語ります。

 

座談会

SDGs わたしたちの実践

持続可能な開発目標(SDGs)は、「大切なものは何か、みんなで考えること」、「三方よし」、「おかげさまの実践」。今日から始めるヒントです。

◆末吉里花(エシカル協会代表理事)

日本ユネスコ国内委員会広報大使。TBS系テレビ番組『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして、世界各地を旅する。著書に『はじめてのエシカル』、絵本『準備はいいかい? 名もなきこざるとエシカルな冒険』ほか。

◆為末 大(元陸上選手)
スプリント種目の世界大会で日本人として初メダルを獲得。男子400 メートルハードルの日本記録保持者。人間理解のためのプラットフォーム為末大学学長、新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。著書に『走る哲学』ほか。
◆永田佳之(聖心女子大学教授)
95年より国立教育政策研究所でユネスコ事業などに従事。07年より現職。著書に『持続可能な教育社会をつくる』、監修・監訳にリチャード・ダン著『ハーモニーの教育 ポスト・コロナ時代における世界の新たな見方と学び方』ほか。

◆山崎みどり(全国友の会代表)
内外に約16000人の会員をもつ全国友の会(婦人之友読者の集い)の代表。各地で衣食住など暮らしから社会に向けて働きかける会員とともに歩む。全国友の会は、2020年に創立90周年を迎えた。

 

新連載「羽仁もと子とその時代」が始まりました

2023年の羽仁もと子生誕150年に向かって、今日なお心に響く言葉や思想を生み出した、もと子の歩いた道を作家の森まゆみ氏がたどります。

 

時をつなぐ100年前―今―100年後

エミリ・ディキンスンのブラックケーキと詩を味わう

アメリカの詩人ディキンスンは、お菓子とパン作りで有名でした。料理研究家の舘野鏡子さんと、今も残されるレシピを再現します。

 

やさい上手のおかずとキッチン

白菜をたっぷり味わう

冬に甘みを増す白菜は、鍋や煮込み料理はもちろん、生のままや炒めものなど、幅広く楽しめます。そのおいしさを丸ごと味わう6品をどうぞ。

 

心かるく週末家事

拭く

週末にひとつ手を動かして、家が整ったら……。かろやかな家事で、心も身体も気持ちよく!

 

目次

特集
コロナから未来へ “持続可能”は心地いい

012 パンから生まれる 
自然、人、経済のゆるやかな関係 タルマーリー(鳥取)
020 暮らしを楽しむ ヒントはフランス母にあった  ジュリ・ブランシャン・フジタ/藤田一世
078 今も昔も変わらない 石けん物語 三木晴雄

 

 

座談会

064 SDGs わたしたちの実践
為末 大/末吉里花/永田佳之/山崎みどり

 

 

088 羽仁もと子著作集 われわれは果たして自由人たり得るか
092 今日のいのり Calling ~よびごえ~ 紫園 香
136 未来の余白から 卒業後の長い日々 最上敏樹
130 news watching 米大統領選挙とメディアの混乱 立岩陽一郎
008 わたしの・すきな・もの 謡の本 福岡伸一

 

 

149

新春詠

山西雅子/小島ゆかり/小島なお

028 時をつなぐ100年前―今―100年後
エミリ・ディキンスンのブラックケーキと詩を味わう
098

イタリア アッシジより 中村秀明

110

思春期の悩み相談 回答者・木村泰子
「流されずに進路を決めたい」

 

暮らし

034 料理・やさい上手 白菜をたっぷり味わう 堤 人美
052 つくる手・えらぶ目 煮込み料理は冬の味方 小川奈緒
045 暮らしの引きだし “火”のある暮らし 松場登美
054 心かるく週末家事 拭く
058

ルピナス・ヴァレーの庭から 雪は天からの贈りもの 森本佳代・二太郎

102

カシコイおとなのスマホ・SNS講座 鈴木朋子

118 kakei room どんぶり勘定からの卒業
112

からだと心 マスク・消毒・乾燥 肌トラブル対策 五十嵐敦之

 

読み物

086 こころの深呼吸 心の引き出し 海原純子
096 cinema 異国から吹く小津映画の風 大久保清朗
142 新連載 羽仁もと子とその時代 森まゆみ

 

口絵

006

巣ごもりの仲間たち エゾフクロウのペア 福田幸広

 

 

090 自由学園だより
124 家計簿をつけ通す同盟 教養費・娯楽費
126 kakei+に変えました
128 友の会ニュース 東京第二/名古屋
152 生活歌集 選・小島なお
155 生活句集 選・山西雅子
158 f-tomoひろば
162 バックナンバー
163 次号予告
164 編集室日記

 

編集後記

 新年号を、心新たに感謝と共に送り出します。
 新連載・創立者羽仁もと子の評伝には、森まゆみさんがじっくりと取り組んでくださいます。
 大きな反響のあった、エミリ・ディキンスンの詩と人生(10、11月号掲載)。その声をきっかけに、ブラックケーキのレシピを訪ね、舘野鏡子さんと大西直樹さんのご協力を得て紹介しました。時のスケールをぐっと広げ、お楽しみください。
 大統領交代を迎えるアメリカは、コロナ感染死者数が世界最多。その中の暮らしで、「感謝」と感じたことを6語で、という新聞社の感謝祭企画に、1万人以上から、さまざまな言葉が集まりました。
このような状況下の新年だからこそ、日々の小さな光を大切に歩みたいと思います。
 皆さまのご健康を心よりお祈りします。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理

【やさい上手のおかずとキッチン】白菜をたっぷり味わう 堤 人美

  • 白菜のレモンクリームシチュー
    淡白な鶏むね肉と白菜が、濃厚なシチューによく合います。ほのかなレモンの風味がアクセント。

  • 白菜と白いんげん豆、豚肉の煮込み
    じっくりコトコトと煮込む、冬にぴったりの一品。ビネガーを加えてさっぱりと。

  • 白菜メンチカツ
    メンチカツを白菜でつくってみたら、とってもジューシー!ひき肉と白菜のうまみがぎっしりつまっています。

  • 白菜とたらのバター醤油蒸し
    フライパンに材料を重ねて蒸すだけの、かんたんレシピ。わが家で「白菜料理といえばこれ!」という定番です。

  • 白菜とぶりのピリ辛炒め
    長めに切った白菜のシャキシャキ感がポイントの、食べごたえのある一皿。

  • 白菜と揚げ湯葉、りんごのサラダ
    旬の白菜のやわらかさを、ぜひ生でも。中側は甘みが強く、芯の部分もみずみずしいので、より生食向きです。

撮影:豊田朋子

 

暮らしの引きだし “火”のある暮らし 松場登美

  • 栗と黒豆の甘煮
    自慢の黒豆も、鍋帽子なら手間いらず。お正月には、栗を添えて華やかに。

  • 甘粥
    昔ながらの懐かしく、やさしい味です。寒い冬の晩にはぴったり。小瓶に詰めて、「お福分け」にも。

写真:根のある暮らし編集室

 

時をつなぐ100年前―今―100年後
エミリ・ディキンスンのブラックケーキと詩を味わう

撮影:青山紀子

中国新聞 2020年12月20日(日)天風録

 

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