婦人之友
特集
部屋もわたしも明るく 春を迎える みがき方
冬の間にちぢこまった体を動かして、気になるところを、みがきませんか?光をたっぷり部屋にとりこんで、心明るく。自転車も光らせて、春のなかへ。
小さな場所をひとつずつ 今日からピカピカ習慣 山﨑美津江(家事アドバイザー)
ステイホームの今だから、気持ちよく過ごせる家に。きれいな空間づくりのコツを、山﨑さんに教わります。
やまさきみつえ●相模友の会会員、家事アドバイザー。家庭生活の中で整理収納、家計、時間の使い方の工夫を重ね、各地での講演会やオープンハウスで伝える。 |
自転車をきれいに安全に
横井 渓さんに聞く(青梅・クロチェリスタ店主)
暖かくなってきたら、自転車をみがいて、少し遠くまで出かけてみませんか。自転車をきれいに保つことは安全のためにも重要です。
座談会 自由学園100周年記念
「共に生きる」を学ぶ場所
この春、自由学園は100周年を迎えます。『婦人之友』と同じ創立者を持つこの学び舎はこれからどこへ向かおうとしているのか。今の社会の中で、学校や教育はどうあったらよいのか。新刊『本物をまなぶ学校 自由学園』の制作にたずさわった方たちと共に考えます。
辻 信一(文化人類学者)
1952年生まれ。環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」代表。明治学院大学名誉教授。92年~2020年、同大学院で「文化とエコロジー」などの講座を担当。環境運動と文化運動、エコビジネスを融合させた活動、発信を行う。2014年、本誌に「ゆっくり小学校」を連載。 |
島村菜津(ノンフィクション作家) 1963年生まれ。イタリアの食に関する『スローフードな人生!』は、日本でのスローフード運動の先駆けとなった。以後、執筆や講演を通してその追求、普及に務める。『生きる場所のつくりかた』など著書多数。 |
山崎 亮(コミュニティデザイナー) 1973年生まれ。2005年にstudio-L を設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりワークショップ、住民参加型の総合計画作りなどのプロジェクトを数多く手掛ける。著書に『コミュニティデザインの源流』など。 |
高橋和也(自由学園学園長) 1961年生まれ。自由学園卒業。早稲田大学大学院教育学研究科修了。1986年に母校の教員となり、2016年自由学園第6代学園長に就任。共著に『子どもが自立する学校~奇跡を生んだ実践の秘密』がある。 |
始めよう!プラスチックフリー・ライフ
世界を舞うマイクロプラスチック
永淵 修さん(福岡工業大学環境科学研究所・博士〈工学〉)に聞く
世界では、人が住まないような地域にまでプラスチックが存在していることが明らかになってきました。国内で初めて降水中のマイクロプラスチックの存在を確認した永淵さんに、その調査方法などを伺いました。
<新連載>安部智穂さんの森ぐらし
4月、北窓開く
岩手県・早池峰山麓、タイマグラ。「森の奥へ続く道」という意味をもつこの地に暮らして、26年になります。山や森の恵み、厳しい冬。四季と歩調をあわせるように、日々の営みもうつろっていく。そんな毎日を愛いつくしみ、楽しんでいます。4月、待ちに待った春が、この森にも。
あべちほ●1968年神奈川県生まれ。94 年にタイマグラに移住。桶職人の夫と、自然に寄り添って暮らす。岩手県でクラフトイベントを主催し、自身も草木染や木の皮のカゴづくりなどを。 |
特別ふろくカード 羽仁もと子のことば
目次
特集
部屋もわたしも明るく
春を迎える みがき方
012 | 小さな場所からひとつずつ ピカピカ習慣 山﨑美津江 |
025 | 自転車をきれいに安全に 横井 渓 |
座談会 自由学園100周年記念
082 | 「共に生きる」を学ぶ場所 |
辻 信一/島村菜津/山崎 亮/高橋和也 |
096 | 羽仁もと子著作集 新しき歌をうたえ/特別ふろくカード |
076 | 今日のいのり 神と人とが織りなす織物 三浦ふみ |
130 | 未来の余白から 詩人ハマーショルド 最上敏樹 |
126 | news watching コロナ感染1年のイタリアから 中村秀明 |
008 | わたしの・すきな・もの ブレネレスキ 福岡伸一 |
119 | 10年後のフクシマ 住民の自主自立で、地域再生を 南相馬市前市長 桜井勝延さん 藍原寛子 |
始めよう!プラスチックフリー・ライフ
058 | 世界を舞うマイクロプラスチック 永淵 修 |
104 | 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠 「親に言われると、なぜこんなにイライラ?」 |
099 | みんなで探す「きじのタネ」f-tomoの“わ” |
暮らし
044 | 料理・やさい上手 春こそ、キャベツ! 藤井 恵 |
054 | お菓子 いちごのお餅 キムスジン |
038 | 新連載 安部智穂さんの森ぐらし 4月、北窓開く |
034 | 心かるく週末家事 花を生ける 阿田子はづき |
068 | 最終回 ルピナス・ヴァレーの庭から 躍動する春の庭 森本佳代・二太郎 |
106 | kakei room ストレスもレシートもためない家計簿 |
150 | 十三浜わかめクラブ わかめ・こんぶ 春の購入予約のご案内 |
読み物
074 | こころの深呼吸 私、怒ってます 海原純子 |
136 | 羽仁もと子とその時代 ④ 森まゆみ |
080 | Book 「病の神様の微笑」 田中恒子 |
口絵
006 | 巣ごもりの仲間たち ニホンアナグマ 福田幸広 |
112 | kakei+ 7つの「ここがいいね」 |
114 | 家計簿をつけ通す同盟 交際費 |
116 | 友の会ニュース 農村愛土生活研究会 |
144 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
147 | 生活句集 選・山西雅子 |
156 | f-tomoひろば |
160 | バックナンバー |
161 | 次号予告 |
162 | 編集室日記 |
創刊119年を歩み始める4月号をお届けできますことを、心より感謝いたします。本誌が生まれた時代と創立者の歩みを、森まゆみさんによる評伝に見つめつつ、生活の中から社会へと広がる誌面を皆さまと共に、作り続けたいと思います。
毎号、花園の様子がお話のように美しかったルピナス・ヴァレー。コロナ禍が一段落したら、訪ねる夢をあたためつつ最終回に。連載してくださった森本さんご夫妻、ありがとうございました。
自由学園100周年を記念しての座談会は、今、そしてこれからの時代に大切な、人が育まれる場所について語り合いました。合わせて、羽仁もと子が創立30年に綴った熱い思い、「新しき歌をうたえ」をお届けします。ふろくのカードは、新年度スタートの時、皆さまのおそばに。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理
【やさい上手のおかずとキッチン】春こそ、キャベツ! 藤井 恵
「キャベツってこんなにおいしかったんだ!」と思わず笑顔になる、魅力満載のレシピです。
- キャベツの春巻き
皮で巻いて揚げるとキャベツがほどよく蒸され、甘みがギュッと凝縮。チリソースがぴったりです。
- 春野菜の塩炒め
野菜の色合いと干し海老の香りに、春を感じる一皿。蒸すことで、野菜の甘みが引き立ちます。
- キャベツとホタテのクリーム煮
キャベツのやわらかさが際立つ組み合わせ。ほっとするやさしい味わいです。ホタテはボイルのものを使っても。
- キャベツのクミン風味サラダ
生のままおいしく食べられるのが、春キャベツの魅力です。クミンの香りが、みずみずしいキャベツのアクセントに。
- 塩昆布キャベツ
手軽でおいしいわが家の定番です。つくりたてでも、より味がなじむ翌日に食べても。
- 水キムチ
シャキシャキの歯ごたえと、酸味、甘みのバランスがほどよい漬けもの。
撮影:豊田朋子
【つくってみたいお菓子】 いちごのお餅 キムスジン
韓国では日常で、またお祝いに、お餅をよく食べます。古くは宮廷のお菓子として、彩り美しく食卓を飾りました。伝統的な作り方を基本に、苺を加えて新食感の団子(タンジャ)に。
撮影:原 務