2021年 7月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2021年 7月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2021年6月11日
価格:780円(税込)

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特集

もっとやさしく、軽やかに SDGsのはじめ方15

「SDGs」と聞くと、「遠い世界のことのよう」と思う方も多いかもしれません。でも実は、私たちの家庭の中の小さな実践。それが豊かな未来や世界につながっています。まずは自分の好きなこと、興味のあることから。

SDGs:Sustainable Development Goals
=2015年に国連で定められた、持続可能な世界のための国際共通の目標。17のゴール、169のターゲットから構成され、「誰一人取り残さない」ことを目指す。

 

毎日の買いものを「エシカル」に 末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事)
今日スーパーで買ったチョコレートは、お気に入りのTシャツは、どんな国のどのような環境で作られたもの?エシカルは、手にするものの背景を想像するところから始まります。

 

すべての人に食事を NPO法人ふうどばんく東北AGAIN
まだ食べられるのに捨てられる食品(=フードロス)がたくさんある一方で、コロナ禍の中、毎日の食事もままならない人が増えています。仙台で今日も活動するAGAIN理事の富樫花奈さんに聞きました。

 

綿布団を「打ち直し」でふかふかに 1927年創業 石井商店・石井芳延さん(東京・池袋)
綿はリサイクルに最適な天然繊維。一方で、粗大ごみで多い「布団」。日本の技術「打ち直し」をすれば、長く快適に使えます。

 

子どもたちに学びの場を NPO豊島子どもWAKUWAKU ネットワーク 栗林知絵子さん
コロナ禍でも、学習支援を継続し、地域で子どもたちを支え続けている活動です。

 

座談会

一度きりの人生だから 生きたい場所で暮らしたい

コロナ禍で、働き方や暮らし方が変わりつつあるこの時代。過疎化が進む地方で、自分の生き方や暮らし、仲間とのコミュニティを楽しむ人たちがいます。そこには、現代の生きにくさを見直すヒントがありそうです。

奥田裕久・美奈子(ユーチューバー)

三重県津市在住。裕久さんは、地元TV局の放送作家や地域活性化を行うNPOの代表を。美奈子さんは地域情報を発信するライターとして活動。夫婦でキャンピングカーのある暮らしをテーマに、YouTube「おっ!チャンネル」の配信を行う。

鈴木みき(イラストレーター・漫画家)

札幌市在住。イラストレーター・漫画家。12年前に山好きが高じて山梨県北杜市に移住、8年間茅葺き屋根の民家暮らしを体験。移住生活についてまとめた『中年女子、ひとりで移住してみました』など、著書多数。暮らした町は9カ所にのぼる。

鈴木菜央(NPO法人グリーンズ代表)

千葉県いすみ市在住。NPO 法人グリーンズ代表・greenz.jp 編集長。家族4人で35㎡の家に生活するなど、自身の暮らしを通して「関係性のデザイン」や「コミュニティづくり」を実験中。著書に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』がある。

 

時をつなぐ 100年前―今―100年後

生き続ける家 同潤会分譲住宅

能登路雅子(旧同潤会江古田分譲住宅佐々木邸保存会代表)
東京都練馬区に建てられ87年の佐々木邸は、今も戦前戦後の昭和の暮らしの様子を留めています。近代住宅のモデルを創った同潤会住宅。「縁側から近所の人が入ってくるような開かれた家でした」と語る一家の、未来につなぐ想い。

 

新連載 “コンパニオン栽培”で野菜づくり

組み合わせを上手に使って

保全生物的防除研究事務所代表・農学博士 根本 久
機械化される以前、幅広く行われてきた植物の組み合わせによる栽培。その知恵を生かすと家庭でも農薬を減らせ、効果的に収穫できます。

目次

特集

もっとやさしく、軽やかに
SDGsのはじめ方15

010 エッセイ ガラパゴスからのメッセージ 福岡伸一
012 エシカルな買いものガイド 末吉里花
020 “ふうどばんく”読者の取り組み
024 種をまくだけで 上野宗則
025 エネルギーもモノも環境負荷減 エクベリ聡子
028 布団の打ち直し
030 衣類のアップサイクル
031 映画と交換ノート
032 地域との関わり方 こまちぷらす
034 子どもの学習支援
036 “靴磨き”から始める小さなSDGs 明石 優
038

みんなの悩み研究室  「革製品の手入れ、どうしたら?」②靴

 

 

096 羽仁もと子著作集 生命を与うるもの
090 今日のいのり 聖書を読むということ 辻 学
132 未来の余白から それでも地球は動く 最上敏樹
126 news watching 「ゆんたく」の交差点(下) 佐藤直子
118

10年後のフクシマ 「市民科学」をするキリスト者 片岡輝美さん 藍原寛子

064 時をつなぐ 100年前―今―100年後 生き続ける家 同潤会分譲住宅 能登路雅子

 

座談会

072 一度きりの人生だから  
生きたい場所で暮らしたい
鈴木みき/奥田裕久・美奈子/鈴木菜央
100 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子
「ネガティブな友だちの力になるには?」

暮らし

050 料理・やさい上手 トマトときゅうりの初夏のおかず 新谷友里江
042

つくる手・えらぶ目 業務用の食器のよさを再発見 小川奈緒

 

044

安部智穂さんの森ぐらし 7月、夏野菜

060 新連載・コンパニオン栽培 組み合わせを上手に使って 根本 久
102 からだと心  夏の不調に 養生と漢方 室賀一宏

 

読み物

086 こころの深呼吸 美しいものをみつける喜びを 海原純子
138 羽仁もと子とその時代 ⑦ 森まゆみ
088 cinema 傑作は世界に敬意をもって挑戦する 大久保清朗

 

口絵

006 巣ごもりの仲間たち  アカオネッタイチョウとオオグンカンドリ 福田幸広

 

 

094 自由学園だより
108 kakei+ 貯蓄や保険をどうつける?
112 家計簿をつけ通す同盟 副食物費
114 友の会ニュース 豊橋/東京第一
116 友の会大会速報
146 生活歌集 選・小島なお
149 生活句集 選・山西雅子
153 新しい講座のお知らせ
154 f-tomoの“わ”第1回開催レポート
156 f-tomoひろば
160 バックナンバー
161 次号予告
162 編集室日記

 

編集室日記

 梅雨から初夏へ、1日1日進む自然の力を感じます。福岡伸一さんはSDGsの記事で、そんな自然と人についてガラパゴスのカメの目から、語ってくださいました(連載はお休みいたします)。
 9都道府県の緊急事態宣言は6月20日まで延長されることになり、新型コロナウイルス流行の暮らしへの影響が続きます。見るだけでも元気になりそうなトマトときゅうりのレシピで、旬の野菜に生気をもらえたら。
 第1回 f-tomoの“わ”では、参加者の方々とのやりとりに編集部も刺激を受けました。さっそく、今号の特集でも紹介しました。今後も読者の皆さまと、さらに交流を広げ、生活から社会、世界へとつながる誌面を作りたいと思っています。
 皆さまのご健康を祈りつつ。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理

    【やさい上手のおかずとキッチン】トマトときゅうりの初夏のおかず 新谷友里江
    暑くなってくると体が欲する、みずみずしい夏野菜。今夜のごはんにすぐできる、手軽なおかずをご紹介します。

    • きゅうりの冷やしワンタン
      祖母から三代受け継がれた、実家のレシピです。つるりと食べやすいサイズで、きゅうりのシャキシャキ感を楽しめます。

    • サルサそうめん
      具だくさんがうれしい、冷製パスタ風のそうめん。レモン汁のきいた、さっぱりとした味わいです。

    • きゅうりのじゃこきんぴら
      炒めるとかさが減り、たっぷり食べられます。種はとらず、くったりとした食感を楽しんで。

    • トマトとみょうがの梅和え
      酸味のある組み合わせがさわやかな和えもの。みょうがの風味がアクセントに。

    • 牛肉ときゅうりのピリ辛オイスター炒め
      シャキシャキのきゅうりとパプリカに、しっかりと味のついた牛肉を合わせた夏の炒めものです。

    • 鶏むね肉のトマトマリネ
      しっとりとした鶏むね肉に、すりおろしたトマトがよくからみます。20分も漬ければOK!

    • 万能きゅうりソース
      パリパリの食感が楽しいソースは、写真の鯵など魚のほか、鶏肉のソテーや冷しゃぶなどにも。そのまま甘酢和えとしても、おいしく食べられます。

    • たたききゅうりの豆腐和え
      豆腐は水きりせず、ふんわりと仕上げます。塩昆布とわさびで味がまとまります。

    • 夏にぴったりの「すりおろしトマト」
      トマトを丸ごとすりおろすと、みずみずしさをより味わえます。ドレッシングにしたり、ミキサーいらずの冷たいスープは、朝ごはんにもおすすめです。

    撮影:豊田朋子

     


     

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