婦人之友2021年 8月号

表紙:砂糖ゆき
発売日:2021年7月12日
価格:780円(税込)

  • 定期購読 お申し込み
  • バックナンバー
  • 次号予告

←2021年7月号 2021年9月号→

特集

夏にうれしい 手づくりデザート

見ても、食べても、楽しい、手軽にできるお菓子が大集合。
フランス、イタリア、アジア各地から、夏のおやつのヒントがいっぱいです。

 

冷え性さんにも優しい!アジアンスイーツ なかむらゆみこ
体内にたまった熱を適度に放出する、冷えすぎない夏のおやつと麦茶のレシピを紹介します。
今回紹介する3品は、煮る時間、待つ時間にリラックス効果のある香りが広がります。ゆっくり作るのも養生の時間。ぜひお試しください。材料は全て揃えるのがむずかしければ、用意できたものだけでも。

ぜいたく アイスケーキ 田中寿美江
シチリア島の伝統菓子「カッサータ」が原型のアイスケーキです。材料を混ぜたら、型に流して冷やすだけ。リコッタチーズのコクとドライフルーツやナッツの食感を、爽やかなオレンジソースと一緒にどうぞ。

大人のコーヒーゼリー 関矢清子
好みのコーヒーをドリップ、甘味はシロップのみで大人の味。なめらかな口当たりの風味豊かなゼリーです。

 

 

コロナ禍でも明るく イタリアの食卓(前編)

外出制限中のイタリアで、友人たちとやりとりした“わが家の食生活”。「お互いを励まし合うような言葉や表現を、そのままにコラージュしました」と、読者の中村美希さんから届いたレポートです。

 

始めよう!プラスチックフリー・ライフ

一歩先を行くハワイから 能丸千秋(ハワイ島在住)

ごみの埋め立てが行われてきたハワイでは、ごみ減量の運動や、レジ袋禁止などが行われています。個人の取り組みと合わせて書いていただきました。

 

平和特集・対談

「歌えない」日々のなかで

声をそろえて共に歌ったり、なごやかに食卓を囲んだり、当たり前のようにしていたことが、どんなにかけがえがなかったか。コロナ禍が見せてくれたことのなかには、“心の平和”の種がたくさんあります。

  • 若松英輔(批評家・随筆家・詩人)
    新潟県生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書に『小林秀雄 美しい花』『詩と出会い 詩と生きる』『イエス伝』『霧の彼方 須賀敦子』、詩集など多数。2018年から本誌・書評欄に執筆中。
  • 久米小百合(音楽宣教師)
    東京都生まれ。1979~85年、久保田早紀として音楽活動。デビュー曲「異邦人」は140万枚のヒットに。結婚後は音楽宣教師の活動。日本テレビ文化センターで合唱の講師など。日本聖書協会の親善大使も務めた。

 

目次

特集
夏にうれしい 手づくりデザート

012 冷え性さんにも!アジアンスイーツ なかむらゆみこ
018 ぜいたく アイスケーキ 田中寿美江
022 大人のコーヒーゼリー 関矢清子
026 塩田ノアさんの夏のおやつ
031 コロナ禍でも明るく イタリアの食卓 中村美希

 

 

080 羽仁もと子著作集 愛と寛容/特別ふろくカード
008 わたしの・すきな・もの EXPO’70の入場チケット 福岡伸一
124

10年後のフクシマ 「原発反対」を生き続ける漁師 志賀勝明さん 藍原寛子

 
 

平和特集

086 対談   
「歌えない」日々のなかで
若松英輔/久米小百合
099 “許す心”を次代へ 美甘章子さんに聞く 
アメリカ発・映画『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』
074 今日のいのり 家庭から平和を 焼山満里子
132 未来の余白から 平和ならざる世界で 最上敏樹

 

 

始めよう! プラスチックフリー・ライフ

064 一歩先を行くハワイから 能丸千秋
104 思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠
「学校の校則って、ヘンだと思います」

 

暮らし

046 料理・やさい上手 なすとズッキーニを世界の味で 荻野恭子
040

安部智穂さんの森ぐらし 8月、日向水

056 心かるく週末家事 夏休みに 小物の洗濯
060 コンパニオン栽培 キュウリ&ラディッシュ 根本 久
106

kakei room 40~60代 今からできる老後のお金対策 深田晶恵

118 新聞で作るエコバッグ 坂上政子

 

読み物

072 こころの深呼吸 「好奇心」がストレスを減らす 海原純子
138 羽仁もと子とその時代(8) 森まゆみ
084 Book つくらずにはいられない 田中恒子

 

口絵

006 巣ごもりの仲間たち ハナダイギンポ 福田幸広

 

078 自由学園だより
112 kakei+ 受け継がれる家計簿
114 家計簿をつけ通す同盟 衣服費
116 友の会ニュース 全国子ども研究会
146 生活歌集 選・小島ゆかり
149 生活句集 選・山西雅子
152 編集室から 「水のケーキ」の物語
154 十三浜わかめクラブ便り
157 f-tomoひろば
160 バックナンバー
161 次号予告
162 編集室日記

 

編集室日記

 今、共に深く読むことができたらと願い、平和特集をお届けします。
「僕はこの1年余り、毎日、夕日を見るようになりました。すると一度として同じ夕映えはない」と、対談の若松英輔さん。しかし、緊急事態宣言が繰り返されるコロナ禍は、毎日の風景を似たようなものにしている、と。似て非なる1日1日の大切さを、改めて思う時になりました。
 彩りも鮮やかなデザートや、旬のなすとズッキーニの料理を、塩田ノアさんのゼラチン活用法もあわせて、食卓の一品にぜひ。
 年々増す暑さ、マスクが輪をかける状況です。お大事にお過ごしください。“今日の言葉”つき「日めくりヨガカレンダー」で、ゆっくりと体のメンテナンスを。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・デザート

【特集】夏にうれしい 手づくりデザート

  • 中国風 潤いと消化の味方 白きくらげのデザートスープ
    白きくらげは体に潤いを与え、便秘解消や美肌にも効果的。短時間でも戻せますが、長く戻して煮ると、ジュースの色や味がしみこみやすくなります。サンザシは消化を助け、しそは体を温め、胃腸の働きを高める効果、ストレス緩和の作用があります。

  • 韓国風 温めて発散 辛口スジョンガ寒天スープ(ニッキ寒天)
    スジョンガは韓国の伝統飲料。シナモンと生姜が体を温めます。そこに体を冷ます糸寒天を入れて。糸寒天は、非常用にも重宝な食材です。

  • 漢方の知恵 香って巡る 華やかで軽やかな麦茶
    麦茶を飲むと、むくみや冷えが出がち。それらを抑え、体内の巡りをよくする材料を加えたレシピです。ほんのり温かいまま飲んでも。

撮影:徳山喜行

  • ぜいたくアイスケーキ
    シチリア島の伝統菓子「カッサータ」が原型のアイスケーキです。材料を混ぜたら、型に流して冷やすだけ。リコッタチーズのコクとドライフルーツやナッツの食感を、爽やかなオレンジソースと一緒にどうぞ。

  • チョコ・アイスケーキ
    チョコレート味は、ブリオッシュやクロワッサンに挟んだり、シフォンケーキにひと口添えても。常備しておけば、急な来客や食後のデザートにも重宝します。

写真:田中寿美江

  • 大人のコーヒーゼリー
    好みのコーヒーをドリップ、甘味はシロップのみで大人の味。なめらかな口当たりの風味豊かなゼリーです。

撮影:原 務

  • すいかのゼリー
    イタリア・シチリア島で教わった「gelo di melone」(すいかのゼリー)。伝統的にはコーンスターチを使って常温で固めるお菓子です。その食感を再現するためゼラチンが多めですが、半量でフルフルに仕上げても。チョコチップを種に見立てて飾ります。

  • ふんわりミニパンケーキ
    イーストを入れて作る、もちもちした食感のパンケーキ。夏は、材料を混ぜて小一時間おけば、すぐ発酵して準備完了です。直径4cm ほどの一口サイズにしても。

写真:塩田ノア

【コロナ禍でも明るく イタリアの食卓】

  • “トラットリアBarbara”おすすめデザート
    バターも卵も、牛乳も使わないケーキ。常温でも3日ほど保存できます。冷やしてもおいしいお菓子です。

 

【やさい上手のおかずとキッチン】なすとズッキーニを世界の味で 荻野恭子
色鮮やかななすやズッキーニが食卓に並ぶと、食欲がわいてきませんか?今月は世界の味つけでちょっと新鮮に。キッチンから世界旅行へ出かけましょう!

  • なすと鶏肉のピリ辛炒め
    鶏むね肉と酢でさっぱり仕上げる炒めもの。本場四川では「魚香茄子」と呼ばれます。中国では魚料理に酢を使うため、その香りに似ていることからついた名です。

  • ズッキーニのえびチーズ焼き
    中南米が原産のズッキーニ。メキシコにはズッキーニを使ったさまざまな家庭料理があります。やわらかい歯ざわりを、まるごと楽しめる一品。

  • なすのカレー塩
    油と塩でなすのおいしさがぐっと引き出されます。カレー塩は常備するとドレッシングなどにも。

  • ズッキーニとホタテのセビーチェ
    セビーチェは魚介のマリネのこと。旬のホタテと合わせて、ライムと塩のみでさっぱり、シンプルに。

  • なすのドルマ 塩レモン風味
    ドルマとは肉詰めのこと。お肉の旨みをたっぷり感じる中近東の味です。くり抜いたなすの中身も一緒に煮込むと、とろみが加わります。レモンの酸味もぴったり。

  • ズッキーニのパスタ、ミートソースがけ
    地中海や南仏でもよく食べられるズッキーニ。細切りにしてパスタ代わりにし、サラダ風にいただける一皿です。

  • なすのキャビア
    塩、胡椒だけの味つけで、野菜の味がぎゅっとつまった常備菜です。パンやパスタ、卵料理にもぴったり。1 週間ほど冷蔵保存ができます。

  • ズッキーニのおやき
    緑鮮やかなおやきは、トルコ料理の定番ヨーグルトソースでいただきます。ディルは青じそや小ねぎなどにしても。

撮影:青山紀子


 

関連商品