婦人之友
特集
“ざんねん”を増やさない
家のモノ 楽しく生かしきる達人ワザ!
「身のまわりの整理は進んでも、日々使うもののくり回しがニガテで……」そんな悩みを解消し、暮らしをもっと気持ちよく。
野菜はこれなら食べきれる 松戸友の会
野菜をまるごと使いきるコツ、長もちさせるワザを、松戸友の会柏方面のみなさんに聞きました。
空き箱・紙袋を使って ピッタリ収納 井田典子
「いつか使えるかも」と、とっておいた空き箱や紙袋。ためこまず、収納グッズに生かしてみませんか?
家具がよみがえるペンキ塗り 小川奈緒
憧れて手に入れた家具や室内も、時が経ち傷や汚れで魅力が半減……では悲しいですね。
「手を入れながら住む楽しさ」を実践し伝える小川奈緒さんに、気軽にできるセルフペイントについて教わりました。
コロナ禍でも明るくイタリアの食卓(後編) 中村美希
2020年、新型コロナウイルス流行により続いた外出制限の不安な日々。
「窓の向こうの友人たちは今、何を作って食べているだろう」と、ボローニャに住む読者の中村さんは、食生活や食卓の変化を友人に聞いてみました。先号に続き紹介します。
私たちとSDGs
どんな人も自分らしく働ける場所 チョコレート工房「ショコラボ」
個性を生かし、力を合わせて、おいしいチョコレートを作る。そこには障がいや国籍の壁はありません。
対談
いのちのバトンをつなぐ
大切な人にいのちの終わりが迫ったとき、私たちは何ができるでしょう。また、自分の人生が残りわずかになったとき、周囲に伝えたいことは。今も医療の現場に立ち続ける鎌田實さんと、樹木希林さんなど多くの方の終末期に立ち合ってきた志村季世恵さんが語り合います。
志村季世恵(セラピスト)
1962年生まれ。約30年で4万人をカウンセリング。末期がんを患う人のターミナルケアにも携わる。19年来のつき合いとなる女優の樹木希林さんの晩年にも寄り添った。「ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ」代表。著書に『いのちのバトン』『さよならの先』がある。
鎌田實(医師・作家)
1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任。30代で院長となり赤字病院を再生。地域包括ケアの先駆けとなった。現在は同病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長。『がんばらない』『あきらめない』『コロナ時代を生きるヒント』など著書多数。
目次
特集
“ざんねん”を増やさない
家のモノ 楽しく生かしきる達人ワザ!
012 | 野菜はこれなら食べきれる 松戸友の会 |
018 | 空き箱・紙袋を使って ピッタリ収納 井田典子 |
024 | 家具がよみがえるペンキ塗り 小川奈緒 |
028 | 夏みかんの“おいしい循環”を 森下詩子 |
032 | 備蓄食品 “好きなもの”を買って食べどきを決める |
対談
092 | いのちのバトンをつなぐ |
鎌田 實/志村季世恵 |
088 | 羽仁もと子著作集 一粒選りの生活 |
082 | 今日のいのり 「かまわないでくれ」 下条裕章 |
134 | 未来の余白から アメイジング・グレイス 最上敏樹 |
130 | news watching クーデター後のミャンマー 根本 敬 |
008 | わたしの・すきな・もの ニューヨークの街並みの大型写真 福岡伸一 |
118 | 平和特集2 伐られて船になった巨木・大木 ― 太平洋戦争の記憶― 瀬田勝哉 |
123 | 10年後のフクシマ 子どもたちを守りたい 水戸喜世子さん 藍原寛子 |
073 | 時をつなぐ 100年前―今―100年後 伝統の仕事着「帆前掛け」を今に エニシング |
私たちとSDGs
066 | どんな人も自分らしく働ける場所 チョコレート工房「ショコラボ」 |
034 | コロナ禍でも明るく イタリアの食卓(後編) 中村美希 |
104 | 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子 「家族、友だち、人の関係でモヤモヤ……」 |
暮らし
048 | 料理・やさい上手 メインで活躍! かぼちゃ料理 舘野鏡子 |
042 | 安部智穂さんの森ぐらし 9月、木の実降る |
058 |
みんなの悩み研究室 |
062 | コンパニオン栽培 ブロッコリー&パセリ 根本 久 |
106 | からだと心 水虫と夏のかゆみ対策 上出良一 |
読み物
080 | こころの深呼吸 寛容から生まれるもの 海原純子 |
140 | 羽仁もと子とその時代 ⑨ 森まゆみ |
090 | cinema 剥き出しの虚構性が映画を輝かせる 大久保清朗 |
口絵
006 | 巣ごもりの仲間たち ムササビ 福田幸広 |
086 | 自由学園だより |
112 | kakei+ 家族の健康は、食事から |
114 | 家計簿をつけ通す同盟 光熱費 |
116 | 友の会ニュース 全国生活研究会 |
148 | 生活歌集 選・小島なお |
151 | 生活句集 選・山西雅子 |
154 | 編集室から |
156 | f-tomoひろば |
160 | バックナンバー |
161 | 次号予告 |
162 | 編集室日記 |
あるものを大切に生かす暮らしを進めたいとの願いを込めた特集。野菜を食べきる知恵から、街になった夏みかんを、地域で声をかけあいジャムにする動きまで、軽やかな取り組みはSDGsにもつながります。イタリアの食卓・後編の「オレンジパン」もその一つ、と中村美希さん。
太平洋戦争中に、身近にあった木々に起こった事件には驚かされます。人間の都合で伐られた木々の記憶を、「これから」につなぐのは私たちです。
新型コロナウイルスの感染が再拡大し、4府県に緊急事態宣言が発令され、東京、沖縄も延長に。
“緊急”の重さが薄れるような状況もありますが、「賢い行動を、粘り強く」という山中伸弥さんの言葉を、今一度思い出したいと思います。気をつけあって、過ごしましょう。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・デザート
【やさい上手のおかずとキッチン】メインで活躍!かぼちゃ料理 舘野鏡子
ほくほくとやさしい味わいが魅力のかぼちゃ。甘いだけではない、食卓の主役にもなるレシピをご紹介します。
- かぼちゃと鶏肉のコンビフリット
パサつきがちなむね肉にかぼちゃを合わせて、しっとり、ボリュームアップ。
- かぼちゃとやわらか鶏つくね煮 バター醤油風味
つくねは、この分量でつくるやわらかさがポイント。煮始めたらいじらずに仕上げるのがコツです。
- かぼちゃのマヨーグルサラダ
隠し味の玉ねぎが、おいしさの決め手。
- かぼちゃとソーセージのマスタードソテー
粒マスタードは加熱すると、酸味が落ち着いて食べやすく。
- かぼちゃのニョッキ 味噌トマトソース
ほんのり甘いニョッキに、酸味あるソースがぴったり。小麦粉の量は、固めなら100g、かぼちゃの感触を残すなら80gに。
- 秋鮭とかぼちゃのチーズ蒸し焼き カレー風味
ひとつ鍋でできる「ほったらかし蒸し料理」。玉ねぎのうまみとカレー味が、素材の味を引き立てます。
- かぼちゃとモッツァレラチーズのサラダ わさび味噌ソースがけ
こっくりとした和風のソースがよく合う、秋のサラダです。
- かぼちゃと人参のゴールデンスープ
朝食にぴったりな栄養満点スープ。
撮影:豊田朋子
【コロナ禍でも明るくイタリアの食卓】ルイーザのオレンジパン
イタリアでは朝食に甘いものをよく食べます。オレンジを丸ごと使う、さわやかなオレンジパンのレシピです。