2022年 3月号 | 婦人之友社 さあ、生活を発見しよう

婦人之友2022年 3月号

表紙:totoganashi
発売日:2022年2月12日
価格:780円(税込)

  • 定期購読 お申し込み
  • バックナンバー
  • 次号予告

←2022年2月号 2022年4月号→

特集

人生が変わる“15分”活用術

「始めたら楽しそう!」「たまっている課題を片づけたい」……そう思っているのに一歩がでない。いつもそんな風に感じていませんか?

 

\家事や趣味、新たな学びも/
これならできる“15分”のヒミツ 堀田秀吾
2~3分よりはまとまった時間だけれども、30分や1時間にくらべ、何かをするならずっと気楽にできるのが“15分”。「学んだり行動するのに、実は理にかなった時間」という、その理由について聞きました。

 

 

15分なら気負わずできる!
“時間をにごらせない”人生の充実習慣
井田典子(横浜友の会会員)

毎日の中には、したいこと、するべきことがたくさん。「あれもこれもで、気持ちも頭もパンクしそう!」と始める前から気が重くならないための井田さんの“15分の実践”です。

 

 

家事の15分を有効に 時間を生かすワザと工夫
本多さおり(整理収納コンサルタント)

「暮らしをよどみなくまわしたい」と話す本多さん。与えられた時間を効率よく使うヒントを伺いました。

 

<実践編>セーターの手洗い 2枚で15分
梅原亜紀(町田友の会・衣グループ) 

洗わなくてはと思いながら、たまりがちなセーター。手順を覚えれば15分で2枚気軽に洗え、きれいに仕上がります。

 

私たちとSDGs

「家畜の惑星」の危機  池内 了(科学者)

毎年、ウイルスへの感染で、多くの鶏や豚が殺処分されています。その背景には、私たちの食肉大量消費の問題がありました。

 

座談会

“生きる”方向――震災とたぬきの物語

東日本大震災から11年目を迎えます。根こそぎ倒れたクロマツを描き続けた画家。その姿を映画にした監督。被災者の思いを、歌で受けとめてきた歌人。いせさんの新作絵本『たぬき』を囲み語り合った、この10年と、これから。

いせひでこ(画家・絵本作家)

1949年、北海道生まれ。絵本『ルリユールおじさん』など著書多数。東日本大震災後に、宮城県亘理吉田浜のクロマツを描いた『わたしの木、こころの木』、昨年『たぬき』を出版。2013~14年、本誌連載も。

小島ゆかり(歌人)

1956年、愛知県生まれ。大学在学中から「コスモス」短歌会に入会、宮柊二に師事。現在、同会選者・編集委員。歌集に『憂春』、『六六魚』『雪麻呂』ほか多数。2001年より本誌「生活歌集」選者。

伊勢真一(映画監督)

1949年、東京都生まれ。ドキュメンタリー映画の編集者だった父の知人との出会いから、映像作家の世界へ。作品『奈緒ちゃん』『いまはむかし』ほか。2016年の『いのちのかたち』では、いせひでこさんを撮った。

目次

特集

人生が変わる“15分”活用術

014 これならできる“15分”のヒミツ 堀田秀吾
018 “時間をにごらせない”人生の充実習慣 井田典子
024 時間を生かすワザと工夫 本多さおり
030 エッセイ 十五分、長いか短いか 角田光代
032 セーターの手洗い 2枚でたったの15分 梅原亜紀
038 編集部でもやってみました!

 

 

座談会

094 “生きる”方向――震災とたぬきの物語
いせひでこ/小島ゆかり/伊勢真一

 

 

082 羽仁もと子著作集 人の世の悩みとその使命
010 わたしの・すきな・もの 『実験医学序説』 福岡伸一
078 今日のいのり 未来へのエール 一粒のからし種から 西原廉太
134 未来の余白から たたずまい 最上敏樹
130 news watching 免疫をすり抜けるオミクロン株 青野由利
122 コロナと医療① 病床をどう確保? 藍原寛子
068 私たちとSDGs
「家畜の惑星」の危機 池内 了

 

暮らし

048 ふるさとの家庭料理 春のおすしとお弁当 渡辺あきこ
040 mikiも歩けば 土曜の朝は「メルカート」へ 中村美希
042 最終回・安部智穂さんの森ぐらし 3月、春兆す
060 マイペース家事 小さな道具で楽しく掃除 舘野鏡子
064 コンパニオン栽培 ジャガイモ&インゲン 根本 久
108 Dr. 鎌田のミドルエイジ 今こそ、アクティブにいこう
112 kakei room 39冊の家計簿と 安心の1人暮らし
106 思春期の悩み相談 回答者・木村泰子
「将来使わないのに、学ぶのはナゼ?」

 

読み物

088 パプアニューギニア・コーヒー買いつけ珍道中 下 続木義也
076 こころの深呼吸 「想定外」を「想定」する 海原純子
140 羽仁もと子とその時代⑮ 森まゆみ
086 cinema 病がもたらす〈追放〉の恩寵 大久保清朗
007 フォトエッセイ サルデーニャ島 100歳の道 山口規子

 

 

084 自由学園だより
118 kakei+ お菓子代で予算オーバー
120 友の会ニュース 相模/津
148 生活歌集 選・小島なお
151 生活句集 選・山西雅子
154 編集室から
156 f-tomo ひろば
160 バックナンバー
161 次号予告
162 編集室日記

編集室日記

 1月半ばからの新型コロナウイルス感染再拡大で、感染者数は過去最多の約7万9千人に(1/27)。
子どもの感染も増え心配です。医療に従事する方々へ思いを致しながら、社会で、また一人ひとりが、賢く向き合っていきたいと思います。
 そんな今、池内了さんの「家畜の惑星の危機」は、コロナも含む大きな自然の中にある、人間の生き方を見直さなくてはと、改めて教えられます。折しも、トンガの海底火山噴火による空振や津波が、日本まで波及。「ワンワールド」を実感しました。
 特集は「時間がない」から「15分ある」と視点が変わる実践や研究、お役立てください。
 各地のおすしとお弁当は、明るい春を届けてくれるよう。「わが家の郷土料理」の投書(1月号掲載)も引き続き楽しみにお待ちしています。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・デザート

【ふるさとの家庭料理】春のおすしとお弁当 渡辺あきこ

春の祝いごとやお祭りに欠かせないのがおすし。地方ごとに特色があり、彩りもよく、たくさんつくっても日もちします。春の食材を使ったおかずをお気に入りのお弁当箱に詰めて、ピクニックもいいですね。

  • 静岡・伊東 箱ずし
    「箱ずし」は伊東の祭りずし。家ごとに屋号の入った木の箱があります。すし飯と具を詰めてふたをして、岡持ちの中にいくつも重ねておくと、自然に重しがかかります。

  • 広島 花ずし
    広島や山口では、すし飯だけの白いおすしがよくつくられていました。鮨型で少しでも華やかに、との思いも込められていたのでしょう。

  • 大分 とりめし・鶏のから揚げ
    炒め煮した具を温かいごはんに混ぜて仕上げます。にんにくをほんの少し入れるだけで風味が増します。

  • 東京 助六
    高校時代の友人のお母さまの実家がいなりずし屋さんで、よくお店に寄っていました。甘辛いかんぴょう巻きに少しわさびを入れると、またひと味違ったおいしさに。形を整えるコツは、中のすし飯を均等な厚さに揃えることです。

  • 兵庫 たこめし・だし巻き卵
    ごはんに、たこのうまみと生姜の香りが入って食欲が出ます。だし巻き卵は、みりん入りの関西風。火を弱めずに中火でつくるとふっくら焼けます。

撮影:青山紀子

 

【おやつのじかん】熊本 ふなやき
母の故郷、熊本のおやつで、私も子どもの頃から食べてきた懐かしい味です。生地は、なんと小麦粉と水、ほんの少しの塩だけ。名前の由来は、生地を半分に折った形が舟に似ていることから。 黒砂糖が少し飛び出して焦げたところもおいしいです。

撮影:青山紀子

【安部智穂さんの森ぐらし】豆しとぎ
本来は神前のお供え物としてつくられた郷土菓子「豆しとぎ」。豆と米粉のシンプルなお菓子ですが、つくり手によって味わいも様々。私もいろんなおばあちゃんに教わりました。

写真:安部智穂

 


 

関連商品