婦人之友
特集
3つの手入れで 部屋が明るく快適に
気になる場所に、ほんの少し手をかけると心地よい空間が生まれ、心も軽やかに。この季節の気持ちよさを味わいましょう。
手入れ1 手順はかんたん!レースのカーテン洗いと窓拭き
梅雨から夏へ、日ざしが強くなると気になるのが窓辺の汚れ。レースのカーテンを洗い、窓を拭けば、部屋は明るくさっぱりします。都内にお住まいの窪田園生さん(東京第一友の会・洗濯グループ)に、気軽な方法を聞きました。
手入れ2 知れば防げる カビのこと 高鳥美奈子(NPO 法人カビ相談センター)
カビが好むこと、嫌がることを知れば、効果的に予防できます。個人、自治体、企業などのカビの相談に答え、現地での対応もされてきた高鳥さんに伺いました。
手入れ3 まずはできるところから 壁と床のラクラク直し 中島健雄さん(アンディーランド代表)
よく見ると、掃除しても落ちない汚れが部屋のあちこちに!初めてでも意外とやさしくできる、室内の汚れや傷の補修法を教わりました
始めよう! プラスチックフリー・ライフ
街に給水スポットを
Refill Japanの取り組み
外出先に気軽な水飲み場があったら…。環境負荷の少ない暮らしを提言、街づくりにつなげている水Do! ネットワークの瀬口亮子さんに聞きました。
座談会
“負”動産を“富”動産へ
空き家活用でもっと自由になれる
長年増え続けている「空き家」。今、移住や二拠点生活、社会課題の解決の糸口としても注目されています。
暮らしをつくる楽しみの場、安心して暮らせる場としての取り組みや可能性を語っていただきました。
松村秀一(東京大学大学院工学系研究科特任教授) 建築におけるストック活用の必要性を訴え、団地、オフィスなどの活用再生などの理論と実践を展開。近著に『建築の明日へ』『空き家を活かす』など。 |
馬場未織(NPO法人南房総リパブリック・代表理事) 建築設計事務所勤務を経て建築ライターに。16年前に東京と南房総の築100年の古民家での二拠点生活を開始。著書に『週末は田舎暮らし』。 |
甲斐隆之(Renovate Japan 代表) 2020年にRenovate Japan を設立。空き家を活用し、相対的貧困、偏見や差別などの社会課題を解決するソーシャルビジネスをスタートさせた。 |
芝生かおり(地方移住者) コロナ禍になり、2年前に福井の山里へ移住を決断。夫婦で空き家を改修して住み始めた。コケ愛好家としても活動(本誌2019年7月号掲載)。 |
目次
特集
3つの手入れで 部屋が明るく快適に
014 | レースのカーテン洗いと窓拭き 窪田園生 |
023 | 知れば防げる カビのこと 高鳥美奈子 |
022 | 家事暦 |
030 | 壁と床のラクラク直し 中島健雄 |
とじこみふろく「一軒の家の持ち物」より②
座談会
086 |
“負”動産を“富”動産へ |
松村秀一/馬場未織/甲斐隆之/芝生かおり |
072 | 羽仁もと子著作集 園を守るものよ |
010 | わたしの・すきな・もの 田淵行男の蝶のスケッチ 福岡伸一 |
068 | 今日のいのり 受け継ぐ祈り 村上実基 |
132 | 未来の余白から マロニエの春に 最上敏樹 |
128 | news watching 中国・揺れる習近平体制 天児 慧 |
112 | 行動するがん患者たち 「びわの会」の20年(上) 寺島英弥 |
058 | 始めよう! プラスチックフリー・ライフ 街に給水スポットを Refill Japan 瀬口亮子 |
暮らし
038 | 今夜のごはん 栄養たっぷり乾物料理 河合真理 |
048 | 朝のスープ 夏野菜のガスパチョ 飛田和緒 |
050 | マイペース家事 傘に彩りスタンプ 舘野鏡子 |
054 | コンパニオン栽培 夏・秋穫りナス&マリーゴールド 根本 久 |
108 | Dr.鎌田のミドルエイジ 伝わるように伝えよう |
116 | からだと心 全身療法が有効 アトピー性皮膚炎 上出良一 |
106 |
思春期の悩み相談 回答者・湯浅 誠 「仕事がなくなる時代。どうしたらいいの?」 |
100 | 身近な社会課題を「探究」の授業でカイケツ! 品川女子学院 |
読み物
066 | こころの深呼吸 時の魔法 海原純子 |
078 | おばあちゃんの食器棚 漆のご飯茶椀 稲垣早苗 |
138 | 羽仁もと子とその時代⑱ 森まゆみ |
076 | Book 「その他」から世界を 小国綾子 |
007 | サルデーニャ島 ヌラーゲ遺跡の謎 山口規子 |
074 | 自由学園だより |
099 | 投書募集 |
122 | kakei+ 記帳が続くと考え方も変わる |
124 | 友の会ニュース 仙台/白石 |
146 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
149 | 生活句集 選・山西雅子 |
152 | 編集室から |
154 | f-tomo ひろば |
159 | f-tomo くらぶのお知らせ |
160 | バックナンバー |
161 | 次号予告 |
162 | 編集室日記 |
緑が日に日に深まり、新年度の生活も1カ月が過ぎていきます。コロナ感染に注意しつつ、少しずつ活動と活気を取り戻す夏になりますように。
飛田和緒さんの「朝のスープ」3回目は、暑い日にぴったりのガスパチョ。火を使わない手軽な調理法が魅力的です。
がんになった女性たちの「ペイシェントアクティブ(行動する患者)びわの会」。岩手県北上市発の力強い活動を、2回にわたりお伝えします。
紀元前3000年頃に遡るサルデーニャ島の遺跡。人々がなぜ、どのように石を積んだのかと考えると、今の世界を少し違う目で見られるように。
ウクライナへのロシアの軍事侵攻の悲惨に心が塞がります。平和を願うと共に、一人一人ができることを行いたいと思います。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・デザート
【今夜のごはんこれで決まり!】栄養たっぷり乾物料理 河合真理
太陽の光を浴びて、うまみも栄養も増した乾物。今回は中東風や中華風など、ちょっと新鮮なレシピを考えました。乾物の素朴な甘みを生かすために、砂糖を使わず、みりんや麹などで自然な甘さを加えています。
- オートミール入りそぼろと干し豆腐のサラダ
ピリ辛のそぼろはジャージャー麺や炒め物にも。
- 魚介の茶がら炒め
お茶の香りがふわっと立つ炒め物。茶がらを最初にしっかり炒めて、香りと苦味を引き出します。
- 大豆のファラフェル
大豆の甘みにスパイスの香りがアクセント。揚げたてをどうぞ!
- 麹小豆とかぼちゃのいとこ煮
麹でつくるあんはやさしい甘さで、おかずに向きます。里芋やさつま芋でも。
- きくらげ入り卵焼き
きくらげは熱々のうちに調味料につけて、味を染み込ませます。豆乳でコクとうまみがアップ。
- 鶏肉のドライフルーツ煮
ドライフルーツの甘みに白ワインがきいた、こっくりとした煮物。
- 香味野菜のサラダ
香り高い春の生野菜に、さっぱりとしたノンオイルドレッシングを。
撮影:青山紀子
【朝の4コマスープ】夏野菜のガスパチョ 飛田和緒
スペインが発祥のガスパチョは、生の野菜をたっぷり使う冷製スープ。ミキサーなどでピュレ状にすることもありますが、今回は野菜を粗くみじん切りにして、「飲むサラダ」のように仕上げました。
撮影:豊田朋子