婦人之友2025年 4月号
創刊122周年記念号 特集
“手”の効用 脳活・節約・達成感
スマホやAIの普及で、さまざまなことが画面上で完結する時代、「手を使って暮らす」ことは、まだまだ私たちに発見を与えてくれます。
今こそ、その効用を楽しんでみませんか。
手を動かして「脳メンテナンス」 堀田秀吾(言語学博士)
脳科学の専門家である堀田さんに、手先を使い、何かを作ることの効果を聞きました。
『婦人之友』10年分収納 初めてのDIY ミニ本棚作り 中島健雄
10年分の婦人之友がコンパクトに収まる本棚。背面をストライプにして、今回考案したブックエンドを組み合わせました。慣れた方なら1日でできますが、初めての方はゆっくり「手の力」を楽しんでください。
お父さんの散髪 十文字太郎
親子3人お揃いの髪型の十文字家。会社員のお父さんがバリカンひとつで散髪しています。
刺繍に想いをのせて 塩田ノア
小さなスペースに自分だけの世界ができる刺繍。大切な人の幸せを願いながら、1針ひとはりすすめています。
古武術の動きで動作を楽に 岡田慎一郎
明治維新以前、サムライたちが磨いてきた古武術の身のこなし。筋力に頼らず、体に負担をかけない合理的な動きは、年齢を重ねても衰えるどころか、さらなる進歩の可能性を秘めています。
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- 「身体のワザ」実践:バッグを手に持つ/キャリーケースを引く/傘を持つ/片手鍋を持つ/瓶の蓋を開ける/パソコンに向かう時/高いところのものをとる時/くしゃみをする時/机を運ぶ/段ボール箱を持ち上げる
座談会 前篇
「今」を、よりよい「未来」へ
フクシマ、能登、そしてこれから
藍原寛子(ジャーナリスト)
池端隼也(L’Atelier de NOTOシェフ)
蕨野 敬(フォトわらびの)
安田えい子(富山友の会会員)
2024年元日の能登半島地震から1年余。被災の現場で生きる方々と、今、そしてこれからをご一緒に考えたいと、輪島を訪ねました。
![]() フランス料理シェフ。1979年、輪島市生まれ。大阪のフレンチ名店「カランドリエ」を経て渡仏、4年半にわたり修業。能登の豊かな食材を活かし、2014年輪島に「ラトリエ・ドゥ・ノト」をオープン、内外から高く評価される。震災直後から毎日1500人分の炊き出しを。心の拠り所にと24年8月に居酒屋「芽吹」開店。昨秋の豪雨後にもめげず、地元の食材・人を活かし、能登への人の流れを途切らせずにいる。 |
![]() 写真スタジオ代表。1978年、輪島市生まれ。48年に祖父母が創業した「わらびの写真館」の4代目店主、輪島の人々の人生の節目を撮ってきた。地元の消防団団員で、震災時は両親の避難を促し、朝市通りの消火活動へ。写真館兼自宅、カメラや撮影機材もすべて焼失しながら、復興していく輪島の姿を写真に収めたいと支援を呼びかけ、仮店舗で営業を再開。子どもたちの笑顔を撮り続けている。 |
![]() 「婦人之友」読者の集いである「全国友の会」の会員。富山市在住。能登半島地震後は、友の会による支援活動の中心となり、2月から「能登ヘルプ」を通して輪島市・七尾市・志賀町などで炊き出しの手伝いや、各地の友の会から寄せられた支援物資を届ける。仮設住宅への入居が始まってからは、「手仕事とお茶の会」やコンサートの開催などを通して、被災者の生活と心に寄り添ってきた。 |
![]() ジャーナリスト。福島県生まれ、福島民友新聞記者を経てJapan Perspevtive Newsを設立、内外に発信。阪神・淡路大震災、東日本大震災で、支援・取材活動を重ね、能登半島地震では1月5日に現地に入り、様子を伝える。その後も支援と取材を継続、本誌に寄稿を。この3月に小社より『フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる13人の物語』を出版。 |
新連載
家計簿物語 スーパーの人々 原田ひ香
暮らしとお金という身近なテーマを新鮮に描き、話題作を生み出す原田ひ香さん。新連載がスタートします。
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目次
創刊122周年記念号 特集
“手”の効用
脳活・節約・達成感
014 | 手を動かして「脳メンテナンス」 堀田秀吾 |
016 | DIY『 婦人之友』10年分の本棚作り 中島健雄 |
030 | お父さんの散髪 十文字太郎 |
034 | 刺繍に想いをのせて 塩田ノア |
038 | 古武術の動きで動作を楽に 岡田慎一郎 |
074 | 羽仁もと子著作集 幸いの根 |
010 | わたしの・すきな・もの 石膏の歯型 福岡伸一 |
078 | 今日のいのり 「一粒の麦」のいのち 大越美穂 |
116 | 未来の余白から 語り得ぬ故郷 最上敏樹 |
座談会
088 | 「今」を、よりよい「未来」へ フクシマ、能登、そしてこれから 藍原寛子(ジャーナリスト) 池端隼也(L’Atelier de NOTOシェフ) 蕨野 敬(フォトわらびの) 安田えい子(富山友の会会員) |
新連載
108 | 家計簿物語 スーパーの人々 原田ひ香 |
暮らし
045 | 料理 春のひと皿 フランス風 塩田ノア |
055 | お菓子 いちごのメレンゲシャンティー 塩田ノア |
057 | f-tomo ルーキーズ ベランダに作る牛乳パック菜園 深町貴子 |
070 | 祖母の味、私の味 もっちもち白玉 河合真理 |
134 | 十三浜わかめクラブ便り わかめ・こんぶ 春の購入のご案内 |
読み物ほか
007 | 今、このひと “お金の話”は、おもしろい 原田ひ香(作家) |
064 | おはなし れいすいまさつ いしいしんじ |
082 | こころの深呼吸 きれいな瞳をキープする 海原純子 |
085 | BOOK 自立ってなんだ? 秋満吉彦 |
104 | ポルトガル100景 ポルトガルっ子は魚好き! 乾 祐綺 |
076 | 自由学園だより |
122 | 友の会ニュース 徳山/能登支援 |
126 | 生活歌集 選・小島ゆかり |
129 | 生活句集 選・山西雅子 |
132 | 編集室から |
139 | f-tomoひろば |
143 | 戦後80年投稿募集 |
144 | バックナンバー |
125 | 連続講座のお知らせ |
146 | 編集室日記 |
創刊122周年の歩みを始める記念号です。
読者の皆さまと今の時代を共に生き、交わりながら、それぞれが自分の心地よい生活をつくっていく「相談相手」のような誌面にと、いっそう努めたいと思います。
新しい表紙は松尾ミユキさん、目次挿絵は篠塚朋子さん、きれいな春の花です。原田ひ香さんの新小説、家計簿登場はいつ、どんな風に? どうぞご期待ください。
共感を呼んでいるいしいしんじさんの「21世紀のこどもどくほん」。今月も今の親子関係と、思春期を懸命に生きる中学生の様子が印象的です。
各地で大雪の被害が続き、気候変動を身近に感じる冬でした。少しでも明るく、新しい始まりの春となりますように。
■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください
今月号の料理・お菓子
春のひと皿 フランス風 塩田ノア
パリの春の食卓は彩りも華やか。フランスの家庭で親しまれる味つけを紹介します。
- グリーンピース(プチポワ)とレタスの煮込み
- 鶏肉とプルーンの煮込み
- 白身魚のフライ(グジョネット)サラダ仕立て
- はまぐりのパセリバター
はまぐりの蒸し汁とパセリバターでパスタを和え、1人分のランチに!
- 卵のブルイエ
- いちごのメレンゲシャンティ―
撮影:青山紀子
祖母の味、私の味 もっちもち白玉 河合真理
- 三色白玉
- 白玉と豆腐のニョッキ風 蕗味噌ソース