婦人之友2025年 4月号

表紙:「春の喜び」松尾ミユキ
発売日:2025年3月12日
価格:890円(税込)

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創刊122周年記念号 特集

“手”の効用 脳活・節約・達成感

スマホやAIの普及で、さまざまなことが画面上で完結する時代、「手を使って暮らす」ことは、まだまだ私たちに発見を与えてくれます。
今こそ、その効用を楽しんでみませんか。

手を動かして「脳メンテナンス」 堀田秀吾(言語学博士)
脳科学の専門家である堀田さんに、手先を使い、何かを作ることの効果を聞きました。

 

『婦人之友』10年分収納 初めてのDIY ミニ本棚作り 中島健雄
10年分の婦人之友がコンパクトに収まる本棚。背面をストライプにして、今回考案したブックエンドを組み合わせました。慣れた方なら1日でできますが、初めての方はゆっくり「手の力」を楽しんでください。

 

お父さんの散髪 十文字太郎
親子3人お揃いの髪型の十文字家。会社員のお父さんがバリカンひとつで散髪しています。

刺繍に想いをのせて 塩田ノア
小さなスペースに自分だけの世界ができる刺繍。大切な人の幸せを願いながら、1針ひとはりすすめています。

 

古武術の動きで動作を楽に 岡田慎一郎
明治維新以前、サムライたちが磨いてきた古武術の身のこなし。筋力に頼らず、体に負担をかけない合理的な動きは、年齢を重ねても衰えるどころか、さらなる進歩の可能性を秘めています。

  • 「身体のワザ」実践:バッグを手に持つ/キャリーケースを引く/傘を持つ/片手鍋を持つ/瓶の蓋を開ける/パソコンに向かう時/高いところのものをとる時/くしゃみをする時/机を運ぶ/段ボール箱を持ち上げる

 

座談会 前篇

「今」を、よりよい「未来」へ

フクシマ、能登、そしてこれから

藍原寛子(ジャーナリスト)
池端隼也(L’Atelier de NOTOシェフ)
蕨野 敬(フォトわらびの)
安田えい子(富山友の会会員)

2024年元日の能登半島地震から1年余。被災の現場で生きる方々と、今、そしてこれからをご一緒に考えたいと、輪島を訪ねました。

 

いけはたとしやさん
フランス料理シェフ。1979年、輪島市生まれ。大阪のフレンチ名店「カランドリエ」を経て渡仏、4年半にわたり修業。能登の豊かな食材を活かし、2014年輪島に「ラトリエ・ドゥ・ノト」をオープン、内外から高く評価される。震災直後から毎日1500人分の炊き出しを。心の拠り所にと24年8月に居酒屋「芽吹」開店。昨秋の豪雨後にもめげず、地元の食材・人を活かし、能登への人の流れを途切らせずにいる。
わらびのけいさん
写真スタジオ代表。1978年、輪島市生まれ。48年に祖父母が創業した「わらびの写真館」の4代目店主、輪島の人々の人生の節目を撮ってきた。地元の消防団団員で、震災時は両親の避難を促し、朝市通りの消火活動へ。写真館兼自宅、カメラや撮影機材もすべて焼失しながら、復興していく輪島の姿を写真に収めたいと支援を呼びかけ、仮店舗で営業を再開。子どもたちの笑顔を撮り続けている。
やすだえいこさん
「婦人之友」読者の集いである「全国友の会」の会員。富山市在住。能登半島地震後は、友の会による支援活動の中心となり、2月から「能登ヘルプ」を通して輪島市・七尾市・志賀町などで炊き出しの手伝いや、各地の友の会から寄せられた支援物資を届ける。仮設住宅への入居が始まってからは、「手仕事とお茶の会」やコンサートの開催などを通して、被災者の生活と心に寄り添ってきた。
あいはらひろこさん
ジャーナリスト。福島県生まれ、福島民友新聞記者を経てJapan Perspevtive Newsを設立、内外に発信。阪神・淡路大震災、東日本大震災で、支援・取材活動を重ね、能登半島地震では1月5日に現地に入り、様子を伝える。その後も支援と取材を継続、本誌に寄稿を。この3月に小社より『フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる13人の物語』を出版。

 

 

新連載

家計簿物語 スーパーの人々 原田ひ香

暮らしとお金という身近なテーマを新鮮に描き、話題作を生み出す原田ひ香さん。新連載がスタートします。

 

 

目次

創刊122周年記念号 特集
“手”の効用
脳活・節約・達成感

014 手を動かして「脳メンテナンス」 堀田秀吾
016 DIY『 婦人之友』10年分の本棚作り 中島健雄
030 お父さんの散髪 十文字太郎
034 刺繍に想いをのせて 塩田ノア
038 古武術の動きで動作を楽に 岡田慎一郎

 

 

074 羽仁もと子著作集 幸いの根
010 わたしの・すきな・もの 石膏の歯型 福岡伸一
078 今日のいのり 「一粒の麦」のいのち 大越美穂
116 未来の余白から 語り得ぬ故郷 最上敏樹

 

 

座談会

088 「今」を、よりよい「未来」へ
フクシマ、能登、そしてこれから
藍原寛子(ジャーナリスト)
池端隼也(L’Atelier de NOTOシェフ)
蕨野 敬(フォトわらびの)
安田えい子(富山友の会会員)

 

新連載

108 家計簿物語 スーパーの人々 原田ひ香

 

暮らし

045 料理 春のひと皿 フランス風 塩田ノア
055 お菓子 いちごのメレンゲシャンティー 塩田ノア
057 f-tomo ルーキーズ ベランダに作る牛乳パック菜園 深町貴子
070 祖母の味、私の味 もっちもち白玉 河合真理
134 十三浜わかめクラブ便り わかめ・こんぶ 春の購入のご案内

 

 

読み物ほか

007 今、このひと “お金の話”は、おもしろい 原田ひ香(作家)
064 おはなし れいすいまさつ いしいしんじ
082 こころの深呼吸 きれいな瞳をキープする 海原純子
085 BOOK 自立ってなんだ? 秋満吉彦
104 ポルトガル100景 ポルトガルっ子は魚好き! 乾 祐綺

 

 

076 自由学園だより
122 友の会ニュース 徳山/能登支援
126 生活歌集 選・小島ゆかり
129 生活句集 選・山西雅子
132 編集室から
139 f-tomoひろば
143 戦後80年投稿募集
144 バックナンバー
125 連続講座のお知らせ
146 編集室日記

 

編集室日記

 創刊122周年の歩みを始める記念号です。
 読者の皆さまと今の時代を共に生き、交わりながら、それぞれが自分の心地よい生活をつくっていく「相談相手」のような誌面にと、いっそう努めたいと思います。
 新しい表紙は松尾ミユキさん、目次挿絵は篠塚朋子さん、きれいな春の花です。原田ひ香さんの新小説、家計簿登場はいつ、どんな風に? どうぞご期待ください。
 共感を呼んでいるいしいしんじさんの「21世紀のこどもどくほん」。今月も今の親子関係と、思春期を懸命に生きる中学生の様子が印象的です。
 各地で大雪の被害が続き、気候変動を身近に感じる冬でした。少しでも明るく、新しい始まりの春となりますように。

■婦人之友編集部へのメッセージは hiroba@fujinnotomo.co.jp へお送りください

 

今月号の料理・お菓子

春のひと皿 フランス風 塩田ノア
パリの春の食卓は彩りも華やか。フランスの家庭で親しまれる味つけを紹介します。

 

  • グリーンピース(プチポワ)とレタスの煮込み

 

  • 鶏肉とプルーンの煮込み

 

  • 白身魚のフライ(グジョネット)サラダ仕立て

 

  • はまぐりのパセリバター

はまぐりの蒸し汁とパセリバターでパスタを和え、1人分のランチに!

 

  • 卵のブルイエ

 

  • いちごのメレンゲシャンティ―

 

撮影:青山紀子

 

祖母の味、私の味 もっちもち白玉 河合真理

  • 三色白玉

 

  • 白玉と豆腐のニョッキ風 蕗味噌ソース

 

 

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